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One-man Gourmet

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食の伝道師 " 鳴海邦彦が自らの鼻と舌、そして脚で見つけた隠れた名店を食べ歩く。
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#天ぷら

ワンマングルメNo.68「創業安政三年 旧東海道 立会川の老舗蕎麦懐石 "吉田屋 "で臼引き手打ち十割り蕎麦と車海老天ぷらに舌鼓」

 京浜急行「立会川」駅から旧東海道を品川方向にしばらく歩くと、軒先に大きな行灯を吊るした落ち着いた風情の家屋が左手に見えてくる。  創業安政三年の老舗 "吉田家 " である。  創業から実に百有余年という歴史と伝統を誇る吉田家は、単なる蕎麦屋ではなく、蕎麦を主軸にした蕎麦懐石の名店である。  久しぶりの来訪。いつものように大もり蕎麦と天ぷらの盛り合わせを注文する。  待つことしばし、まずは天ぷら盛り合わせが到着。胴部と尾部で二つにカットされたやや小ぶりの活け車海老が二

ワンマングルメNo.6 必食! 「第1回全国丼グランプリ金賞に輝く新宿 天吉屋の天吉丼と天まぶし」

 全国丼連盟主催の第1回全国丼グランプリで見事金賞に輝いた天吉屋は、新宿西口、摩天楼が林立する高層ビル群の一角をなす野村ビルの地下2階にある。  天吉屋の売りはなんといってもグランプリ金賞に輝く「天吉丼」(1,200円/税込)。  プリプリした海老の食感を楽しむため、4本の海老を2本ずつ並べて揚げた「いかだ揚げ」 、北海道産の生の鱈を使用した鱈天、衣はサクッと仕上げ中身の黄身がトロリととろけるよう絶妙な揚げ具合の半熟卵天、それにイカ、ナス、ノリ、インゲンと、豪華7点の天ぷ

ワンマングルメ No.1 戸越 「天丸」

 久しぶりにリピートしたい天ぷら屋を発見したので共有したい。  天ぷら屋" 天丸 " は都営浅草線「戸越銀座駅」から国道1号(第二京浜)を五反田方向に徒歩約7分、首都高速戸越入り口近くにある。  店内はカウンターのみだが、奥行きがあるためかテーブル席のように感じる。さらに店内中央のスペースが広いため、決して広くはない店内ながら圧迫感感じない。  カウンターに座り、看板メニューとおぼしき「特上天丸天丼(980円税込)」を注文する。  待つことしばし、厨房から天ぷらが揚が