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孫正義氏が語るAI最前線についてのレポート

ソフトバンク孫正義さんの講演、話題の動画を記事にまとめました。



はじめに

AIは今、新時代の夜明け前の静けさを破る勢いで到来しようとしています。ソフトバンクグループ代表取締役会長兼社長の孫正義氏は、AIが10年以内に人類の知能を10倍上回る「AGI(ArtificialGeneralIntelligence)」を実現すると確信しています。果たしてその予感は的中するのでしょうか。

孫氏が語るAI最前線とはどのような世界なのでしょうか。今回は孫氏の講演内容をまとめました。驚くべき予測とともに、AIの可能性に胸を高鳴らせること間違いなしです。

AGIとは?人類の知能の10倍を10年以内に

AGIとは「ArtificialGeneralIntelligence」の略で、人間と同じようにあらゆる場面で知性を発揮できる汎用的な人工知能のことです。

孫氏はAGIが10年以内に人類の知能を10倍上回ると断言しています。これはまるで竜巻のように押し寄せる変化です。

理由は2つあります。

  • ハードウェアの進化 - ニューラルネットワークを動かすチップの性能が飛躍的に向上したこと

  • ソフトウェアの進化 - 学習アルゴリズムが劇的に進化したこと

チャットGPTの登場はその証左です。GPTはすでに医師国家試験や司法試験に合格するレベルに達しています。いわば「百科事典を丸暗記した」超人的な頭脳なのです。

孫氏はこうした進化から、AGIは「人類の知性の総和の10倍」、つまり集合知をはるかに超えるまで成長すると見ています。これは文明史上、類を見ない知的シンギュラリティの到来です。

AGIが実現すれば世の中はどう変わる?

AGIが実現した社会はどうなるのでしょうか。孫氏は自動運転やロボット、医療など、あらゆる産業が一変すると予測しています。

まず自動運転は事故を激減させ、物流を効率化します。工場では知能ロボットが働き、製造業は一新されます。遺伝子解析とAIによって「個別最適な医療」が実現し、疾病は減少するかもしれません。

金融や投資ではAIが最適な助言をしてくれるはずです。願望を言えばそれを実現してくれる「魔法のランプ」のような存在になるかもしれません。

まさに文明の大転換点となるのです。可能性に満ちた未来が待っているのです。

日本の現状は深刻

一方、日本の現状を孫氏は「深刻」と指摘しています。

世界の大企業の51%がGPTを業務利用しているのに対し、日本企業は7%に留まっています。

さらに約7割の日本企業がGPTの使用を「禁止」あるいは「検討中」と回答しているのです。これでは取り残される一方です。

孫氏は「なぜ禁止するのか? なぜ使わないのか?」と繰り返し訴えています。日本の状況はまるで「AIを拒否する」ようで、大きな危機に瀕しているのです。

ソフトバンクは世界で最もAIを活用するグループに

そこで孫氏が掲げたのが、「世界で最もAIを活用するグループになる」という目標です。

ソフトバンクグループにはモバイル1億人分の個人データがあります。これを貴重なデータセットとしてAIを訓練していくのです。

すでに顔認証による入退室管理を導入するなど、先進的な取り組みを進めています。

さらに社員にAI活用法のアイデア募集を行ったところ、わずか数カ月で10万件もの応募が集まったそうです。特許出願も1万件に達したとのこと。これは好奇心と競争心を刺激した成果といえます。

ソフトバンクがこうした取り組みを全社的に推進すれば、確かに世界最高水準のAI企業に成長できるでしょう。

未来への期待と不安

孫氏の講演を通じて、迫りくるAIの波を実感できました。そこには無限の可能性が待っています。

一方で、人間が制御できないAIが誕生する不安もあります。規制することも重要だと孫氏は強調していました。

技術は基本的には中立的。使い方次第で人類の夢を実現する力にも、悪夢を引き起こす力にもなりえるのです。

重要なのは前向きなマインドを持つこと。AIを味方として、人類の可能性を最大限引き出す知恵が求められています。

おわりに

日本も、いますぐにAI戦略を練る必要があるのではないでしょうか。この巨大な流れに乗り遅れることなく、良い方向に舵を切っていくことを期待したいと思います。

読者のみなさんも、この激動の時代をともに生き抜いていきましょう。その知恵が求められているのです。最後に、この記事を読んでくださったみなさんに感謝の気持ちを送りたいと思います。ありがとうございました。

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