司法試験に合格しても仕事で全く通用しなかった僕の「答えのない世界」での勉強法
結構勉強してきました。
はじめに「ヤバい!」って思ったのは高校受験の時。「勉強なんてやればできるでしょっ!」て思ってたけど、なんかやらなかったらみるみる成績は下がる。5教科で300点くらい。できてない。
学校にやる気もなくて、担任の先生から「やまだは目が死んでる」と言われ、「死んでる理由は目標がないからだ」と断じられ、「これをやってみろ」と、僕の地元で一番入るのが難しかった津山高専っていう、高等専門学校の過去問を5年分渡された。
「やるかバカやろー」って思ってたけど、パラパラみてみるとわかるやつ、わからないやつあって、わからないとストレスだから教科書調べたりするうちに、過去問5年分やってた。暇だったからってのもある。
そうすると学校のテストもみるみる上がって、上がると現金なものでもっとやるようになって、無事津山高専に合格した。
ここから、僕の過去問信仰が始まる。
(それがのちに、自分自身を苦しめることになるなんて、この時はカケラも思わなかったけど...)
過去問だけでほぼ合格した僕は、過去問だけやればあらゆる試験は合格できるという仮説を持って動いていた。実際、筑波大学の編入試験、京都大学の院入試と過去問の分析と、それに必要な知識を身につけるということだけでやり切れた。
日本で最難関と言われる「司法試験」も過去問だけで乗り切ったと言える。ただし、その過去問から導き出された「やるべきこと」の量に圧倒はされたけど。1日ストップウォッチで10時間測る生活を1000日やってようやく合格したので、簡単なわけではない。ただし、確実に合格に向かってる実感を持ちながら進んでいたので、「一生受からないかもしれない」みたいな不安はなかった。どこかでいつか受かるだろうってだけの勝負。
その頃から、「人がつくって、過去誰かが合格しているテストは誰でも過去問をやれば合格できる」と豪語してた。そして実はいまだにこれは思っている。過去問やりな、過去問。
しかし、働くようになって衝撃を受けた。
過去問ないやん...。
そうなんです。過去問ありませんでした、社会には。どうしよう?
今まで信じてた過去問信仰はあっさりと崩壊しました。だってないんだもん。仕方ない。
そこから試行錯誤。そしてたどり着いたのが今の勉強法です。
答えのないものについての勉強法。
(つまりここからが本編です。前振りの方が長い珍しい形式です)
1.今年やりたいこと100個を書き出す
今年やりたいこと100個書きます。このやりたいことは重々しく捉えないのがポイントです。できたらいいなーとか、ちょっとずっとめんどくさいと思ってることとかで。僕の場合だとこんな感じです。
で、これを毎日見るところに置きます。紙でもいいけど、僕はSlackのブックマークでどこでも見えるようにしてます。そして、暇な時に眺めて「これやるかー」って感じでやってみたりします。やれたら斜線ですね。こんな感じ。
上記は趣味によりすぎてるので、もうちょっと仕事とか自己実現系も加えていいかもです。ただ「世界一周!」とかのサイズよりも、「世界一周したひとのブログを読む」くらいのサイズがおすすめです。イメージ、とりかかるまで15分以内くらいのやつ。大きい目標はそれはそれであっていいんですが、ここの100個はそこまでじゃないイメージ。
毎日見る、がめちゃくちゃポイントです。
何かの行動と紐づけるといいかも。僕は、お昼ご飯食べた後と、電車とかの移動の待ち時間、飲み物買った時、くらいと習慣づけてます。SNS見るより楽しくなったら勝ちです!
ちなみに、100は超えても全然okです。
思いついたらいつでも追加していけばいいんですよ。残ったら、来年やりましょ!
2.「負」を書き出す
仕事をしてたり、誰かと話してたりで生まれるストレスや不安。たとえば、できなかったことや、先輩に指摘されたこと、会議でわからなかった言葉、取引先で恥をかいたこと、本読んでわからなかったとこ、違う領域に行った友達への嫉妬、なんでもいいです。
自分が何らかの負を感じた時、それを書き出します。
具体的には下記の方法で。
ですね。個人的なおすすめは、太めの水性ペンで、自分だけギリわかる文字で書くことです。
僕はこれを使ってます。キャップなしのノック式でいい感じ。
A4用紙はこれ。500枚は、雑に使えるのでおすすめ。
でもなんでもいいです。
具体的にはこんな感じ。落書きですね結果。
3.やりたいことを赤入れ
まず上記をやるだけでビビるくらいスッキリします。不安は消えます。というか不安が具体的になります。具体的になると解決方法が見えてきます。
なので書き殴った紙に、おもいついたことを赤字で入れていきます。具体的なTODOになることが多いですね。「あ、これやろ」みたいなやつ。やりたいことなので義務っぽいTODOじゃないです。だってそれやったら不安がなくなるので、むしろ早くやりたくてたまんないTODOリストです。
場合によっては、やりたい100のリストに加えて行ってもいいです。やりたくてたまらないTODOはもはや「やりたいこと」ですし。
これが今の僕の勉強法です。
大したことないように見えるかもしれないですが、これが抜群に応用力があるんですよ。
たとえば特定分野とかで学びたくなったら、
みたいな感じになるので、どんどん日常で学び始めます。
というか勉強してるって感覚忘れますね。やりたくてやってる感じなんで、マンガ読むとか、ネトフリ観るとかと大差ないです。おもろいからやる、みたいな。
大人になると「答えのある勉強」はほとんどなくなると思います。そうして突如飛び込んだ「答えのない勉強」の世界を楽しく渡っていくための勉強法。あなたの勉強の一助になれば幸いです。
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