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逆風があってこそ今がある。 白血病も逆風の一つに過ぎない。

逆風が吹いて人生は面白くなる。

夢に向かって新しいことを始める時は逆風が生じる。

その逆流にくじけず継続して歩んでいくと、不思議なことに突然風向きが変わってくる。

逆風は力をつけてくれるのだろう。

あるいは本気かどうかを試しているのだろう。

だからわざと吹いてくれるのだ。

社内研修担当者時代に医療機関で患者講演を始めた頃は、支店長から「何してるんだ」とか「暇人か、もっと社内のことに時間をかけろ!」と言われた。

それでも僕はやり続けた。社の理念に沿った活動であり、医療従事者に感謝され、社員から切望されたことあるが、大切なことはその先にいる患者仲間のためだから。

ところが数か月後、突然、支店長から「お前は素晴らしいことをしている」と褒められることが起きた。訪問した医療機関の院長から感謝の言葉を頂くことが相次いだからだった。

その後正式な任務として積極的に講演することになった。

研修を講義型からファシリテーション型に切り替えた当初も社員のアンケートには批判的な内容が書き込まれていた。ひとつひとつのコメントが心に突き刺さった。

それでもくじけず研修改革を継続しているとやがて受け容れてもらえるようになり、むしろ歓迎されるようになった。

研修は「受け身で聞きたい」、「息抜きの場」から「積極的に参加したい」「話し合いをしたい」に意識が切り替わっていった。

薬学部の先輩に誘われて地区薬剤師会のイベントに参加した。最初の頃は名刺交換する度に「どうしてメーカーの人間が参加しているんだ?」と言われ、同じ資格を持つにも関わらず、薬剤師仲間に歓迎されないことに痛みを感じた。

それでもめげずに参加していると、そのうちに何も言われなくなり、次第に会場で声を掛けてもらえるようになり、その後はすっかり溶け込み、逆に「どうして来なかったのか?」と言っていただけるようになった。行く先々で同じことを何度も繰り返したが今では全国に多くの仲間が出来た。

人生で逆風が吹くことは多々ある。前進するから前から風を受けるのだ。

その時は一瞬痛みや負担に感じるが後から振り返ると、立ち止まって考え生き方を確認する貴重な機会だったと感じる。

逆風があってこそ今がある。
白血病も逆風の一つに過ぎない。
生き方を変える機会となった。

そして、充実した人生を過ごすことが出来た。

むしろ逆風が吹いて人生は面白くなった。

しあわせです💖感謝。


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