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My Favorite Music

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70年代・80年代のリズム&ブルースとディスコ&ソウルミュージックをメインに、悪食音楽ファンの鳴海邦彦がノンジャンルで選んだ懐かしのヒットナンバー集。
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2021年12月の記事一覧

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My Favorite Music「John Carpenter " Escape from New York(ニューヨーク1997)Main Theme」

 鬼才ジョン・カーペンターと彼のバンドが演奏する"ニューヨーク1997(原題:Escape from New York)"のメインテーマのスタジオライブ映像である。  1981年に製作・公開されたジョン・カーペンター監督、カート・ラッセル主演の"ニューヨーク1997(原題:Escape from New York)"は、近未来のディストピアを描いたSF作品である。  1988年、犯罪増加率が400%を突破したアメリカ合衆国は、ニューヨーク・マンハッタン島を15メートルの巨大なコンクリート壁で囲み、一帯をまるごとアメリカ最大の刑務所とし、そこに終身刑などの重刑者を投獄して集中管理するという極めて独創的且つユニークな設定の本作は、ジョン・カーペンター作品に共通するディストピア思想が色濃く反映された作品となっている。  主人公のスネーク・プリスキンを演じたカート・ラッセルは、「遊星からの物体X」など、カーペンター作品の常連であり、ダーティーでタフなアウトローを見事に演じている。  監督のジョン・カーペンターは、映画監督以外にも、コンポーザー兼ミュージシャンとして活動するアーチストであり、自作のテーマ曲や劇中で使用されるサウンドトラックも自らが手掛けてケースが多く、ホラー映画の金字塔として名高い「ハロウィン」同様、本作でもサウンドコンポーザーとして楽曲製作を手掛けている。

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My Favorite Music「高中正義 " Blue Lagoon "」

 1980年代に吹き荒れたフュージョン旋風の洗礼を受けたアラフィフ、アラカン世代にとって、高中正義はまさに" 神 "である。  当時、パイオニアのCMでは高中イズムを象徴する " Blue Lagoon " が使われ、気分はもうトロピカル。  高中正義の凄さは、その超人的なテクニックもさることながら、凄まじいまでの表現力にある。  聴いていて虹の極彩色や南の島風を感じさせるギタリストなんて空前絶後である。

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MY Favorite Music「Mory kante "yeke yeke"」

その躍動感は眠っていた太古のルジアを呼びさます。 ギニア出身のアーティスト Mory Kante(モリ・カンテ)である。ギニアと言えばオスマン・サンコン。 冗談はさておき、その独特の声門閉鎖音を持つ印象的なマンディンカ語と、ギニアの民族楽器「コラ」の力強い旋律を一度聴けば、まるで母親の胎内へと逆行したかのようなトリップ感に襲われる事うけあい。もうその魅力からは逃れられない。 「yeke yeke(イェケ イェケ)」は、バブル全盛期の1989年頃、全世界で大ヒットとなったモリ・カンテの代表的なナンバー。 超アップテンポなリズムラインと魂を震わすビートに乗せた摩訶不思議なマンディンカ語の歌詞は、当時のイケイケのムードに絶妙にマッチしていた事を懐かしく思い出す。 伝説のギタリスト カルロス・サンタナの貴重なセッション。モリ・カンテに対するサンタナの並々ならないリスペクトと、圧巻のアドリブセッションは必見。