ボタン

       君と僕が
     繋がっているのは
   このボタンが最後の一つだ
  出会ってすぐ一つ目が作られて
  出会う度に大切に増やしてきた
 君の笑顔   一つ   嬉しくて
 ボタンを   一つ   付けてく
そうやって縫い付けられた無数のボタン
もう何があっても離れることのない二人
いつしかもうボタンを作らなくなってた
 すれ違い   一つ   取れてく
 君の涙が   一つ   落ちてく
  沢山あった筈の二人のボタンが
  いとも簡単に取れてしまうとは
   君が吹っ切れた顔を作ると
     終わりのボタンが
       宙を舞う  
      


#詩
#形容詩

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