なにもなくても、なにかある(雑記のような日記)
今年の山場は11月だった。よくやったねわたし。昔読んだ漫画に「父親の年収を超えそうな月になるとオレは倒れる」という描写があって、倒れた主人公が「今年はまだ6月か…去年は11月だったな」と嘆くのが格好いいなあと思った。いつか真似して嘆いてみたい。父親の年収なんて知らんけど。
手首の痛み
腱鞘炎らしきものに生まれて初めてなった。動かす角度によって発生する鈍い痛み。死にそうな激しい痛みとも、じんわりじくしく苦しい痛みとも違うこの痛みはなんとも不思議。
いちばんキツイ動きは、お風呂でつかう片手鍋のような湯取り(あれなんていうの)に、お湯を入れて体にかけるとき。傷みが出ないように動かそうと試みるも、どうにも片手では痛みが走って難しいので結局両手を使う。骨の関節というものは、複雑なメカニズムで日々の動きに対応しているのだなと、えらく感心する。
仕事中にマウスにさわるほんの少しの動きで手首がピキリと響き、うわおぅ…となる。わずらわしいなあと思ったけど、気が付いたら治っていた。「痛みのある体」がちょっと新鮮だったので、なんかもったいない気がした。心身ともに健康でいつも強いと思われがちなので、たまにはわたしも痛みの話くらいしてみたい。
補正ブラデビュー
なぜ神は女体と男体を分けたのか。
悩ましいことこの上ない。
胸の大きさをおさえるブラジャーを始めて買った。長らく大手メーカーのブラジャーを愛用していて、着用で生まれる美しい胸のシルエットに「ボディメイクたるものこういうこと」と思っていたけど、ここ数年はおっぱいバーンな自分が、どうもしっくりこなくなっていた。体全体にうっすら脂肪がつき、似合う服も好みの服も変わってきたせいかもしれない。あ、そうね。もっとも変わったのは腰回り。くびれはどこへ消えた。
夏に便利なカップ付きキャミソールはとても楽ちんだけど、大きめながらもハリを失いつつあるおっぱいを支えきれない。シャツの胸まわりのシルエットがピシッと決まらず、お気に入りのシャツを着ても、鏡の前でなんとなくぼんやりした着用姿にがっかりすることしばしば。
どうしたらええのん。
ある日、もしかしたらと思いついた。着衣において大きな胸元が素敵なのは、くびれた腰やかわいいヒップがあってこそ。凹凸の境目があやしい腰回りに合わせて、胸もすんなりと小さく見せる方がバランスが良いのではないか。
着物用の胸をフラットにする下着をタンスの奥から引っ張り出して、ぴったりしたタートルネックセーターを着てみると、ああそうそうこんな感じと落ち着いた。でも、着物用はやはり着物用なので、胸元がまっ平になり過ぎて洋服にはちょっと違和感。あ、これナベシャツのシルエットだなきっと。少年ぽいというのか、体全体があっさりしている。
「ブラジャー 胸 小さく見せる」で検索すると、情報がたくさんヒットした。意外だったのは、若い娘さんの中にも大勢の人が「大きいバストのせいで着たい服が着れない」と悩んでいるらしいということ。そういえば、私も二十代のときに同じこと考えたっけ。それでも女らしい体をもった自分が好きだったので「悩み」とまではいかなかった。大きな胸に響かないジャストサイズのシャツやTシャツ、セーターを探すことに命をかけていた。自分にかける時間もお金も、多かったのだあの頃は。
いかにも補正下着なデザインでは着替えるときに楽しくないので、できるだけかわいらしいものをと思い3つのメーカーからひとつずつ買った。どれも胸のボリュームを抑えつつ、ふくらみは残してくれる。ぴったりしたタートルニットを着ると、とがっていないおっぱいがそこにあって、これはなかなかよい。
以下、単なるメモ書き。
●VEIMIA デザイン豊富 価格がややお高め 着用シルエット◯
●ラディアンヌ デザイン少ない 手頃な価格 着用シルエット◯
●Iris Candy デザインはラディアンナよりは多い 安価 着用シルエット△
ドラマ 1%の奇跡
ヨン様を通らなかった私が、韓流ドラマを初めてシリーズ全話クリアした。内容はまたどこかで話したいのでそれはさておき、アラサー同士の人の恋愛ドラマを見ていろいろいろいろ、そりゃあもういろいろ思い出した。恋愛ホルモン出たかな。出てるといいな。出てますように。ジェイン役のハ・ソクジンは良いぞ。ガタイがよくてスーツ姿がぱつぱつで、もう少し歳を重ねたら、アタクシの好きなオジフォルムになるはーず。年齢の産物は演劇界の宝。あとね、キスがじょうず。たぶん。
ドラマを見ながら、かつて付き合ったあの人、好きだったあの人、今、どうしているんだろうなんて顔を思い浮かべてみる。でも考えてみたら、あのかわいらしい男の子がもう40なかばだ。うんと年上、たしか10くらい上だった憧れの先輩は、あれちょっとまって。もう還暦近くではないか。私だって同じ。ふいに鏡にうつった緊張感のない自分の表情にギョッとするくらいに中年で、朝は目の下のくまを隠すのに命かけてて、胸をとがらすよりも、ふんわり隠すのに必死で。
なんだか急に自分がつまんなくなって、ドラッグストアで新しい口紅を買った。どこへ行っても品薄状態が続いているモンスターリップが偶然入荷直後で嬉しくなって、衝動買い。
別にモンスターリップが欲しかったわけではない。流行りのものを手に入れる気持ちよさで、つまんない自分をどうにかしようとしたのかもしれない。