クオリティある仕事をめざして
長かった梅雨もようやく明けましたね🌤 梅雨が明けると、いよいよ本格的に夏ですね🌞 痛いくらいに射す日差しが体に応える季節になっちゃいました💦 汗かきの人には大変な季節です・・・(私ごとですがw)
ところで、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)が活動をはじめて2年が経ち、先週は記念講演会や、まちづくりインターンシップ、そして、なりわいテーブルと、立て続けにイベントが目白押しとなっていて、メンバーたちは少し早いですが、夏バテ気味です(ι´Д`)
でも、仕事はきちんとしないといけませんので頑張ります٩( 'ω' )و ガンバル
前回のnoteで「働く」をテーマに書かせていただきましたところ、かなり好評でしたが、今回は「働く」と同義にとらわれがちの「仕事」について書かせていただきます。
◆林さんからのひとこと
7月13日に開催した「バリュー・リノベーションズ・さの設立2周年記念講演会『さの町場DIVER』」の基調講演をしていただいた、林 厚見さん(株式会社スピーク共同代表/東京R不動産ディレクター)と、講演会終了後に少しお話する機会をいただけたので、今までの取り組みなどお話を伺いました。
話が進むうちに、新規学卒採用面接の話題になり、「最近、きちんとした答えを話そうとしている学生が増えてきた」と仰っていて、その回答への深堀りした質問を林さんがすると、途端にテンパってしまい、返答ができなくなる人がいて、面接している林さんの方が困ったそうです。
そんなお話から、林さんが最初に勤めた「マッキンゼー&カンパニー」では、質の高い仕事をするためにしてきたことなどをお聞かせいただき、最近は仕事の質より、プライベートを大切にしている人が増えていて、「9時から5時までの間で仕事するということは否定はしないが、プロフェッショナルとして、仕事のクオリティが保てているのか」と疑問に思っているそうです。確かにプライベートは、仕事のクオリティを上げるのに必要だと思いますが、プライベートを大切にするあまり、仕事の質を下げてしまっていたら、元も子もない話です。プライベートも仕事もバランスの維持が大切だと改めて考えさせられました。
◆仕事と作業
よく、「仕事」と「作業」とは違うというお話を聞いたりします。では、「仕事」と「作業」とはどう違うのかと調べてみますと、HatenaBlogというサイトの「社会人1年目の虎の巻」で書かれていたのが結構わかりやすかったので、ご紹介させていただきます。(下記の画像をクリックしていただくとリンク先に移ります)
このサイトをご覧になられるとわかると思いますが、作業は「マニュアル化」できるものだと思います。ルーティンワークされたものは、いわゆるIT化できる分野で、人間はその日の体調や気分によって、どうしても日々同じ質を維持して作業ができないことより、ITであれば人間よりかなりの割合で同じ品質を維持できることから、いずれ人間に変わって作業してもらえる分野だと考えています。
人間でなければならない分野、例えば、ケースバイケースによって判断が必要となるものや、トライアンドエラーをしながら進めていく内容のもの、そしてゴールは決まっているが、ゴールにたどり着くまでの工程が抽象的なものと言った分野は、いくらAIが進歩しても、すぐには人間にとって代わることができないものと思います。
◆変わらぬ日本の人件費
OECDのデータを基に作られたデータによりますと、バブル経済から30年経った今、先進国と呼ばれている海外諸国の中で、日本だけが実質賃金が横ばいとなっており、他は1.3倍から1.6倍と上昇しているのがわかります。(クリックするとリンク先へ移ります)
この背景には、企業の雇用人数の多さや、それに伴う固定費、とりわけ人件費の抑制、賃金水準の低いサービス産業の拡大、いわゆる「非正規化」の進展などが挙げられていますが、やはり製造業やサービス業での「マニュアル化」された作業が原因ではないかと考えています。
従来のマーケットが確保されている時代であれば、安い価格で大量に売る商法は成立しますが、人口減少化社会に突入した今日では、大量に売ることすら無理な時代になってきているわけで、その影響が人件費にきているという構造になってきているのです。
◆よくある勘違い
よくこういうセリフを聞きます。
「言ってくれたらやるから」「言ってくれたらやったのに」
みなさんもこういうセリフを言ったり、言われたりしたことがないですか?
このセリフって一見、仕事をする気はあるという風に思ってしまいがちですが、実はこのセリフを言う人は「作業」をするということなんですよね。
言われたからするとか、言ってくれたら手伝うのにというのは、「仕事と作業」のところでお話したように、正(まさ)しく「人から与えられるもの」に該当するものであり、自分で課題を解決しようとは思っていないことなんです。
こういう話をしたとしても、次に出るセリフは、
「頑張っているのに」
「一生懸命しているんです」
などのように頑張りを評価しろという内容です。
これも一見、正当な言い分と思ったりするかもしれませんが、学校ではなく、社会に出て頑張ったから、やり方や結果は度外視で、その頑張りを評価しろというのはいかがなものかと思います。
◆クオリティある仕事とは
地方都市では、若い世代が就きたい仕事がないため、首都圏や大都市部に移住することで地方都市の人口減少につながっているわけですが、地方都市に残る若い世代は、地方での仕事に満足しているのかというと、それも疑問を感じます。
もしかすると、競争社会で働くを嫌って、そこまでクオリティを求められない地方で働きたいという方もおられると思います。
前回のnoteでご紹介させていただきましたブログにこのような一文があったのを覚えていますでしょうか。
どんな仕事も必ず誰かの役に立っています。なぜなら、会社(チーム)全体で生み出した商品やサービスに、お金を払ってくれる人たちがいるから。(ラヴィ・学びと成長のプラットフォーム「【小学生でもわかる】人はなぜ働くのか。働く意味・理由ってなに」より引用)
それでは、なぜお金を払ってくれる人がいるのでしょうか。同じブログでこのように書かれています。
あなたは何かサービスを受けたり、モノを買ったりするときに値段をみますよね。そして、「いいな」と思ったらお金を払いますし、「ちょっと高いな。」と思ったら「今回はやめておこう。」となるはずです。あなたはその値段で得られること(モノ)に納得したうえで、お金を払います。自分ができないことを代わりにやってくれて「ありがとう」。
手伝ってくれて「ありがとう」。
欲しいモノを作ってくれて(売ってくれて)「ありがとう」。人がお金を払うのは、「ありがとう」の意思表示なのです。(ラヴィ・学びと成長のプラットフォーム「【小学生でもわかる】人はなぜ働くのか。働く意味・理由ってなに」より引用)
そうです。
お金を支払ってくれる人たち、つまり、自分の仕事の評価してくれている人たちの期待に応えるため、自分の仕事のクオリティを上げていく必要があるのです。
だから多く(mass)を相手にするのは無理なのです。なぜなら、その先にあるのは「妥協」しかないからです。妥協は、仕事の質を下げてしまい、結果的に「お金」という形で感謝の気持ちを伝えてくれた人たちの期待を裏切ることになるからです。
小商いのススメ
よく、実店舗での対面販売はせずに、ECサイトで販売するほうが固定費も安く抑えられるし、情報発信も多くの人に届くと勘違いされている人がおられます。 その商品(サービス)の価値をスマホやPCで伝えるには限界があります。ECプラットフォーマーにお金を出してPRしてもらう方法もあるかもしれませんが、それで原価割れを抑えることができるでしょうか?
またSNSなどでの発信にも限界があります。こちらについては、別アカウントで書かせていただいていますので、そちらをご覧ください。
冒頭でも触れさせていただきました「小商い」をテーマにしたワークショップ「なりわいテーブル」2期が開講しました。そのガイダンスでこのようにお話させていただいています。
商品の価格以上の価値を売る
安い価格で売るにはどうしても限界があります。しかし、価値であれば、色々なアイデアを出せば、価値は作り上げることができます。
価値を売ることこそ、「クオリティある仕事」ではないかなと思います。
みなさんもクオリティのある仕事をしてみませんか?