マガジンのカバー画像

One-man Gourmet

100
食の伝道師 " 鳴海邦彦が自らの鼻と舌、そして脚で見つけた隠れた名店を食べ歩く。
運営しているクリエイター

2020年8月の記事一覧

ワンマングルメNo.63「 ブレない 漢(おとこ)の醤油豚骨 大井町 "武術屋 "に横浜家系の真髄を見た」

 大井町阪急から「時代屋の女房」で有名な三叉商店街方向歩いた右手に店を構える家系の雄 " 武術家 " 。  久しぶりの来訪である。コロナ対策で開けっ放しになった店内奥の発券機で " 特製ラーメン "のチケットを購入、カウンター席に座り厨房で孤軍奮闘する大将に渡す。  例によって好みを問われるので、取り急ぎ麺硬めでと伝える。  待つことしばし、約5分ほどで着丼。  例によって丼を俯瞰。うっすらと鶏油が浮いた茶色いスープの表面には、煮玉子、チャーシュー、ほうれん草、そして

ワンマングルメNo.62「下目黒 " 支那そば かず屋 " 普通であることの偉大さがわかる支那そば」

 下目黒、目黒不動・五百羅漢寺にほど近い環状六号線(山手通り)外回りに面したラーメン屋 "支那そば かず屋 "  前を通るたびに入ろう入ろうと思いながらも果たせず、今日に至っていたが、先般ついにベストコンディション(胃が)の状況で来訪できたので早速報告したい。  店内はカウンターとテーブル席。当然カウンターがメイン。入店後、店員さんの指示でカウンターに着席。口頭で支那そばを注文する。待つことおよそ6分ほどで着丼。  まずは上方より丼内を観察。若干赤味がかったスープの海に

ワンマングルメNo.61「東麻布 板前料理感菜(いたまえりょうりかんさい)」

 神谷町から桜田通りを飯倉方向に向かい、飯倉の交差点を過ぎて第39メソニック森ビルを左手に見ながら少し進んだ右手にある小さいな割烹料理店「板前料理感菜(いたまえりょうりかんさい)。  前職時代には五代目野田岩とともに足繁く通った懐かしの店。特にボリューミーでリーズナブルな価格のランチは最高で、週に3日は通っていた。  実はこの店、京都のおばんざい料理をメインに、新鮮な魚や煮物などを"あて"に熱燗を傾けしっぽりと呑める割烹料理店として知る人は知る存在。  素敵な女性とお忍

ワンマングルメNo.60「その完成度の高さに脱帽。ミシュラン東京ビブグルマン獲得の目黒の名店" 麺や 維新 "」

目黒の " 麺や 維新 "は、ミシュラン東京2015-2016においてビブグルマンとして掲載されたラーメン店である。  久々の来訪だが、今回は特醤油らぁ麺をチョイス。  入り口に近い店内に設置された券売機でチケットを購入し、カウンター席の奥に陣取る。  待つこと約5分で着丼。いつもながら手際が良い。まずは例によって丼内の風景を愛でる。  醤油ベースの澄んだ綺麗なスープの表面に、うっすらと鶏油が浮いている。  スープだけ見れば極めてオーソドックスな醤油ラーメンである。

ワンマングルメNo.59「煮干しと豚骨のマリアージュが胃袋を激しく揺さぶる! "きりきり舞 "の極太麺を食らう」

 煮干し魚介系スープのラーメンが食したくなったので不動前へ。  お目当ての店「きりきり舞」は、東急目黒線「不動前」駅の改札を出て左、商店街を抜け、かむろ坂の信号を渡らずに左折、武蔵小山方向に100メートルほど進んだ交差点角にある。  この店は以前「らーめん 葉月 不動前店」として営業していたが、一時休店の後「らぁめん きりきり舞」として再オープンした  14時近くの来店だったが、9席ほどのカウンターには4名ほどの先客。  店内の券売機で「黒 中盛」のチケットを購入し、

ワンマングルメNo.58「丼の中で繰り広げられる豪華絢爛な味の祭典"中華そば 和渦 TOKYO"特製醤油そば」

 かねてより気になっていたラーメン店"中華そば 和渦 TOKYO"。  大井町の人気店だったこの店は、昨年、大井町から北品川へと移転した。  現在は国道15号「新八ツ山陸橋」交差点手前、Shellガソリンスタンド真裏の建物2階に店を構えている。  大井町で営業していた頃も昼食時は長蛇の列だったので、ピークタイムを外した時間帯に来訪した。  短い階段を上がり、扉を開けるとすぐに発券機があるので、リコメンドされている「特製醤油そば(1,100円)」のチケットを購入。