八百屋で量り売りスパークリングを調達し、秘密のアペリティーボへ
レッロとカルラの家に到着した日の夜、カルラが手作りの夕食をふるまってくれることになった。カルラの料理を待っている間、レッロは「スパークリングワインを量り売りしてくれる八百屋があるから行こうよ」と提案してくれた。え、八百屋でスパークリング?面白そうじゃないか。
僕らはレッロの買い物に同行すると、確かに普通の八百屋に到着した。普通の八百屋でも僕にとっては異国の地の八百屋なので、見知らぬ八百屋の香りを鼻からいっぱいに吸い込んでナポリの空気を体に取り込んだ。
桃の匂いがする。やや