水滴

      僕はずっと暗い管の中で
    明るい外の世界を夢見ていた
   そんなものは空想でしかないと
  有り得ない世界なんだと思い込み
  それと同時に期待が膨らんでいた
  次第に辺り一面
  明るくなると
  嬉しさの余り
 何をしようか等と
 考えられなくなり
   勢いよく
    僕は
    外に
   飛び出し
   そのまま
  流れに任せて
  落ちていった
   この時の
    僕は







    まだ
   知らない
  下に落ちたら
  また暗い管に
   僕が戻る
    事を



#詩
#形容詩

いいなと思ったら応援しよう!