The Partner
5月も中旬になり、暦上でも「夏」となったわけですが、日に日に暑さが増してきますね💦
暑いのが苦手な私にとって、非常につらい季節が訪れようとしています💦
まあ、そんなことを言っても仕方がないので、本日のテーマに入らせていただきます(アッサリすぎますか?w)
今回は、たまたまTwitterを見ていると、フォローさせていただいてる、ちきりんさんのブログが目に留まったので、まずはそれをご紹介させていただきます。
今からほぼ3年前に書かれたブログですが、この頃の日本は、インバウンドバブルで人手不足が深刻化しているときでもあり、外国人材を受入れなければ、一部の業種で仕事が回らない状況でもあったため、「仕事を選ぶ」ことの目線の中で、こういうこともあったのかなと思ったりもします。
しかし、これは仕事を選ぶ側だけの話ではなく、ともに仕事をしていく仲間にも言えることと思います。
兼ねてから、このnoteで「誰と組むか」というお話を何回かしていますが、なぜ「誰と組む」ことが大事なのかを今日はテーマに書かせていただきます。
▼自分を「上客」と思い込む面々たち
ちきりんさんのブログで、ネットで千円ちょっとの価格で買ったワンピースの縫合が粗いとクレームをいう喩えが紹介されていましたが、ワンピースの原価やネットショッピングの利用料、送料などを考えると、何かを削らなければ千円少しの価格にならないわけです。
しかもボランティアで商品を販売することなんてあり得ませんから、そこから利益をとると、原価はいくらになるでしょうか?
販売している数量がわからないので、ネットショッピングサイトの利用料の1商品当りの単価はわかりませんが、送料込みの場合、普通郵便で送ったとして、だいたい140円~200円程度、ネットショッピングサイトの利用料が○天とかAm○zonとかだと、同じ商品を1000程度売っているとして、安くて30円~50円程度ですかね?
そこに粗利として20%~30%とると、その時点で原価は半分以下となりますし、それだけではなく、商品を保管しておく場所の費用や、製造しているところからの送料なども入るとなると、結局のところ、原価100円から多くて200円が関の山です。
ここでよく考えてください。
原価がせいぜい200円ですので、そこには原材料費や縫合する人件費も含まれているわけですから、たとえ機械で縫合して大量生産をしたとしても、それほど高性能な機械とは考えにくく、こんな価格を日本で作れるわけがないのです。
なぜって?
日本で定められている最低賃金法という法律があり、その最低賃金を下回っているからです。
まあ、これは人を雇い入れている場合ですので、自営業とかには適用されませんけどね・・・
この販売価格であれば、海外で縫合されているのは確実ですので、海外でちゃんと教育すればいいのではないかというお声もあるかもしれませんが、そこまでクオリティを上げるために研修費をかけていると価格が合わなくなります。
また、ファッション関係は流行のサイクルが早いので、在庫を持ちたくないから安売りをするということも考えられますが、それでも一着売って赤字垂れ流しになるようなことも、余程でないと考えられません。
ここまで言われたら、なんとなく千円少しのワンピースの縫合が粗いということをクレームをつけること自体、無意味な論争なのはわかってもらえると思います。
むしろ、千円でちゃんとした縫合のワンピースに巡り合えたなら、ラッキーだと思うべきです。
きちんとした縫合を望むのであれば、それなりのお金を出さなければ手に入れることができないわけです。
まあ、この手のお話は往々にしてあり、以前、バリュー・リノベーションズ・さの(VRS)でもそんなクレームを受けたことがありますけどねwww
この程度の考えしかない人は、そもそもまともなファイナンスリテラシーがないわけですw
▼お客を選ぶ時代
全ての人に受け入れられる商売があるのであれば、それは最高の商売で小けど、残念ながらそういう商売は存在しえないわけです。
だから、「お客さんの声」とかいうものを全て聞き入れるとなると、商売が成り立たないわけで、全ての人に受け入れられようとすると、全ての顧客が去っていくという、マーケティングの常識となっているわけです。
特に、これからの時代、様々な多様な嗜好がある中で、全ての人に受け入れられようとすること自体に無理が生じてくるわけです。
最初は、どこをターゲットにするかと選んで、そこに向けて事業を進めていき、そのターゲット層にある程度、行き届いたら次にそこと親和性のあるターゲット層に狙いを定め、進めていくと、既に獲得したターゲット層も離れずに広げられるわけです。
まあ、先ほどの千円程度でクレーム言う人をターゲットにする人は、まずいないでしょうけどねwww
▼ビジネスでもパートナーを選ぶ
顧客選びもそうですが、ビジネスでもパートナー選びは大切です。
ビジネスにおけるパートナーとは、どっぷりと手を組んでビジネスをする場合もあれば、自分たちのビジネスで不足しているスキルがある場合に、その部分だけ依頼するパートナーもあります。
時と場合によって、パートナー選びの基準は変わってきます。
不足しているスキルを補うため依頼するパートナーは、そこまで関係性を持った相手とは限らないので、この場合は、信頼できるパートナーから紹介してもらう方がいいでしょう。
そういう人の紹介を受けられない場合は、過去の実績とか、周囲の評判で判断するしかないと思います。
ただ、関係性のない人とパートナーを組む場合は、こちらの思い通りに事が運ばない可能性があることを念頭に置いて、信頼できるレベルまでの関係性を構築するまでの間は、あまり重要なことは頼まないほうがいいでしょう。
そのほか、よくあるやり方として、どういう人かわからない人に依頼する場合、あまり大きな仕事ではなく、VRSでもよくしますが、第三者が参加するセミナーなどの講師をしていただき、その人のスキルを見極めるやり方です。
セミナーなどは、第三者が参加するため、その参加者に対してどう接するかや、本当にこちらが求めているスキルを持ち合わせているかなどが見ることができ、そこからこちらが依頼したいお仕事を頼めるか判断もできるわけです。
要は、打合せ段階で相手の話だけで判断して、いきなり仕事を頼むのでなく、まずは軽い仕事からお願いし、その人の人柄やスキル、ビジネスに関しての考え方を見極めていくことで、今後のお仕事をお願いできるか考えていくことが大事です。
▼過去の実績ほどアテにはならない
コンサルなんかが、よく売り込みに来るときに使うフレーズとして、過去の実績という名前で取組を紹介したりしますが、その実績が今もその成果が続いているのかや、どの程度の関りなのかなど不確かなことで、その実績を鵜呑みにしてしまいがちです。
前段のことはその地域に確認すればわかりますが、後段のところは、発注者に確認しなければわかりません。その上、下請けとか孫請けとかになると、本当に関わっていたのかなどもよくわかりません。
ひとつ言えるのが、その実績が最近(概ね2年以内)に取り組まれていることかが一つのポイントになります。
それとその実績がイベントなどの一過性のものでないかなども判断基準となります。
イベントは、お金さえあればできることも往々にしてあり、イベントで地域活性化など、今どきの時代、花火みたいな一過性の効果が後々まで効果があるとは到底言えませんので、そういうことを実績だと言っている事業者とは、パートナーにならないほうがいいでしょうね。
過去から名刺に頼っている人は、過去にすがっているだけで、成長をしていない証拠ですので、流行り廃りの早い時代に、時代遅れのお話を押し付けてくるだけなので、お仕事の依頼はやめておいた方がいいでしょう。
過去の名刺(=実績)は所詮、過去の肩書(=栄光)ですので。
▼パートナーに選んでもらうためには
パートナーを選ぶ基準はお話させていただきましたが、自分たちがパートナーとして選んでもらわない限り、ビジネスチャンスは広がらないわけですので、そこもお話させていただきます。
まずは、信頼関係を構築することです。
よくあることですが、少し実績が上がってきて、周りから注目を浴びたりすると、途端に上から目線になってしまったりする人がいたりします。
こういう人は人間的に尊敬されないため、どんなに注目される人材になっても、謙虚に振る舞うことが大事です。
そうすることで、たとえその肩書がなくなっても、救ってくれる人がいてるわけです。
あと、自分の言葉に責任を持つこと。
これは結構重要で、前に言ったことと、今言ったことが違っていると、信頼している人であっても、少しずつ心が離れていきます。
特に初対面から何回か会っているうちに、ボロがでたりすると、信頼関係を構築する前に関係が途絶えてしまいますので、注意しましょう。
次に、自分の考えを伝えること。
自分はどういうことをしたいのか、どういう未来を思い描いているのかということは、相手にとってパートナーとなる判断基準となるものですから、そこはきちんと相手に伝えましょう。
もし、相手に伝えて、相手からパートナー関係を構築できないとなっても気にする必要はありません。
あなたにとっての真のパートナーではなかっただけです。
無理してパートナーになって、やりたくもない仕事を一緒にしても、無駄な労力を費やすだけです。
最後に、価値を共有すること。
パートナーとして一緒に仕事ができるかどうかのバロメーターは、やはりお互いの「価値観」です。
お金だけでつながっているパートナー関係は、非常にもろいです。
何か問題にぶち当たれば、それだけで関係性が崩れていきます。
そうなると、いい仕事はできません。
もちろん、ボランティアでは活動は続かないので、活動資金は一定必要ですが、パートナー双方の関係性を維持し、モチベーションアップにつなげていくためには、双方の価値観を共有し、その価値観を満たす目的を共有することで、双方の仕事も同じ方向に向かいやすいということです。
ビジネスではないですが学祭などの模擬店で、みんなが心を一つにした時の行動は素晴らしいものがあり、その結果が伴えば感動へと導いてくれます。
これは一つの例ですが、これまでのVRSの活動を通じて、同じ方向を向いている仕事は達成感もあり、そのことが周囲にも広がってきます。
これは一つの事例ですが、こういう取り組みを公表することで、周囲も理解してもらえるし、つながりが広がることで次の新たな事業にもつながり、新たなパートナーとしてお声もかかったりします。
これからの時代は、量より質です。
少ないパートナーであっても、いいパートナーに恵まれると、いい仕事につながってきますので、心に刻んでくださいね。
▼パートナーシップを結ぶ前に
最後に、相手がどんな大企業であっても、たとえ発信力のある相手であっても、それぞれの価値を踏み潰す相手とはパートナーになってはいけません。
というか、そういう相手と連携することが既に相手に支配されていることに他ならないのです。
確かに、自分が考えている価値が万人に受けないかもしれません。本人の価値がそこらでありふれた価値でレッドオーシャンのように競争社会で闘わなければならないのかもしれません。
価値の伝え方や考え方のアドバイスを受けてもいいですが、自分がしっかりと考えて創り上げた価値を変えてまで、その相手とパートナーを組みたいのかをまず考えて、自分の創り上げた価値以上に組むだけの価値があるパートナーかも見極めて、それでもいいのであれば、パートナーを組めばいいのだと思います。
VRSは、嶋田洋平さんに代表理事をしていただいていますが、VRSの価値を理解していただいた上で、VRSがいま足らない部分、経営的思考を提案(suggestion)していただくためになっていただいています。
ここには、対等なパートナーとしての関係があり、決して支配されていることを意味するものではありません。
いいパートナー関係を結ぶことは、いい仕事につながるわけです。
所詮、利害関係だけでつながっているパートナーは、その利害関係がなくなれば、パートナーとして成り立たないことを肝に銘じて、何をやるかの前に、誰とやるかを考えていかなければなりません。
厳しい言い方をすれば、あなたの価値を理解し、その価値を活かすことができるパートナーの資格を持った人とだけ組めばいいのです。
誰かの幸せの上に立つ幸せ、つまり、他の人を押しのけて自分だけが幸せになるのは、真の幸せではないはずです。
そういうことを理解してもらえるパートナーこそ、真のパートナーだと思っています。
いいことをしても成功するとは限りませんが、誰とやるか次第で成功に導かれます。
自分の価値を高めてくれる人とパートナーシップを組み、いい仕事につなげてください。
▼お知らせ
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今回はかなり長くなりましたので、この辺で👋