ZINE『ねなしぐさ』『吾輩は猫が飼えない』 を BOOTHにて販売します。
残暑きびしい9月、皆さまいかがお過ごしですか。わたしはこの夏の楽しみにしていたイベント、岡山市表町商店街「みんなの表町書店」が9月1日終了し、気が抜けているところです。
本を売る、本をつくるって楽しいですね。昨今、駅前を歩いていると「あれ、ここにあった本屋なくなったんだ……」と知らぬ間に町から小ぶりな書店が姿を消していることもしばしば。ただ、一方でどんな本でも揃う大型書店とは対極にある、店主こだわりの個性的なコンセプトの書店を目にする機会が増えた気もしていて、おもしろいなあと感じています。
「みんなの表町書店」では、ひとはこ書店ながら「ふづき書店」という屋号でそんな小さな書店さんの真似事をしました。コンセプトは「猫好きだが猫アレルギーのパートナーがいる猫好きの店主が、猫が飼えないために読み漁った猫エッセイや猫小説を売る書店」。
ちなみにこのコンセプトは事実に基づく設定で、わたしには猫好き猫アレルギーの夫がいます。家に猫がいればいいなあと思いつつ、気がつけば結婚20年。猫に関する読み物を好んできたのも事実で、自分の本棚には猫や犬と暮らしたことがある著者による本がたくさん並んでいました。物書きと猫は相性がよいのか、それとも猫の方が小ネタに困らないのか、世の中には猫飼いによる猫作品が圧倒的に多いと感じています。
「みんなの表町書店」ではじめは自分の本棚ある本のみを売るつもりでした。しかーし、むくむく自己顕示欲が湧いてきてペットに関する読み物が書きたくなったのです。それを「なぜ、店主は猫が飼えないのか」のコンセプトに結びつければ完璧では!と、考えるとワクワクし頭の中はひとり文化祭状態。大急ぎで読み物を書き上げてZINE『吾輩は猫が飼えない』を一冊つくり、「みんなの表町書店」の自分のブースに並べました。
「みんなの表町書店」で売れたZINEは数冊でしたが、文フリなどと同様、「売れなくても楽しい」のがこういうイベントですね。現地に足を運び、実際に手に取り買っていただいた皆さま、本当にありがとうございました。『吾輩は猫が飼えない』の表紙はイベント開催地の表町商店街の一角です。商店街散策時にぜひ写真の場所を探してみてください。
そして、有難いことにこのZINEが欲しい!とお声掛けくださった皆さまへ。
このたびBOOTHにて通販できるようにショップを立ち上げました。「吾輩は猫が飼えない」のほか、2024年2月開催の「岡山ZINEスタジアム」で販売した「ねなしぐさ」もお買い求めいただけます。2冊セットは、1冊ずつよりややお得な価格になっているので、2冊欲しい!という神様のような方はそちらをぜひご利用ください。