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One-man Gourmet

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食の伝道師 " 鳴海邦彦が自らの鼻と舌、そして脚で見つけた隠れた名店を食べ歩く。
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2020年10月の記事一覧

ワンマングルメNo.72「ラーメン、つけ麺、ぼくイケメン。新宿 " 風雲児 "にてイケメン店主入魂のつけ麺を食らう」

 新宿でつけ麺と言えば南新宿の文化学園にほど近い "風雲児 "は外せない。2007年のオープン当時、職場が近いこともあり足繁く通った。  風雲児のつけ麺は、元芸能人にしてイタリアンを極めたシェフのイケメン店主が、試行錯誤の中から生み出した唯一無二の逸品。  もちもちの食感の中太面は、厳選した国産鶏のみで真っ白に白濁させコクを出したスープに四国瀬戸内海で捕れた新鮮なイワシや各種節の旨味を加えた濃厚にして芳醇なつけスープによく絡み、一度食せば病みつき必至。  10年ぶりに食

ワンマングルメ 番外編「独特の甘みが特徴の魔汁が懐かしい。"大船軒 大船ホームそば店”の"かき揚げ天そば&うどん"」

 JR大船駅 東海道線下り3番線・4番線ホームの階段下で、およそ半世紀に渡り湘南人の胃袋を満たしてきたた"大船軒 大船ホームそば店"がその幕を降ろして早くも2年の歳月が流れた。  鰹出汁とみりんと醤油が織りなす独特の甘みを含んだそば汁は、最後の一滴まで飲み干さずにはいられない" 魔汁 "。湘南人のソウルフード" かき揚げ天そば&うどん "が今はただひたすら懐かしい。

ワンマングルメNo.71「懐かしき昭和のカレー 中目黒 "ライスカレーぺろり"で味わう極上のカツカレー」

 "ライスカレーぺろり"は山手通り「大鳥神社交差点」を中目黒方向に300メートルほど進んだ左手にある。  8席ほどの狭い店内は、厨房に面した席と通りに面した窓側席のみで、すべてカウンター席。  看板メニューのカツカレー注文すると、厨房の中で切り盛りしているお兄さんがお冷のグラスに入れられたスプーンとデミタスカップに入れられたコーヒーを出してくれる。  実はこの店、デカ盛り店として有名な神保町の人気店「まんてん」から独立した方が営んでいる。お冷に入れられたスプーン、デミタ