シーズンインザ決算!出だしは好調
2023/7/19時点での世界の株式・為替・金利・コモディティなど1週間の相場を世界のニュースから徹底解説します。
世界の株価指数(1週間推移)
株は全面的に上昇。S&P500は年初来高、NASDAQなどのハイテク銘柄も強い。
日経平均株価は3万2896円を維持。
米国は決算シーズンが始まり、各種予想以上の好決算が続いている。
先週のNOTEでも書きましたが個人的に注目しているのが銀行株。
そして決算がスタートするのも金融機関からです。
JPモルガンから決算スタート
さっそくJPモルガンチェース、ウェルズファーゴ、シティグループなど大手銀行の決算が発表。
JPモルガンとウェルズファーゴは前年比で大幅な利益増。金利収入の増加とファーストリパブリック銀行の買収も寄与した。
この買収により純金利収入(NII)が増加。金利上昇の恩恵を受けて44%のNII増加。
1株利益もアナリスト予想の4ドルを上回り4.37ドル。
対照的なゴールドマン
ゴールドマンサックスグループは4-6月期の利益が急減。現CEOの下で最も低収益率の四半期となった。
投資銀行業務の低迷→これはだいぶ前からそう
不動産投資の評価損が原因。前年同期比で58%減益ってすごいですよね。
自己資本利益率は大手米銀行の中で最低だそうです。
他の銀行と異なるところとしては積極的な自社バランスシートの運用です。ゴールドマンは運用戦略をとってきていたがだんだん手数料ビジネスに舵を切っていました。
今回はそれをますます移行しないといけないってことがわかったくらい自己勘定投資で損失が出てしまったということですね。
個人的注目銘柄BofA(バンクオブアメリカ)
こちらのNOTEでも先週に目をつけていたバンクオブアメリカ。
トレーディングと投資銀行業務の収入がアナリストの予想を上回る収益をあげた。
ファーストリパブリックバンク破綻劇から回復したことがよくわかる。
純金利収入はアナリストの予想に届かなかったものの、そのほかトレーディング、投資銀行業務でカバーできた。
中国GDP予想下回り
中国のGDP成長率4-6月は予想下回った。個人消費の減速と不動産市場の長引く低迷による。
17日に発表されたFDPは前年同期比6.3%増と市場予想7.1%を下回った。
その結果原油関係は中国経済回復の遅れによる供給減少が予想され、下落。
AUD,NZDなどの中国と深い関係のある通貨も同時に売られた。
世界株の中で見ても中国株だけ冴えない動き。
ハイテク銘柄は勢い強すぎ
今週も米大手ハイテク銘柄は大きく上昇。テスラやマイクロソフトなどいいニュースが広がった。
ナスダック指数は大型ハイテク銘柄が上がりすぎて大きすぎる存在となったため異例のリバランスを行う。
つまり大手ハイテク銘柄の値段が上がりすぎて比重が偏りすぎていると判断。今年NASDAQ100指数は42%も上がったみたいです。さすがに上がりすぎですね。
NASDAQ指数なのにほぼハイテク銘柄の値動きで決まるよね?とならないために行います。
今はトップ5社がインデックス全体の43%の比重を占めているみたいです。
Microsoft: 12.67%
Apple: 12.04%
Nvidia: 7.36%
Amazon: 6.88%
Meta Platforms: 4.49%
もちろん上がるのはいいことなんですけどね。
今月24日に行うリバランスでウェートを再分配するそうです。
これら43%をロイターの情報によると38.5%まで下げるそうです。
もちろんインデックスに沿って運用しているパッシブファンド(世界で約300billionドル以上)はこれら銘柄を売らなければいけません。
では代わりに割合が増える銘柄はどれでしょう。そういった銘柄は買われますよね?
Starbucks
Mondelez
Booking Holdings
Gilead Sciences
Intuitive Surgical
Analog Devices
Automatic Data Processing
などがNASDAQ100の中で比率が増えるといわれています。仕込むなら今ですね。
米国債イールドカーブ
全体的に金利は下げた。先週から指標発表で相次ぎインフレが後退した結果が出ている。
インフレが後退してきている兆しが見えたことで年内の利上げが0.25ポイント×2回という見方が強まっている。
利上げ後退の兆しにより金利は全体的に低下している。
その結果ドル円はここ最近大きく下げて抵抗滞+200日移動平均線に支えられている。
為替1週間の動き
全体的にはEURが上げた印象。ドルも売られてはいるが、円がより売られているためUSDJPYは若干のプラス。
ここから反発して戻ってくるか、ただ、月末に控える日銀総裁の金融政策決定会合でYCCの修正が予想されていることもあり、すんなりとドル円が戻ってくることはないと思われる。
NZDとAUDは中国のGDP停滞で売られている。
コモディティ1週間の動き
個人的に注目は上昇している小麦。
最近またロシアウクライナ関係で穀物の価格の上昇が予想される。
ウクライナさん穀物の黒海輸送をめぐる合意が18日、ロシアの延長反対で停止したニュースが出た。
現在ロシアは金融制裁を食らっておりそれを緩和することが条件となっている。
ウクライナ穀物に依存するアフリカ諸国などでは食糧不足や価格高騰につながる可能性がある。
今後もこの交渉がこじれたり、また今年の夏の熱波が続くようなら食料ETFは投資対象としてアリだと思われる。
MACDのクロスが始まりそうでテクニカル的にもおもしろい局面。底は長らく低迷して堅そう。
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