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一歩引いた視点でコーヒーを淹れてみる

人が物事を考えるとき、スポットライト効果というものが起こるらしい。

舞台上で照明(スポットライト)が当たる場所には目が行くが、そうでない場所からは目が逸れがちになることを指す。


そこ以外にも大事なことがあるのに、つい明るい場所ばかり気にしてしまうことはコーヒーを淹れるときにもある。

コーヒーを淹れる現場は、実はかなり重要だ。


豆の品質、こだわりの器具、淹れ方には気を使うのに、もう一歩引いた視点は忘れ去られてしまうことが多い。


たとえば、読書をするのに真っ暗な場所を選ぶ人はいない。

ほとんどの人が、できるだけ明るく、騒がしくない環境を選ぶはずだ。

コーヒーを淹れるとき、これと同じことがいえる。


明るい場所を選ぶのはもちろん大事だが、お湯を注ぎやすいかどうかは最も重要だ。

極端な例だが、自分の目線ぐらいの高さのテーブルの上にコーヒー器具をセットしてしまうと、非常に淹れづらい。(脚立が必要だ)

逆に、床にコーヒー器具をセットして立ったまま淹れようとすると、コーヒー粉自体にお湯を当てるのが難しい。(もはや何かのゲームだ)


お店を始めた頃、ドリップスタンドというものを使ってコーヒーを淹れていた。

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(↑オープン当時はドリップスタンドを使っていた。実はこの頃、めちゃめちゃ注ぐのが大変だった(笑))

うまく使えば便利なものだが、お店の作業台の高さとドリップスタンドの高さを合わせると高すぎた。(何杯も淹れていると腕が疲れて仕方なかった)

現在の配置と比較しても高々10cmぐらいの差ではあるものの、かなりコーヒーを淹れやすくなった。(というか、よくあんな状態でやってたなと思う)


ドリップコーヒーと聞くと、どうしてもあのモコモコしたコーヒー粉のドームにスポットライトが当たりがち。

ときどきはそのスポットライトを消して、コーヒーを淹れやすい状況ができているかどうかに注意してみる。

うまく淹れられない原因は意外とそんな場所にあるかもしれない。


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