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課題解決とビジネススキルアップの話

この繁忙期、多くのウェディングフォトグラファーは、撮影してその写真を自分で編集して納品。そしたら次の撮影をやって編集して納品。その繰り返しで毎日が終わっていくと思います。

一方でクッポグラフィーのフォトグラファーは、撮影・編集以外の仕事がめちゃあります。ウェディングは特に今、編集管理・フローの構築をしているので、そこのウェイトがかなり重い。

20代のこれからバリバリ撮っていきたい人にとっては、きっと前者が魅力的に映ると思います。後者は地味だし、管理とかフロー構築とかって、内勤の人がやればいいんじゃないかと。

でもこれは、問題を表面的にしか見れていない証拠です。

どういうことかというと、「編集管理・フローの構築」をすることが重要なのではなくて、「ある課題について情報収集をして分析し、問題の本質を導き出す。それについて、解決方法の仮説を立てて、そのプロセスを考える。そのために必要な人・金・もののリソースを獲得し、関係者にビジョンを伝えて、達成に向けて駆け抜ける」ことが重要。

長いですね(笑)

フォトグラファーだからたまたま身近な編集という分野にある課題を取り扱って社会人としてのスキルアップをしているだけで、実際のところ課題はどんなジャンルでも良いのです。

でも、課題を見つけてそれを解決するまでのスキルは、社会人としてとても重要。死ぬほど重要。クッポグラフィーでも、大企業でもそれは全く同じです。スキルがない入社したてのフォトグラファーは小さな課題解決から始めて、いずれは大きな課題解決を任されるようにスキルアップしていきます。

例えば僕はここ1、2年で、新しい価値観のフォトスタジオを作ったり、式場のコンセプトに沿ったオリジナルのアルバムを作ったり、自社のリブランディングなどをしてきました。また、これから新規事業も行おうとしています。これらはなんとなく写真をずっと撮ってきたからといってポーンと思いつきでできることでしょうか?

そうではなくて、小さな課題にたくさんあたり、その解決を試みる中で、

論理的思考能力
本質思考力
仮説思考力
プロセスの作り込み
ビジョンの打ち出し
リーダーシップ

を磨いてきたからできたと思っています。

撮影と編集だけする人が、これらのスキルを身につけるのはかなり難しいです。自分の実力より難しい課題に直面し、その解決のために奔走しながら実力をつけていく方がよっぽど成長が早いです。

だから、「編集管理やフロー構築」ということが重要なのではなくて、それを通して身に付く論理的思考能力や本質思考力などが重要。

そこでスキルアップした人はきっと、一つ上のレベルの課題を解決できる可能性があります。

将来、自分が写真の分野で何か成し遂げたいと思った時に、さまざまなプロジェクトに関わって上記のような実力をつけてきたのなら、きっと成功に導くことができるんじゃないかと思います。

そのために、クッポグラフィーでは「フォトグラファーは撮影と編集だけしてたらいい」ということは一切なく、むしろ自分でウェディングの編集をするのは原則禁止にしていて(繁忙期はやらないとあかん時はありますよもちろん)、仕組み作りに重きを置いています。

フォトグラファーのような仕事をしていたら、仕事っぽい仕事(笑)からは目を背けたくなります。でも僕の経験上、自分の好きなことをしたい時にこそ、上記のようなスキルがとても役に立ってきました。

そんな僕が代表をしているチームにいるのだから、皆にもそんなスキルを身につけて成長していってもらいたい。だから挑戦は大胆に応援するし、結果や成果物に対しては細かく口出しをします。

今はうるせえなと思われることもあると思うけど、10年後にめっちゃ感謝されると信じて、来年もたくさんのプロジェクトに皆を巻き込んでいきたいと思います。

(ちなみに当たり前のことですが念のため補足として、撮影や編集が大事じゃないのではなく、関わるポジションと求められているスキルによって、関わり方を変えようねという話です)

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