働き方を選ぶ
立秋の今日、この夏初めてツクツクボウシの声が耳に入った。
とは言え、まだまだ猛暑は続くようだ。
先日、うちの社長が厨房にこもった熱によって体調を崩し、店を休業した。
その後は2日間再開したが、やはり猛暑日の厨房はなかなかのサウナで、除湿機を入れてもカラッと暑く、スポットクーラーは電源、排熱、スペースの都合が悪く断念。
結果的に短縮営業を選んだ。
飲食店は仕込み7割と言われるように、準備がすべて。
お客さんが来なければ元も子もないのだが、自分たちが倒れると尚、元も子もない。
勤め人だった頃は地を這ってでも、血を吐いてでも働かなければ…という考え(一人抜けると店が回らないし、自分が店長だったこともある)に陥っていたので、今回の選択には少し抵抗があった。
短縮営業時間外に来てくれていたお客さんはどうなるのか?
正規の営業時間しか知らない(SNSを見ない)お客さんは?
できない理由というのは挙げればキリがない…というのは分かっていても、ようは「お客さんに失望されたくない」という気持ちがあった。
合理的に考えれば、今回の選択は妥当なはずなのに、「私に倒れろというのか?」と言われるまで決め切れなかったのは情けない…。
そういえば最近読んだ「売上を、減らそう」で働き方について書かれていたことに深く納得していたし、そもそも働き方を選択したくて独立したのに、現状維持したいバイアスに囚われていた。
なにかを選択するとき、周りを気にするよりも、「自分はどうしたいか?」をもっと大切にしていきたと思った反省の話。
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