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「習慣化」のススメ

こんにちは、くねくね道です。

前回の英語の音読についての話の流れから、今日は「習慣化」について。この「習慣化」ですが、良書があるのでまず紹介します。「Atomic Habits」(James Clear 著)という本を読まれたことはありますか?

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この本は、日々の習慣がいかに私達にインパクトを持っているのか、そして習慣化構築のための様々な具体策を盛り込んだ、まさに習慣化についてのOperating Manualです。複利の力を考慮すると、毎日1パーセントの改善を図ることで1年後には今日の自分と37倍もの差がつき、逆に1パーセントずつ悪化すると1年後には見る影もなくなると指摘しています。ちょっと怖くなりますね。

参考になることが沢山書かれているのですが、その中でも、特に納得した点を2つ程シェアします。

1つ目は陥りやすい失敗例として、最初から沢山やろうとして挫折してしまうことについて。これは私がよくやってしまうことなので耳が痛い話だったのですが、最初のうちはモチベーションが高く、アドレナリンをバンバンだして頑張る訳ですが、後々負担になって頓挫してしまったという経験をした方もいるのではないでしょうか。私は結構沢山あります。
筆者はほんの少しだけでもいいので、続けることができるレベルを設定して、その活動から得られる益よりも最初はその活動を「続ける」という事に集中するようにと説いています。英語の音読にしても、最初から5ページ、10ページと設定せずに、毎日、同じ時間に、同じ場所で、1パラグラフを読むだけでもまずは始めると良いです。とにかく、量に関係なく「続けること」が大事なので、全く苦なく続けられる量を設定して、まずはやってみることをお勧めします。

2つ目は、習慣化とアイデンティティーについて。本では、煙草を止めようとしている人達が、勧められた煙草を断る時に言う2パターンを使って上手く説明しています。一人目は「煙草は止めようとしているので」と答え、二人目は「スモーカーではないので」と言って断ったとします。その場合、一人目は自分はまだスモーカーだと認識していながら意思の力で止めようとしている反面、二人目はノンスモーカーとのアイデンティティーを既に持っていると述べています。つまり二人目は今後煙草を吸うことはないだろうと予想されるのです。繰り返し行う活動の根源には、アイデンティティーが密接している。私にとっては目から鱗でした。
それでは、そもそもアイデンティティーを形作っているもの何なのか?それは毎日の習慣です。アイデンティティーは、生まれた後に構築されていくもので、その形成には自分が繰り返し行う習慣が結びついているとのこと。

Chicken & Egg のように聞こえるので、じゃあ一体どこから始めればいいのか?と思うかもしれませんが、流れとしては、なりたい自分を想定し、それに繋がる活動決め、徐々に習慣化させ、実際にそのアイデンティティーを手に入れる、そして得たアイデンティティーが習慣化を強化し、好循環(virtuous cycle)をもたらすという具合です。真逆の悪循環(vicious cycle)のパターンもあるのでしょうから、気をつけたいですね。

英語の音読について、私が今や苦なく続けられるのは自分の中で「国際人」だというアイデンティティーが作られているからだと思います。私の場合、日本国外を含めた地に興味があって海外生活を長く続けている訳ですが、その中で日本人のアイデンティティーを強く持ちつつも、同時に自分の「縄張り」は世界、少なくともアジアパシフィック地域だとの思いが強くあります。その強い思いは、「そうなるように生きてきた」からです。やはりアイデンティティーは、行動の中にあると確信します。英語の音読を始められる方がいれば、是非そのことも心に据えて習慣化されると良いと思います。

そして私の場合、この「Atomic Habits」を結構長いこと音読教材として使っていました。「習慣化」の本の音読を習慣とした訳ですが、理由は本書の文章の書き方が自分にとても合っているなと感じたことと(非常に読みやすく書かれています)、良書と思える本を何回も音読すれば否応なしに内容は頭に染みこむので一石二鳥だなと考えたためです。もし興味があれば、本書を読んでみて下さい、きっと新しい発見があると思います。

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