見出し画像

これが無料?もう教職の単位この1つでええやん

東京大学がオンラインで万人に提供する「インタラクティブ・ティーチング」は、自治体が教員の初任者研修に導入したらおつりがくるんじゃないかなと思う。
https://www.coursera.org/learn/interactive-teaching/home/welcome

教員候補からワークショップ講師まで、
「教える」を仕事にする人たちがまず考える
「クラスデザイン」。
その手法は写真の中の本をはじめ、
多くの本にすでに書いてあるのだけれど。

授業の目的、到達目標、そして評価手法が一致すると、
時間がわずか6分間でも、学習者が学び切る。
一致を目指すと、授業改善が無駄なくできる。

このことを一番に受け取れる人は、今の日本にどれだけいるのだろうか。

現に、わたしは
2学期に1コマ45分かけて行うはずだった
「実験のリスクマネジメント」の授業において
わずか7分間で学習効果を確認できた。
今までのわたしの1コマの使い方は何だったんだろう??

8週間のプログラムだけれど、
わたしがざっと内容を把握するのにかけた時間は
10日間、10時間。

その10時間の間に、
普遍的な「授業設計」の解説があり、
アクティブラーニングの代表的な手法がわかり、
現役舞台俳優が伝え方のアドバイスを実演し、
名だたる教育界のプロからクラス設計の工夫が聞ける。

いま、講座担当であり #TPチャート の実践で著名な栗田教授が
「リアルセッション」として3日間の集中ワークショップを
開いてくださっているのに参加して、
自分の授業計画をゴリゴリ修正中なのだけれど、

・参加に必須の事前課題について、
・ポジティブなフィードバックから始まり、
・建設的な改善策で終わる あたたかな場で、
・自分の懸念を頭で思うより先に言葉にできて、
・外化できた結果、
・改善のサイクル(ADDIEモデル)を人生最速で回せている。
・学習者の活動とタイムキープを両立するプランBも得た。
(特に6分間というシビアな条件において、目標を絞る・明確な指示をためらわず出すことの有効性を感じられた)

わたしが初任のとき、
「理科の授業がわからない」と書いた生徒の比率が
他のベテランの先生に比べて多かった。
「5年後に○○先生のレベルになれ」と言われ、
やり方がわからず、
生徒にはもうしわけなく、ひたすら苦しかった。

今は、教職課程や職場研修で与えられたものではなく、
生活の中で自腹を切って学び得た
他分野の武器に助けられて、
教育に置き換えて、やっと道筋が見えた。

今回のワークショップがれっきとした
教員向け講座であって、
そこに参加している現実を体験していることは
わたしにとっては次のステージにやっと上がれた
証拠なのだけれど。

当時の先人から見たら、
「秋田は10年間も何をやっているんだ」
と思われることだろう。

師匠たちは、
「外化しないものはないも同じ」と断じる。

その意味にはわたし自身
正直、まだ納得がいかないのだけれど、

むしろわたしが自分に対して考えるべきは、
多くの研究授業ではびこっている
「エビデンス俺」「評価軸俺」の
攻撃の矢面にひとりで立たされた気になり、
誰に対しても封じることで守ろうとした
自分の声、違和感、願いの行き先ではないのか。

今まで自分の授業のどこかを変えなきゃと思いながら、
ゴールから設計する効率性を何回もききながら、
どこかで引っかかって思うようにいかなかった事態が、
ここに来て動き始めている。
手探りで進んできたのが、
カチッと歯車がハマった感覚がある。

30代の私が
この武器は、10年前のわたしが欲しかったスキル!
と思っているので、
この講座の情報が、特に教職課程にいる学生や
研修にあえいでいる初任者に
届くといいなと思う。

さあ、明日はわたしにとってのラスボス、
シラバス作りのターン。
リアルセッションはあと2日間!

いいなと思ったら応援しよう!