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エッセイ 「ジム・ケリーの巨大アフロを拝むがいい!"黒帯ドラゴン "のカタルシス」

 1973年、ブルース・リー主演の映画「燃えよドラゴン」が公開され、地球的規模でのカンフーブームが巻き起こった。

 その興奮も冷めやらぬ1974年、「燃えよドラゴン」に黒人空手家ウィリアム役で出演していたジム・ケリーを主役に据えてたアメリカンカンフームービーが製作された。それがこの作品 " 黒帯ドラゴン(原題:Black belt Jones )"である。

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 ストーリーは単純にして明快。ニューヨークのハーレムにある空手道場の土地をめぐり、黒帯ドラゴンことジョーンズと、マフィアのボスが対決するというもの。何のひねりもない。

 しかし、ストーリーなどどうでもよいのだ。なぜなら、この映画の魅力はブロッコリーかカリフラワー、はたまたパパイヤ鈴木か!? と見紛う巨大なアフロヘアーのジム・ケリーが、「オ~イ! オ~イ!」という独特の気合と共に群がる敵をバッタバッタとなぎ倒していくシンプルな勧善懲悪痛快活劇なのだから。

 主演のジム・ケリーが凄い。完全に自己陶酔しきっている。まさにBlack is Beautiful!

 監督は「燃えよドラゴン」のロバート・クローズ。ワーナーブラザースは、70年代前半のこの時期、なぜか濃い作品を連発している。


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