ワンマングルメNo.57「ラーメンは二郎系がそれ以外かである。神よ我を許したまえ"ラーメン タロー 五反田の陣"抗しがたき甘き脂の誘惑」
最近疲れているせいかジャンクなものが無性に食べたい。
そんなわけで年甲斐もなく久々の二郎インスパイア系。
以前から気になっていた東急池上線"大崎広小路駅にほど近い"ラーメン タロー 五反田の陣"に足を運んだ。
店内に入りおもむろに左手の発券機で「小ラーメンW豚入(950円)」を購入。
空いているカウンター席に座ると、発券機から出てきた豚の絵柄が描かれたプラスチック製のチケットをカウンターに置き「麺かためで」とファーストコール。
待つことしばし、出来上がる直前にカウンター奥からオプションと「にんにく、入れますか?」と聞かれるので「にんにく、野菜ふつう」とセカンドコール。そして着丼。
眼前の丼は紛れもなく二郎系。もりもりのにんにくと、まるで防波堤のように丼の半分を囲む煮豚。
まずは煮豚から。一口含むと赤身を取り囲む濃厚な脂が舌の味蕾を刺激し脳髄を激しく刺激する。これをエクスタシーを言わずして何を言えば良いのか? それほど魔的な快感である。やはり豚こそが二郎系の醍醐味。これなくして二郎系はありえない。
野菜(もやし)は軽い湯通しでしゃっきりとした食感。
そして麺。麺は太麺。もっちり感は少ないが、コシのある太麺は食べごたえ充分。まさに"漢(おとこ)"の麺。
山盛りのすりにんにくが、がっつりとゲンコツの旨味溶け込んだワイルドなスープを甘美な飲み物への変貌させ、すべての具材が麺と共に見事な調和を見せる。これぞまさに二郎系の真骨頂。もはやこれはラーメンという食べ物ではない、「二郎系」という一つのキュイジーヌである。
理屈抜き、ただひらすら豚と麺をくらい、スープを飲み干す。
ああ、快感。おいしゅうございました。
ラーメン タロー 五反田の陣
東京都品川区西五反田8-4-15
03-6431-9219