キーエンス滝崎武光会長から学ぶ「考え方」の大事さと「付加価値」
こんにちは。江口邦広です。
日本の長者番付3位に入っているキーエンス滝崎武光会長。
資産額が、「2兆8420億円」とのことで、凄まじいですね。
滝崎武光会長だけが稼いでいるのではなく、社員の平均年収が1839万円というトンデモナイ企業ですね。
社員として働く側としても驚きですし、実際に人件費を払っている経営者の方からしても驚きなのではないでしょうか。
こんなとんでもない企業を一大で築き上げた滝崎武光会長ですが、
wikipediaで見ても簡単な経歴はあるものの多くは謎に包まれています。
分かる範囲の中で、noteにしたいと思います。
■キーエンスとは?
キーエンスは検出制御機器・計測制御機器のメーカー。とっても簡単に言うとセンサーに関する会社ですね。
1972年にリード電機として立ち上げ、1986年に現社名に変更。
主な事業は、センサ、変位計、画像処理、PLC、タッチパネル、バーコード、マイクロスコープ、計測器、マーキング機器等を扱っています。
■社名の由来
Key of Scienceから来ているそうです。
鍵(キー)と科学(サイエンス)に由来するようですね。
■滝崎武光会長とは
兵庫県の芦屋出身で、高校が兵庫県立尼崎工業高等学校卒業。
工業高校出身なので理系ですね。
いま理系の経営者が多いことに勇気をもらいます。
しかも20代後半までに2度の起業と倒産をされているような方です。
経営も理詰め。徹底して利益を追求されています。
また事業分野の「センサー」へもこだわりがあったわけではなく、付加価値が高い商品を追求した結果センサーになったようです。
また、キーエンス財団というものを創り、その理事を務めていらっしゃいますね。
どんなことをしているかというと返済不要の給付型奨学金、応援給付金で日本の大学生を応援しています。
代表理事の挨拶ページに滝崎武光理事の想いがあるので、是非読んでいただきたいです。
本文にはありませんでしたが、ビジネスを通じて「世の中を変化させる」こと、「商品を通して世の中を変えること」を模索されているようです。
そんな思いからキーエンスやキーエンス財団があるのかしれません。
■付加価値について
上記のリンクから引用するのですが、学生時代から付加価値を大事にしていたようです。
「私が学生だった頃、山に遊びに行くことがありました。すると同じ商品でも、頂上付近だと、街中よりも明らかに高い値段で売られています。では、高いから売れないかというと、相当数売れるわけです。
つまり、地上から山頂まで輸送したということに、お客様は付加価値を認めて購入されるわけです」
確かに富士山の頂上に行くと、いつものアサヒスーパードライが700円で売られていたり、日清カップヌードルも700円や1000円で売られていたりします。
それでも買うのは頂上に輸送する付加価値を認めているからです。
そんな時代から付加価値に対するこだわりがあったのは、根っからの商売人だったのかもしれませんね。
さて、キーエンスの利益率は本当にすごいです。
売上5518億円、営業利益率50%超という驚異的な数字を叩き出しています。
キーエンスのHPには、
最小の資本と人で、最大の付加価値をあげる。
こんな言葉があります。また、以下のような発言もされています。
「人件費は経費ではなく、付加価値創造の要素である」
「顧客の欲しいというモノは創らない」
顧客の欲しいと言っている物を創るのではなく、0→1新しいものを作り出し、新しい価値を想像することにこだわっているということですね。
HPをみていても新商品の約7割が、 「世界初」や「業界初」というものだそうです。
そうやって付加価値を想像しているからこその今のキーエンスなわけですね。
■大事にしていることは「考え方」
色々な経営者の本や記事を読みますが、やはりベースにあることは「考え方」「価値観」というもの。
「私たちの考え方」ということで、大事にしている考え方をHPのヘッダーにおくくらい、大事にしていて、
そしてそれが会社の中で共有されているから筋肉質な組織になっているのだなと思いました。
■スピード
元社員のメッセージなんかが書いてあってわかりやすかったので、引用させていただきます。
資料ダウンロードしたら即電話する。これは当たり前のことですが、当たり前の徹底ができてない会社が多いですよね。大事なことですね。スピード。
ベンチャーではなくこれだけの大企業であっても「スピード」を重視し、当たり前のことを当たり前にこなしていることと、それが文化になっているから強い企業だということがわかります。
■まとめ
滝崎武光会長から学ぶのは「付加価値の創造」「スピード」「当たり前のことを当たり前にすること」、そして「考え方」を大事にすることだと思いました。
そして、高収益にして、社員にしっかり還元している姿勢からも学びです
自分自身もそういった企業を創っていきます。
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