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ポートフォリオをふりかえる

大学時代の就活ポートフォリオ……。
おそらくエディトリアルデザイン分野では人生で一番時間をかけた作品です。
まとめるって大事だなぁ!と最近また思い始めてきて、趣味でポートフォリオを作ろうかと画策しています。
じゃああの頃考えてたことまとめよう!と思ったので、作りながら考えていたことを書き留めておこうと思います。

表紙

※個人情報は伏せています

まずポートフォリオのテーマから。
私は旅行が好きだったので、「自分の作品たちを見る人が旅する気分になれるポートフォリオ」にしようと思って、それをデザインの主軸にすることに。
なので表紙も、現役で使ってる愛用のスーツケースをイラストにしました。
でも、ゲーム会社志望の表紙がこれって…良いのか逆にウケるのか、ずっと不安でした。(大抵の場合、自信のあるイラストを表紙に持ってくるのがセオリーだと思います。わかりやすいし。)
ただ、人が見てて楽しいものを作りたかったので世界観のほうを大事にしました。

序文&自己紹介ページ

序文と自己紹介のページ。
この辺は面接でのアイスブレイクのネタになればと書きました。
大体みんな書くこと同じなので、序文をなくしてもっと自己紹介を長々やっても良かったかも?

一応、このページは表紙のスーツケースを開いた!というデザインにしてます。

もくじ

旅行といえば、スーツケースを預けたときに巻かれる手荷物タグ。あれ好きなんですよね。
なので、もくじはそれぞれのコンテンツへ旅するんだよ!の意味も込めて、手荷物タグを意識したデザインです。
それと、誰も気が付かないと思いますが、このポートフォリオで主に使用しているフォントは有名フォントの「Frutiger」といって、空港などで使われるものです。こだわりです。

ちなみに扉はこんな感じ。
めくっていて、色で区切りがすぐわかるようにしました。

作品ページ(イラスト)

いよいよ作品ページです。
タイトル、制作期間、使ったツール、簡単なキャプションを作品のはじまりに定型で持ってきます。
ここは流し見されても、イラストが目に入るようにしました。
興味があったらストーリーも読んでください!というテンションです。

私は背景志望だったんですが、作品というのはキャラクターがいて、背景があって、音があって……と総合芸術だと思ってるのでキャラクターもきちんとページを割いて紹介しました。
私はすごくゲームに同梱されてる説明書が好きで、見てて画面として楽しいデザインにしようと思ってこんな感じの構成にしてます。

違う作品を持ってきました

背景のアピールとしてはこんな感じに、どういう設定で考えてるか図解を載せたりしてます。
基本的な流れは
タイトルやコンセプトアート

キャラクター

背景やオブジェクトデザイン

作品ロゴやUIに関わるもののまとめ
という感じで1つの作品を紹介していました。
本当に、世の中のゲーム制作のフローをなぞってる感じです。
別に意識したわけではなく、ただ自分の創作のやり方がそうだった……というだけなんですが。

やっぱり、ひとつひとつ独立した作品として見せたかったので、所謂「一枚絵」はポートフォリオに一切入れませんでした。(一枚で完結するような作品を描けないだけです)
私はコンテンツ作りのほうが適正があったと思ってる……。多分。

作品ページ(イラスト以外)

大学ではアートディレクションを学んでいたので課題作品もいれました。
大学時代どんな取り組みをしていたのか、イラストだけでは伝わらないので、こういう課題作品も「制作への取り組みの熱量」を伝えられるのでとても大切だと思います。真面目にやってました!のアピールです。

個人情報ダダ漏れなので載せませんでしたが、プロジェクトとしてチームを組んで制作したものも載せています。
面接のときなんかは、このチーム制作のことをかなり聞いてくる会社さんが多くて、やっぱりゲーム制作ってチーム制作なので見てるんだなぁと思いました。
誰かと何かを作るってだいじです。

基礎画力(デッサン)

最後に少しだけ、基礎画力のわかる作品をいれました。予備校時代のものしかありません。
私はなんか幅広くやってたので、デッサンと絵の具の作品と粘土の作品をいれました。
粘土は自信がなかったのですが、3Dを扱う会社さんが多いので、それとなくアピールとして……

おわりに

まとめてみるとデザインへたくそだなぁと今でこそ思いますが、これはこれで色々考えてたんだなぁとしみじみ。
無事にいまはゲーム業界でバリバリやっております。
いつの時代でも自分を紹介できるものがあると交流のきっかけになっていいなと思うので、作品が溜まってきたら作ってみよう!と思います。

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