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「マーケターのように生きろ」を読んでコミュニティを作ろうと思った【元外交官のグローバルキャリア】

仕事をする上でも、生きる上でも役に立っている本なの。ぜひ読んでみて、読んで欲しいの、と40年来の友人から一冊の本を勧められた。

いずれ本屋で目にしたら買おう、くらいに思っていた。そんな中、ある日、noteで目に留まった記事があった。

アサーションというのは私が得意とする、物事をスムーズに動かすために使っている交渉スキルだ。スキをしてから、はた、と見覚えのある名前に目を向けた。このnoteの投稿のクリエイターと「マーケターのように生きろ」の著者は、自分が受講した早稲田NEOの講座の講師だった。本を探して、注文した。

読み始めると「キャラ立て」、「ペルソナ作り」、「市場の特定」、「ファンベースを作る」、と自分に語りかけるようなフレーズが次から次へと飛び込んできた。

自己主張や自我を抑え、相手からスタートすることを意識する。

「自分にしか埋めることができない、世界の欠けたピース」

世界の欠けたピースを埋めることこそが「誰かの役に立つこと」

相手が感じられない価値はないのと同じ

20年前、ワシントンの大学院に在籍中、毎週金曜日に校内の中庭でハッピーアワーが開催されていた。缶ビールや安ワインが売られている中、アメリカ人の悪友たちが、ここでピザを提供したらきっと売れる、売れないはずがない、と言い出した。彼らは商機は逃さない、リーマンショック前の元バンカー達だ。

そしてピザが届いた。仲間内の私たちは早々にピザに手を伸ばす。しかし、友人たちの予想に反してピザの売れ行きは遅く「冷めたピザ Cold Pizza 」になりつつある。そりゃそうだろう、とマーケティングをかじっている私は思った。人が欲しがるであろうものを市場に置いておくだけでは売れないのである。

腰掛けていた石垣の上によじ登り、空になったピザ箱を頭上に高々とあげて、私はお腹から声を出して「Pizza! 」と学生達に呼びかけて、360度ゆっくりと回転した。「Pizza!」飲み物を手に団欒していた学生たちの話が止まり、ピザをめがけて人流が動き始めた。
「これがマーケティングよ This is called marketing.」と元バンカーたちに言い放ち、腰をおろした。ピザがあることが分からなければ、たとえお腹をすかしてビールを飲んでいる学生たちだってそのピザにはありつけない。

仮説検証

これは幾度最初の就職先で聞いた言葉だろうか。コンビニでは週末に晴れることが見込まれれば、弁当を多めに発注する。その週に運動会があるのか、道路工事があるのか、そういった事実で発注する内容が変わる。仮説を立てて、それが正しかったか検証すべし。

極め付けは「計画された偶然」を生み出すこと。私が最も好きなキャリア発達理論だ。

私は友人同様に「マーケターの様に生きろ」という本のとりこになっていた。

迷ったら少しでも多くの人に貢献できる方を選べ

ここら辺で居ても立ってもいられなくなり、著者に連絡を取った。そして、自分が定義してる「市場」が小さ過ぎた、と吐露した。日本市場だけでなくグローバル市場に目を向けることを視野に入れたのだ。

すると著者から返事が来た。

自分自身の市場設計は難しい、しかし大事なテーマですよね。

いきなり大きく設定するのではなく、可能な限り大きくそれでいて現実的に設定しつつも、折に触れて拡大していくのが良いのかなと考えております。

例えばヒカキンさんは、最初はボイスパーカッションのYouTuberだったわけですが、そこからゲーム実況を始め、今では老若男女を相手にするYouTuberにまで市場を広げられています。

Daisuke Inoueさんの承諾を得て掲載しています。

ハッとした。売れるための市場の拡大や定義ではない。自分は何をするのだろう。立ち止まって、もう一度自分が何をすべきかを考えて続きを読み進めた。

相手からスタートし、常に相手に寄り添い、相手の役に立つことをゴールにする。

生きる術として、自分自身に「結果としての」見返りを期待しながら。

私は生業を探さなくても良い。本を書きたくなくても良い。やりたくないことだらけでも良い。ひたすら、役に立てる時に、役に立つことで、役に立とう。世界の欠けたピースを埋めれば良い。

社会が個人を成り立たせ、個人が社会を成り立たせる。

↓↓ こちらは勧めてくれた幼馴染です。 ↓↓

これからマーケターのように生きるぞ。


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