石橋を叩きつつトライするスタイルで
今年はちょっとずつトライしようと思っている。
何を隠そう、今更ながら今年の抱負である。
「ちょっとずつトライ」なんて、ごくありふれた話ではあるのだけど、とりわけ、そのトライを始めるまでのスピードをアップしたい。
元来石橋を叩いて渡るこの性分の僕にとってはなかなかのハードルだ。
高すぎて下をくぐった方がいいタイムが出せるのではないかというほどに。
お店をスタートして5年が経過。(ありがとうございます!)
初年度はわからないことだらけで、とにかく必死。
営業スタイルはじめ、仕込みのタイミングや仕込み量の検討もつかず、とにかく手探りだったものだから、効率の低いことこの下なし。
目標が「日付が変わるまでに店を出る」だったほど(笑)
今でもそれが目標になりそうな日はあるものの、僕自身のやりたいことに向き合う時間を持てるようになってきた。
コーヒーを楽しむ。
その手段としてコーヒー教室を始めたり、カフェインレスコーヒーを取り入れたり、コーヒーのラインナップを見直したり。
ようするにトライ。
ただ、ある程度の時間が経つと慣れが発生してしまい(それはそれで大事なことだけど)、変化が少なくなる。
失敗みたいな確率は相当減るけど、楽しみも減る。
あるとき、コーヒー教室の流れでネルドリップを勉強することがあった。
それが楽しかった。すごく。
勤め人だったころに経験していたので、一通りのやり方は知っていたのだけど。
スタートのきっかけが受動的(業務としての義務)か能動的(好奇心)かで、同じコーヒーに関わることでも天と地の差を感じた。
同様の理由で最近、サイフォンにも手を出した。
管理が大変という認識があって敬遠していたし、そもそもやり方をよく知らない。
だけど、実際にやってみると、コーヒーの抽出を直接見られるとか、コーヒーの抽出原理を再確認できるとか、とにかく発見があって楽しい。
そして、やはり管理が大変だという経験も得られている(笑)
それでもやはり、お店の営業には今のスタイル(ペーパードリップ)が向いているので、今のところネルドリップのお店、サイフォンのお店への転向の予定はなし。
ただ、トライしたことで知識の幅は広がったし、どこかで役に立つ可能性だって十分にあると思う。(少なくともコーヒー教室ではすでに役立っている)
コーヒー豆のラインナップにしても、おもしろそうな銘柄には手を出すとか。
コーヒーの届け方にしても、どうやったらより楽しんでもらえるか?を考えるとか。
「明日から全部をガラリと変える」なんてことはできなくても、今までの土台に体半分を預けて、残り半分で未知のエリアに飛び込んでみる。
うまくいけばそれをすればいいし、うまくいかなければその方法が分かったことになるし。
そんな感じで今年は、石橋を叩きつつも、ちょっとずつトライ(できるだけスピード感をもって)。
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