がんは人生におけるひとつのイベントであったにしかすぎない。
がんは人生におけるひとつのイベントであったにしかすぎない。
4人の息子と妻の生活を守るために長期生存より10年間生き続ける可能性が高い方法を選択した。
限られた命を常に意識するようになった。
採用面接時に会社からは使えないと言われ、それを覆すように営業スキルを磨き続けてそれなりの
成功を収めてきたが、闘病するため自ら異動を希望しその成功スキルは封印となった。
研修スキルは想像以上に難しく当初は社内からバッシングを受け弱々しく研修していた。
またゼロから積み上げることになった。
しかし、6人の新入社員と出逢い彼らの中に僕がこの時代に生きていた証を残していくと決断し、
集中して研修技術を修得した。
残されている時間が判らないため死をも忘れて集中して取り組んだ。
スキルが定着しだしたころ医療現場から講師を依頼された。
思い切ってがん患者であることを開示すると、目新しさから口コミで広まり様々な医療機関での講演活動が始まった。
がんになった時には社会的に不要になった苦しみを感じたが、多くの方に必要とされる喜びに満たされた。
そして、薬剤師会からコミュニケーションスキルを研修して欲しいとの依頼があり、薬剤師について
関心を持つようになり、自ずと活動が薬剤師対象に切り替わっていった。
これにより多くの素晴らしい薬剤師仲間の中に加わっていった。
さらにがんについて研修することになり、その勉強の過程でがんピアサポーター活動と出逢い、
自らもその活動に参加することになった。新たな領域に踏み出すことになりがんサバイバーや
その支援者、医療関係者との繋がりが広まった。
がんサバイバー対象の講演も昨年経験した。新たな世界に所属するようになった。
その後市民公開講座も依頼されるようになり対象が益々広がっていき、学ぶことにも更に精進していった。
地域医療介護に関わる業務を担当し様々なイベントに参加し、高度急性期から在宅に亙る医療、
介護、行政関係者と親しくなることが出来た。
最初は小さな目標であったが常にチャレンジし続けていた結果、多くの方に僕がこの時代に生きていた証を
残していけることなった。
多くの出会いや転機を頂き、現在、しあわせな人生が送っている。
がんは人生におけるひとつのイベントであったにすぎない。
このイベントをどのように生かすかが重要である。
しあわせです♥感謝