死合わせ

まるで僕が死んだかのように
皆は僕の周りを囲んで悲しむ
死んだふりすらしてないのに
皆は僕が死んだと思っている

僕は皆の余りの悲しみように
気を良くして雰囲気に馴染む
僕を死なせたがっているのに
それに気付かずに踊っている

皆は僕と目が合わないように
目を閉じて涙を流して悲しむ
こんなに僕は笑っているのに
聞こえぬふりで振舞っている

死んだ僕まで泣かないように
堪えていたけれど涙がにじむ
やっと僕も分かってきたのに
本当の自分の死が迫っている


#詩
#韻詩

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