私たちが「こうありたい」と考える理想──Baseconnectのカルチャーコードを公開します
Baseconnectのカルチャーコードを公開することにしました。カルチャーコードとは、私たちのカルチャー(文化・価値観・行動指針)を言語化してまとめたものです。
それは「Baseconnectらしさ」であり、「迷った時に立ち返る羅針盤」であ り、「多様性を認められない価値観」であると考えています。
今回はカルチャーコードを公開するにあたってのカルチャーに対する思いや制作プロセスについて書きたいと思います。
公開したカルチャーコードはこちらです。
採用サイトにも載ってます。
なぜカルチャーが大切なのか?
Baseconnectは創業間もないことからカルチャーを言語化し、共有してきました。創業3年目には本格的なカルチャーコードを作成しています。
多くのスタートアップが成長の過程で組織崩壊や大量離職を経験する中でBaseconnectは創業以来そのようなハードシングスはありません。それは早くから作りたいカルチャーや目指したい組織の在り方の解像度を上げて言語化していたからだと思います。
私にとってのカルチャーの位置付けはBaseconnectのパーパスを達成するための手段であり、目的達成の上で有効なカルチャーを考え抜いて言語化し、浸透することがとても大切だと考えています。
この「目的達成の上で有効なカルチャー」を考えることは難易度が高く、事業環境や創造性がどれだけ求められるか、社内の職種比率など様々な要素を元に考える必要があります。経営メンバーの個人的価値観や過去にいた会社のカルチャーを取り入れがちですが、カルチャーもゼロベースでビジョンから逆算して設計するのが大切だと思います。
また、カルチャーは自律分散協調の組織運営を核としているわたしたちを繋ぐものであり、個々が自律しながらも全体が一丸となって同じ方向を向いて目的を達成するために不可欠なものです。
カルチャーコードのアップデートプロセス
カルチャーコードは2019年9月のver 1.0のリリース以降、メジャーアップデートは行われていませんでした。
カルチャー形成の設計図となるカルチャーコードは事業フェーズや世の中の変化、有効なカルチャー定義の解像度の上昇などに応じて定期的にアップデートが必要だと考えています。
Baseconnectは急速にメンバー数が増えており、220名を超える規模になってきました。事業フェーズとしてもシードからミドルステージに移行しつつあり、安定的な成長と非連続な成長の両立が求められるフェーズです。直面する組織課題も今までとは性質が大きく異なってきており、カルチャーコードのアップデートと再浸透の必要性を強く感じていました。
カルチャーチームの結成
Ver 1.0の作成は創業者でCEOの私がそのほとんどを作りました。カルチャーは創業時は創業者が80%以上影響力を持って作っていくものだと思いますが、成長につれてカルチャー形成も創業者の手を離れて進化していくことが理想だと考えています。
創業6年目を迎え、今回はカルチャーをチームで作ろうと決めました。有志で各部門から20名が集まり、全部門の横断プロジェクトとしてカルチャーチームが結成されました。
パーパス達成のための必要なカルチャーの抽出
カルチャーはBaseconnectの目的を達成するための手段であると捉え、パーパスや主力事業の事業ビジョン、戦略、外部環境、コアコンピタンスとの一貫性・接続性を考えながら必要とされるカルチャーの抽出を行いました。
全社で「残すべきカルチャー」と「変えるべきカルチャー」の棚卸し
全メンバー参加ワークショップで「残すべきカルチャー」と「変えるべきカルチャー」の棚卸しを行いました。
Ver.1で言語化して浸透したカルチャーの中には有効なものもあれば、あまり有効でないものもあり、浸透が上手くいっているカルチャーもあれば上手くいってないカルチャーもありました。
こちらは言語化カルチャーを細分化し、有効度と浸透度でマッピングしたものです。中には有効であるのに浸透していないカルチャーもあり、メンバーへのインタビューを元にデータを紐解いていきました。
意図せず形成されてしまった変えるべきカルチャーとしては、「行き過ぎた役割意識」や「レビュープロセスが有効に働かずに合意の意思決定が増えて意思決定速度が低下している」、「規模が大きくなりお客さまに集中できてない・お客さまが見えにくくなっている」などがあり、アップデートのフォーカスポイントとして定めました。
マネージャー陣・経営陣のレビュー
ここまでのフローを元にカルチャーチームとカルチャー責任者である私が中心となってカルチャーコードのたたき台を作り、マネージャー陣・経営陣のレビューと改善を何度も重ねました。
大切なのは浸透
こうして大型アップデートしたカルチャーコードですが浸透しないと意味がありません。
カルチャーという投資対効果が見えにくいことに価値を置いて投資していくことが大切だと考えています。今月から3ヶ月かけてカルチャーに関して対話を行うダイアログイベントを50回以上開催したり、マネージャー向けのカルチャーオフサイトミーティングなどを開催していきます。
「どんな組織でありたいか」を公開することでミスマッチを減らしたい
カルチャーコードは社内向けのため、今までは公開していませんでした。
なぜ今回公開に踏み切ったかというと、採用候補者の方へ向けて「どんな組織でありたいか」を公開することでミスマッチを減らしたいからです。
カルチャー浸透の上で最も大切なのは採用だと考えています。カルチャーに共感し、私たちのカルチャーにアレルギー反応が出ない人を船に乗せることで、カルチャー浸透が促進され、入社後カルチャーが合わずに退職したりすることを防ぐことができます。
入社後にカルチャーに対して深く向き合うのはなく、入社前から私たちのカルチャーを全面的にオープンにし、十分に知って頂いた上で入社いただくのが理想だと考えました。
最後まで読んで頂いてありがとうございました!
Baseconnectでは採用募集中です! カルチャーコードのカルチャーに興味を持って頂いた人は是非お話しましょう!