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HOME~それぞれのふるさと

 先週から今週にかけて、「つばさ通りリノベーション実践塾」の運営に追われ、休む間もなく今週を終えました・・・ 疲れました・・・💦

 時折、なぜまちづくりにいそしむのか、わからなく日もありますが、ふとわれに返ると、やっぱり自分の住み暮らすところが落ち着き、居心地がいい場所なんだなと思います。

そう

まるで家庭に戻ってきたような、そんな心落ち着く場所なんだと思います。

 今回のnoteは、それぞれ住み暮らすところをテーマに書かせていただきます。

◆リノベーション実践塾プレゼンテーション

 先週行われた「つばさ通りリノベーション実践塾」ですが、前回のnoteで最終プレゼンテーションの模様までお伝えできていませんでしたので、ここでご報告させていただきます。

 初めてこのnoteをご覧になられる方に、「つばさ通りリノベーション実践塾」のことを簡単にご紹介させていただきます。

 つばさ通りリノベーション実践塾とは、「さの町場」という古い街並みが今なお残るエリアの近くに実在する商店街で、その商店街では空き店舗が大半を占める商店街で、人より車の方がよく通る場所です。

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  この商店街にある2つの空き店舗を使って、ビジネスプランを2日間で練り上げ、不動産オーナーの方にそのプランを発表し、その内容で貸していただけることになったら、ビジネスプランが実現できるシステムとなっていまして、今回は2物件を2チーム(ユニット)に分け、それぞれ考えるというワークショップです。

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 2ユニットのプランは、「若い世代」をターゲットにしたプランで、ひとつのユニットは「子ども」、もう一つのユニットは「高校生」と、今まで開催していた「まちやど実践ワークショップ」とは、また異なったターゲットであり、また今回舞台とした商店街の課題を如実にょじつに表した課題でもあることから、まちやど実践ワークショップから含めても、なかなか秀逸しゅういつな部類に入る素晴らしいプランに仕上がってたと思います。また、プレゼンテーションも演出に凝ったこともしていて、会場をなごませる場面もありました。

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◆実践塾、その後

 プレゼンテーション全体の時間は1時間でしたが、途中、不動産オーナーさんが語りだす場面もあり、講師の方々の変える便もあるため、一時はどうなるかとひやひやしましたが、なんとか10分オーバーくらいで終わりました。

 最後はみんなで記念撮影もして、いい結果を報告できるようにと笑顔で別れました。

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 プレゼンテーションが終わった翌日に、それぞれのユニットの明暗が分かれました。

 一つのユニットでは、不動産オーナーの方が語りだした物件だったので、うまくいくかな~と少し不安にはなりましたが、中心で実践される方が、オーナーさんのところを尋ねると、すんなりOKしてくれたそうです。(ただ、この後に書類をいただきに上がったときに、3時間以上、不動産オーナーの方が語られたそうですが(苦笑))

 しかし、もう一つのユニットでは、すんなりいくのかなと思っていたのに、最初の家賃の件で難色を示され、いいプランだったにも関わらず、お断りの連絡が入りました・・・

◆空き家を放置すると

 それぞれの不動産オーナーの考え方はあることは理解できますが、ずっと家賃を払わないというのではなく、初期投資を使う人が投資するため、その回収するまでの期間、家賃を安くしてほしいとお願いしているのですが、そこを理解していただけなかったのは残念です。

 空き家や空き店舗を使わずにほうっておいても、建物にもよくないのはもちろんのこと、地域にとっても治安にもよくなく、使われていないことから老朽化による損耗そんもうも激しくなり、自然災害などが発生した時には、周り近所にまで影響を及ぼす危険性が高まります。

 それより活用して、地域の価値を上げていくことで、将来的には家賃の上昇も見込まれるし、たとえ物件を手放すときが来たとしても、その価値は、使われていない時期に売るよりは高く売れるのです。過去のnoteに活用しない空き家の危険性について書かせていただいたいますので、そちらもご覧ください。

 しかし、人に貸さない不動産オーナーの方は、自分の暮らしに不自由がないことから、残念ながら、安い家賃で貸してまで物件を活用してもらおうと思っていないのが現状です。目先の利益だけ考えるのではなく、将来的な利益も含めて考えていただくと地域も少しは良くなるんですが・・・

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◆ふるさとではない地域

 先ほどお断りされた不動産オーナーの方ですが、その方の親か祖父母かがこの物件を持っていた物件を相続で受け継いだみたいで、このエリアのことを全く知らないという方でした。

 そういう方に地域の価値を上げると言っても伝わらないのかもしれませんね。だから、目先のお金のことだけを考えてしまうのかもしれません。

しかし

地域で暮らす人たちにとっては、空き家が増えることは、地域の価値が下がるだけでなく、治安の悪化や危険性が高まってしまいます。

 こうした思いもあり、2年前からバリュー・リノベーションズ・さの(VRS)は活動させていただいていますが、定住人口を増加させることは難しくても、そこで働く人たちを呼びよせることはできるという考えより、ひとづくりに取り組んできました。

 実際に、遊休不動産を活用したプロジェクトが、VRSの活動を始めて以降、いくつも誕生しており、その立ち上げや活動のサポートに関わらせていただいています。また、こころざしある不動産業の方とも連携させていただいており、こちらも複数の物件の解消につながっています。

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 このような活動を通じて、衰退するまちに新たな息吹を吹き起こしつつ、まちを再生へとつなげてきています。

◆HOME

 冒頭でもお話しましたように、居心地のいい空間をふるさとに創りたい。VRSの活動はそういう思いからスタートしています。

 全てがVRSが関わる必要はないと思いますが、VRSが存在したことで、色んなプロジェクトが誕生し、まちに残り伝わる歴史を、うるおいと、にぎわいというバトンで後世こうせいにつなげていきたい、ただそれだけなんです。

 アンジェラ・アキさんのメジャーでのデビュー曲「HOME」では、こういう一節があります。

都会の空に夢を託して 心を犠牲にしている 野心と愛の調和がとれず 誰もが彷徨っている(アンジェラ・アキ「HOME」より引用)

 東京一極集中は、すぐには収まらない今日こんにちです。都会を夢を見て移り住んだけれども、夢が叶えられず、心や気持ちが崩れそうになっている人が少なからずいているからこそ、その人がふるさとと言える地域は、元気でその街並みを伝えていくだけでなく、心から安らげる場所として発展しなければならないと考えています。

 まちづくりは、色んな地域で取り組まれていますが、その地域ならではの魅力や価値、特性があるはずです。成功した事例を参考にするのはいいですが、手本にしてはいけません。

それは

手本は真似することに落ち着きやすいからです。その地域の特性や魅力、価値と言ったものを他の地域を手本にすることで、半減してしまうことも多々あります。地域の価値については、過去のnoteにも書かせていただいていますので、そちらもあわせてご覧ください。

 結局は、地域をよくするのは、そこの地域に愛着を持ち、その地域を盛り上げていこうと意志のある方がいるかどうかなんだと思います。

 そこで生まれ育った場所でなくても、自分たちが住み暮らす日常が心安らげる場所であるなら、そんな場所を「ふるさと」と呼びたいですね。

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◆お知らせ

 いよいよ11月30日(火)からプレ講座が始まる「ミライ・カガヤク・ワークショップ」のお申込みの期限が迫っていますので、下記のリンク先よりお早めにお申し込みをお願いします。

本講座の申込は下の画像をクリックしていただけるとリンク先へ移動します。

ミライカガヤクワークショップ(1110-02)


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