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【#一日一題 木曜更新】 鍋のうまみ
山陽新聞の「一日一題」が大好きな岡山在住の人間が、勝手に自分の「一日一題」を新聞と同様800字程度で書き、週に1度木曜日に更新します。
牡蠣鍋、鱈ちり、しゃぶしゃぶ鍋
キムチに豆乳、ピエンロー
鍋料理のおいしい季節になりました。皆さまいかがお過ごし? 今日は鍋を囲んだよという方、きっといらっしゃいますよね。
鍋スープが流行りに流行って3年目くらいでしょうか。市販の鍋スープのバリエーション、コロナ禍で急加速しましたよね。うまみが濃くって家族の食いつきもよくって。ああ毎日これでもいいわなんて思いますけど、ひとつ300円くらいしますでしょ。週5鍋だとお財布にちょっと。え? 週5鍋は手抜き? まあそう言わずに。
市販のスープに頼らなくても、料理をそれなりにする人なら家の調味料でことたりるんですよね。だしの素の類、きっとどんなご家庭にもあるでしょう? え? 出汁は自分でトルから素は置いていない? 退場。
和風だしを筆頭に、中華だし、牛だし、コンソメなどなど。まあ、市販の買い求めやすいものは調味料のうまみが濃いので、けっこうお互いの代わりをしてくれたりしますよね。カレーの味がぼやけたとき、コンソメを切らしてても、味覇(中華だし)をほんの少し入れたら事足りるもんです。人間の舌ってけっこう単純。
スープを用意したら、塩か醤油か味噌、あ、ナンプラーもいいね、で薄めに味付けて、そこへパンチのある何かを合わせましょう。豆板醬に甜麵醬、コチュジャン、オイスター、胡麻油にオリーブオイル、風味づけに生姜やにんにく、切り胡麻なんかもいいですね。好みのものを合わせたら、わりとよい感じの鍋スープ一丁あがりです。そこへ具の肉や魚、野菜の出汁が出れば、はい完成。
わたしは昨日、あごだしスープにコチュジャンと唐辛子をきかせて豚ばらともやしで鍋にしました。ごはんに合う濃い目のスープです。「もやしのピリピリ鍋」とでもいいましょうか。タイトルがつかないテキトー鍋ってありますよね。「わが家の無タイトル鍋」てなテーマで話したいものです。そんな鍋があったら、ぜひコメントくださいね。
そうそう、このあいだむすめと町の小さなレストランへ行ったんです。蟹クリームやペスカトーレなんかの魚介の旨みを生かしたパスタが絶品で。ペスカトーレは白と赤があって、むすめは白ペスカトーレがお気に入り。彼女が小学生のとき、初めてここの白ペスカトーレを食べて言ったんです。
「おなべだ! おなべのさいごの味がする!」
ええ、うまみってそんなもんです。
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