起業家•経営者が何度も読み返すべき本とは。

自宅最寄のスタバにて。ランチ後からデスクワーク中。

本が好きで、年間50~60冊は読んでいる。その昔はビジネス書ばかり読んでいたので100冊は読めていたと思う。そういうビジネス書は最近、読まなくなった。どれも同じに見えるからだ。

そんな私だが、何度も読み返している本が何冊かある。年に1~2回、年末年始とか、夏休みとかのタイミングで。今年も今から読もうと思っている、リピート本がある。

一方で、1度読めばもういいかな、という本も多い。というかそちらの方が多い。ノウハウが欲しくて読んだ本。ノウハウを得たらもうOKな本、である。Easy Changeなのだ。スマホにアプリをダウンロードするのと変わらない。

自己啓発系でよく出てくる話で、セミナー参加した人が途中でいなくなった。つまらなかったのかな…と心配してたら「すぐ実践して成果でました!開始10分だけで十分元が取れました!」と報告してきた。だからあなたたちも、すぐ実践できるものはして、セミナー代は十分取り返してください・・・というような話があるが、いまの時代はそういうことは少なくなるのではないか?と思う。なぜなら実践してすぐ成果が出るようなことはEasy Changeで、それは誰にとってもそうである。またセミナーで話されるような知識はすぐネットに出回る。知ろうと思えばすぐ知れるのだ。すぐに知れて、すぐに実行できる。そういうものの価値はどんどん下がっていくだろう。Easy Changeな本と同じである。

私が何度も読み返すような本は、すぐに実践できないものだ。それはHard Changeを促すものだからである。Hard ChangeはSlow Changeでもある。それはたとえば、忙しいことが良しとされる世の中で、自分だけは余裕を持ってClarity Break®/すっきりブレイクをとり、10年後のなりたい姿に思いを馳せること。そのために必要なことにフォーカスし、必要でないことを捨てること。それによってさらに余裕が持てるようになること・・・というようなことを実践することがそれに当たるだろう。

これがなぜ難しいかというと、周囲は忙しく立ち働くプレッシャーをかけてくるし、それを突っぱねることは孤高につながる。それはとても怖いことだ。そういう社会で、自分だけは余裕を持って働いています、と言うことは勇気がいるし、そう見せることもまた覚悟がいる。そういう変化をHard Changeというのだと思う。

本を読み、「そうか!実践しよう!こうなろう!」と思っても日常の忙しさと周囲の無言のプレッシャーによってだんだんとうやむやになってしまう。だから何度も読み返す必要がある。こうしよう!と思ってすぐできないような種類のものこそが、価値が出てくる世の中になりつつある。前述したようにすぐ知れて、すぐ実行できるものは希少性がないからだ。みんなができることは、あなたを特別な存在にはしてくれない。

私にとってそんな本の一つは、『エッセンシャル思考』です。明日から北海道旅行なので、旅のお供にしようかな、と。あなたの「何度も読み返す本」「Hard Changeを促す本」もよかったら教えてくださいね。

― Be vulnerable

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