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【ニッチ趣味者が語る】映画『蒲団』ストーリー展開と鑑賞した「あっさりめの感想」
この作品は※15禁作品であるため※高校生以上の方がご覧ください
新幹線で3時間かけて新宿にやってきた
まだ5月だというのに、夏の様な日差しと暑さが私を包み込む…
新宿は行くたびに顔を変える街である
こんなことをいうのもあれだが、新宿k's cinemaに行くのに毎回迷子になってしまう
いつも東南口から降りるのに、どうも改札を出て、正面の階段を下りてから位置感覚がくるってしまう
いつもギリギリでついて焦ってチケットを買う為、今回はネットで買うことにした。
k’s cinemaの半券は、感熱紙にQRコードで読み込む方式のタイプである
個人的には、半券は見たという記憶や証拠とでもいうべきか、よく旅先でスタンプやお土産を買う事と同じと考えてはいるが、今回ばかりはあきらめよう。
秋谷百音さんは素敵な女優さん
今回も、Xからリンクさせてこのサイトに来るようになってると思うが、Xの自己紹介の文にも書いてある通り、私はニッチ趣味者である。
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以前からチョクチョク「べびわる」での「死にっぷり」が素晴らしいなと思って、それ以来、秋谷百音さんの情報を追いかけている
個人的に「悪・敵のまま改心せず、やられ役を演じてくださる」女優さんが好きで、特に、致命傷を受けてから倒れるまでの間の表情が「死に至る無念さが溢れる」のが強く伝わってくる人が好きだ。
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個人的な考えになるが「死ぬ演技をする悪役」を演じる女優さんは、演じるのが上手だと考えているし、それと「死ぬ演技のシーンまとめて、申し訳ないな…」という罪悪感から、死ぬ演技をまとめた女優さんの出演する作品は、日程の都合がつけば必ず見る様にしている。
Xではニッチ趣味者向けなので、女優さんのいわゆる「やられない」作品は投稿しないのだが、noteにこの作品は思ったことを書いておきたいな…と思った次第である。
話を本題に戻し、ストーリー展開に沿って軽く私が感じたことを書いていく
映画『蒲団』は、明治時代に書かれた田山花袋の私小説を、現代におきかえてみたら…というのが、簡単な説明になる
映画「蒲団」公式サイト (futon-cinema.com)
原作の設定、内容、あらすじなどは下記リンク先をご覧いただきたい
私は、映画での『蒲団』の立ち位置が原案と書かれていたこと、設定も明治時代を参考にしているが令和にリファインされていることもあって、原作を未読で鑑賞することにした。
原作を見てからでも十分に楽しめると思うのだが、あえて新鮮な気持ちで作品を楽しむのなら、未読の方がよいかもしれない。
映画の主人公、竹中時雄は夫婦関係にあるが、冷えた関係であり、時雄本人は、自宅とは別の仕事場で脚本を書いている。
ただ、あまりいい評価は貰っていない…
そんな毎日を過ごすなか、何度か「弟子になりたい」と手紙を送ってきていた横山芳美が、仕事場にやってきて、自ら書いた長編の脚本をみせる。
本人曰く、長編2度目らしいが、女性目線の表現がよく、時雄はアシスタントとして彼女と共に脚本づくりをしていく…
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映画は、このような感じで作品が始まっていく。
秋谷さん演じる芳美が、時雄に「綺麗な子」という認識を植え付けた出会いのシーン。
時雄夫妻のお互い仕事ですれ違い、会話すらあまり成り立ってない。
そんな状況で、年下女性&自分を尊敬している人を目の前にしたら、理性を保っているつもりであっても、段々と男の性が出てきてしまう…
時雄の理性が崩れだす…
時は少し流れ、脚本家とアシスタントの関係が深くなってきたときに、時雄の理性がゴロゴロ(多分この表現の方が、私はぴったりだと思う)と音をたてて崩れていく現象が2つ起きた。(事件名は私が勝手に命名した)
・のっぺ汁相合傘事件
・蒲団事件
のっぺ汁相合傘事件
これは、ある時に仕事場で夕食を食べることになり、芳美が「新潟出身」であることから、郷土料理の「のっぺ汁」を食べようとして材料を調達しようとしたことから始まった…
芳美が買い出し中に、突然激しい雨が降りだし、時雄が傘をもって芳美の所に行く。
「何で傘買わなかったんだよ」
と言って傘を差しだすものの、1本しか持ってこなかったため、相合傘状態で仕事場まで戻り、そのまま芳美にシャワーを浴びさせ、着替えの服も用意し、しまいには髪の毛が乾くまで野菜をきってあげるのだ。
時雄にとっては、忘れていた何かを思い出すかのような、甘酸っぱい出来事だったのだろうか?
(この時、芳美がシャワーを浴びてるシーンがあるのだが、その時の表情は何とも言えないものだった。少なくとも、嬉しいという表情ではなかった)
蒲団事件
ある時、疲れがたまった芳美がうとうとして、パソコンの字が大変なことになってしまった。
「いいから2時間寝ろ、俺も休憩するから」
といい、蒲団を敷いてあげ、そこに芳美は寝る。
すぐに熟睡してしまう芳美…。
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時雄は、スヤスヤ眠る芳美の顔が気になってまじまじと見つめる…。
芳美の眠る顔をみた時雄は、近づき、その手で芳美の頬に触れようとする…。
だが、触れた瞬間にビクッと芳美が反応した事で、ササっと離れる時雄。
恐らくだが、これが時雄にとってのトリガーポイントだったのではないかと思う。
この時を境に、段々と芳美に対して束縛チックな言動を起こしてしまう…。
決定的となる事件
時雄が、芳美に対して好意を持って接している事が明らかになる出来事が、中盤、芳美の彼氏である田中秀夫が、新潟から大学を中退して上京してくることが明らかになってからである
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ここから時雄は平静を装ってるように見えるがおかしくなる
突然、仕事の配分は俺が決めるといい、50枚分のノルマを課したのだ。
一応、秀夫に会いに行ってもいいことになったが、明らかに秀夫に対して、嫉妬心や恋のライバルである認識を、時雄は持っているのだ。
そこで時雄は致命的な失言をしてしまう…。
「セックスもしてないで、付き合ってると言えるのか?」
多分だが、ここで芳美の「時雄に対する気持ちが変わったのではないか?」と私は考えている。
のっぺ汁相合傘事件後の食事の際に見せた、脚本家になりたいという夢を語ってる時の「尊敬のまなざし」から「なんだこいつ?(ジョイマンのネタみたいな言い方を心の中で)」という、心境の変化がおきたのだろう。
そこから、芳美は彼氏である秀夫の方にリソースが割かれていく…(時雄目線から、そう思ってるだろうという演出に感じ取れたし、そもそも「彼氏の方が大事」だし)
時雄は、秀夫の上京当日に芳美と一緒に会いに行き、秀夫にボロクソに言われてしまう。
「価値観が違うんですよ」
もっと、考えを根本から否定する事を言われてしまった時雄は、やさぐれてしまい、更に芳美は秀夫の引っ越し作業に集中して既読すらつかない日々…。
真昼間から、お酒に溺れ、仕事場に行こうにも道中で寝てしまう始末…。
時雄は何を思ったのか、芳美の家で待ち伏せする…。
そこに芳美が帰ってきて、足を痛めたといって、芳美の家にあげてもらう。
芳美が「お仕事どうしたんですか?」と聞くと、時雄は「手につかなかった」といい、芳美に襲い掛かる。
必死に「やめてください!」と抵抗する芳美に、時雄はハッと我に返って「申し訳ない」と土下座をする。
かつて、芳美が「弟子にして下さい!」と土下座していた時とは、立場が逆転してしまっていた…。
芳美に「帰ってください!」と言われた時雄は、一目散に自宅へと帰っていく…。
全ては芳美(秋谷百音さん)の手のひらの上…?
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翌日、仕事場で時雄は執筆しているとインターホンが鳴る。
時雄は「はい」と声をかけるも反応がない。とっさに扉を開ける時雄。
そこには芳美がいた…。
「おはようございます」といい、そのまま自分の作業につく芳美。
「もう来ないと思っていました。でも私、脚本家になりたいんです!もう2度とあんなことはしないでください」
新潟から単身、脚本家になりたいと上京してきた「芳美の覚悟」というモノが感じ取れるシーン。時雄は「わかった。もうしない。約束する。」と返事をして、またいつもの日常に戻る…。
だが、芳美にとっては、秀夫の存在が認知されては更に感じた、時雄の言動に対して何か思っていたことは事実だろうし、あの襲われた一件からは確実に「時雄の事を踏み台にして使ってやろう」という、気持ちに傾いてしまったのではないか?と私は見て感じた。
出会った頃の「尊敬のまなざし」は、いつしか消えてしまったのである…。
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ストーリーは進み、時雄の元に芳美がバッタリと来なくなってしまった
時雄は、何度も電話やメッセージを送るが、既読がつかない…。
芳美のおかげで、うまくいきそうだった脚本の仕事も流れてしまい、時雄はまた芳美の自宅に行ってしまう。
何度もインターホンを鳴らすも、応答はなく踵を返そうとするが、扉があく。
そこから秀夫が出てきた。
時雄は驚き、芳美の所在を尋ねるも「いない」という秀夫の事が信用できず、家の中に押し入る。
秀夫は怒るものの、時雄は「お前ら、まだセックスしてないんだろ?まだ綺麗さっぱり別れることが出来る。私は彼女を一人前の脚本家にする義務があるんだ!」
と言った。
秀夫は「だからその価値観は古いんですよ…。いつまでも過去の栄光にしがみついて、駄作を乱発して、才能が枯れた事を認めたくなくて…。いつまでもズルズル脚本の仕事をして…。」
その言葉に時雄は激怒して押し倒すも
「あなたに書きたいと思える作品はないんですか!」
と言われ、動きを止める。
図星だった。
そこに芳美が帰ってくるが、時雄はまた一目散に飛び出していき、芳美はそれを追いかける。
神社の境内で、時雄に芳美が追いつき「頼む!もう一度手伝ってくれ!」と懇願するが、芳美は別作品の脚本の仕事があるからといい断る。
この時、時雄はやっと立場が逆転してしまったことを感じてしまう…。
それでも食い下がる時雄に対して、芳美は金玉アタックをかけて振り払い、その場を後にする。
時雄は暫く悶絶する…。
時は変わり夜、芳美の家で全裸で営む2人。
私の記憶する限り、日本で2人しかいない「インティマシーコーディネーターの方」が、しっかりと撮影に入り、芳美の家で営むシーンが撮影されてる
しっかりエンドクレジットにもクレジットされている。どちらの方か失念してしまったのが申し訳ないのだが、1人はNewsZEROや文春オンラインなどで、よく顔出しで「俳優の情事シーンの向上(お互い嫌な気持ちにならない様にする)」を訴えてきてる方であるし、もうひとかたも同様の活動をされているはずだ。
お互い汗びっしょりで、最初は芳美が立ってる状態で営む。
少しした後、お互い抱きしめ「あいつ、処女だと思ってたよ?」と秀夫は芳美に問いかける。
「…なんとなく…。うなづいただけ…。」
そういう芳美の表情、特に目なのだが、年上男性を手のひらの上で転がしてる優越感というべきか、私はこう思った。
「めっちゃ2時間ドラマでゲストヒロインかと思いきや、実は真犯人でしたパターンのやつやん…」
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その会話の後、今度は芳美が蒲団に倒れ、秀夫のピストンを受けるのだった…。(右頬にツーっとかかった髪の毛が、余計情事の「なまめかしさ」を出している)
そんなことは知らぬ時雄。どこか心がここにあらずといった感じである。
夫婦で食事をしてる時に、ふと「仕事って楽しい?」と妻でルポライターである、まどかに尋ねる。
まどかは、取材で旅できるし楽しいという。
まどかは時雄に同じ質問を返す。
「仕事…。楽しくないの…?」
何も言わぬ時雄。
まどかは続けて
「私、あなたの作品好きよ。あなたの書きたいものを、書けばいいじゃない?」
そう言われる。
秀夫に言われた事と同じことを妻にも言われてしまう。
その言葉を聞いて、時雄は瓶ビール片手に仕事場に向かう。
歩いてる最中に飲み切って、何を思ったのか走る時雄。
だが、足をもつらせ転んでしまい膝を負傷する。
走ることをあきらめ、とぼとぼ歩く…。
作業場についた時雄。
どうしても芳美の事が忘れられず、視線の先に芳美が寝ていた蒲団が目に入る。
おもむろに布団を敷き、クンクンと、だが激しく匂いを嗅ぐ。
そのまま安らぎを得たのか、眠りにつく時雄。
目が覚めると夕方の下校を知らせるチャイムが鳴る。
時雄は起きてすぐ、作業場のパソコンに向かい、今までの出来事を脚本にしだす…。
と思いきや、実は芳美が書き上げた脚本で、素晴らしいと褒められる。
「これは、自らの経験?」
そうきかれ、「さあ…?」とはぐらかす芳美。
「君の師匠は、いるの?」
こう聞かれた芳美は、こう答えた。
「昔はいました」
ぺらぺらと紙が表紙に戻る。
そこに書かれたタイトルは…『蒲団』だった。
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感想や思ったことをつらつらと
思ったより「蒲団は出てきていない」という点である。
映画では2度、芳美が寝るシーンと、終盤に時雄がクンクンするシーン鹿出てこない。(もっと広くとるなら、芳美と秀夫の情事シーンや、冒頭の時雄とまどかが一つのベッドで寝るシーンも入れてもよいのだろうが)
多分だが、映像には出ていないところでも、蒲団を敷いて眠っていたのだろうか?
そこは想像をしないといけないが、作品中の時雄の感じだと、あの1度だけ、2時間だけであっても、冷めた夫婦関係であった(時雄の視点では)強烈な出来事であったに違いない。
秋谷さんの体の張り具合にビックリした
実は、秋谷さんはアメーバTVのドラマで、インティマシーコーディネーター監修のドラマで、情事シーンを演じていたらしい。
私は残念ながら、課金していないため見られていないが、別のアメーバTVのドラマで、そこまでではないがベッドシーンを演じている
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『蒲団』本編でも、シャワーシーンで「あれ…?結構キワドイ所まで肌出してるな…?」
と思ったのだが、あの夜の営みシーンでは、お尻の所を手で隠してもらった以外は、全裸である。
「チョッ…。突然すっぽんぽんじゃないですか⁉いきなり出てきてゴ…(以下自重)」
という気持ちになった。
私の記憶する(セクシー系統でない)女優さんの「めっちゃすっぽんぽん」なシーンは、二階堂ふみさんの『ばるぼら』や北村優衣さんの『ビリーバーズ』が記憶に残ってる。
それに匹敵する位の体を張る演技であった。(むしろオーディションでこの役をつかみ取ってるので、これくらいの演技については、覚悟を決めてるのだろう)
その他備忘録
2年前にオーディションで役を掴み、段取りを沢山したものの、21時半には時雄役の斉藤陽一郎さんが、茨城県の自宅に帰れなくなるため⁉撮影終了していたらしい。
芳美に共感するのは難しいが、頑張った。
監督、関西出身で関東の言い回しに苦戦。
プレゼント大会、当たるわけないよね…😢
秋谷さん。最後の〆の挨拶がグダグダしちゃっていたけど、可愛いから良し!
パンフレット600円でリーズナブル!なものの、パンフレット頑張って作って出したんだな…😭
映画の感想とか諸々お話を伺いたかったものの、この次の上映作品の俳優・監督軍団がいたため、すぐに撤退しちゃった…😢
(あそこのキャパシティー的に、監督や出演者が映画1作品分で限界だよね…)
映画館を出る前に、エレベーター待っていたら、名札に手書きで「毎熊」と若葉マークを付け、黒のポロシャツを着た毎熊克哉さんがいてΣ(・□・;)
「あの作品で主演の女優さん、前の事務所でレッスンが一緒で…」みたいな(そういう風に聞き取れた)発言をされていて、それって秋谷さんの事…?と思った。☜今度調べよう
映画館でてから新宿駅の場所が分からずΣ(・□・;)
グーグルマップを広げた携帯を見ながら歩こうとしていたら、監督とマネージャー?と秋谷さんが出てきて、出待ち軍団のサインの求めをやんわりと断り、颯爽とマダ昼の暑さが残る新宿の喧騒に消えていった、秋谷さんの後ろ姿を見て、一瞬「芳美」チックに感じた。
全然関係ないけど、他の映画館に行ってフライヤー見ようとしたものの、新宿ピカデリーのエスカレーター上がって直ぐに…
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こんなことやろうとしてたのか…
と思いながら、右手に行ってフライヤー手に入れようとしたら、そのコーナーが改装中でなくなっていたのがショックだった😢