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舞台とメルマガが一緒!?
マシュー・ボーンの『白鳥の湖〜スワン・レイク』を観てきました。
マシュー・ボールが主演の回です。
監督とダンサーの名前が似ていてややこしい・・
クラシックバレエやモダンバレエに興味ない人でも、スティーブン・ダルドリー監督の映画「リトルダンサー」(2000年)は観たかも!
チャイコフスキーの「白鳥の湖」が鳴り響く映画のラスト、成長した青年が舞台に走りでて大ジャンプするところで終わるという、シーン。葛藤のあった家族が招待席に座り、感きわまる父親の表情と、それを感じながら舞台そでで身体をほぐしながら待機する、プロダンサーの顔の息子。
何度、あのラストシーンを繰り返し見たことかわかりません^^
そのラストシーンの舞台がマシュー・ボーンの『スワン・レイク』で、映画でも実際に世界的バレエダンサーであるアダム・クーパーが飛んでいるのです!
今回の舞台は4幕構成で、圧巻は第2幕の湖のシーンと4幕の寝室ラストシーン。
女性が踊る王道クラシックバレエの「白鳥の湖」ももちろん、クラシックバレエ好きのわたしは大好きなのですが、この男性スワンによる群舞・ソロは迫力が違いました。
上半身は裸、下半身は白鳥の毛に覆われた衣装(通称SWAN LEGS)で、羽ばたきや毛づくろいの所作、そしてダンサーたちの息づかいが、白鳥に似せた “シュー” “ハー” と鳴き声を発し、本当に確かに舞台には白鳥がいました。
本家のプリマが踊る「白鳥の湖」が天上にふわりと浮かび上がる重力を感じさせないバレエの魅力、妖精的、とするなら、男性が踊る「スワン・レイク」は地上から浮かない本物の白鳥の霊的魅惑を感じさせるものでした。
実際の鳥、鶴や白鳥って、重量があるからその場からふうわりと羽ばたきだけでは飛び立てなくって飛行機の滑走のように助走をつけて遠い場所を目指していくのですよ。。
その、これからの長距離を目指す意思を持った助走!
舞台上でも、鳥たちは走り羽ばたき毛づくろいをしていました。ヒトの腕がが白鳥の頸(くび)に代わり、美しくくねるのです。
今回知ったのですが、白鳥は一度つがうと20年ほどもずっと夫婦仲よく朝から夜まで一緒に暮らすのだそうです。
個人的な好みは、ストーリーよりもただただダンスが好きなので1幕や3幕の豪華なドレスをまとった宮殿舞踏会のシーンなど退屈なくらいですが、、、
あれらがあっての2幕シーン。4幕ラストシーンへと盛り上がり期待感がマックスの状態になるのですよね!
メインディッシュばかりでは飽きてしまう食事のように。。
そしてふと、
構成の立っていないメルマガも同じかな?
と思ったのです。
つまり、
これが言いたい、というかたまり(スワンでは見せ場の第2幕)のための第1幕を書き、ラストの決め台詞のための第3幕を書く、という具合に。
メルマガで4幕仕立てが良いかは微妙ですが、構成を考えてから書き始めると背骨がずれずにきちんと背筋が伸びたメルマガが書けるのだと思います。
(そんな構成のことを書きながらも、このnoteではダラダラと書き散らしておりますが、、、)
* * *
今回の『白鳥の湖〜スワン・レイク』は、
チャイコフスキーの「白鳥の湖」の楽曲がなる湖のシーン、白鳥たちの踊りだけ永遠に見ていたい第2幕でした。
が、私にとっては退屈な舞踏会の場面などがあることで気持ちがよりいっそう高まるのだと思います。ストーリーももちろんだけれど、見たい場面があって、それをより感動的にさせるのは周辺の諸々の効果なのだと感じました。
それが、ふと、メルマガに似ていると思ってしまったのです。
・書きたいこと、伝えたいことを明確にして書きはじめる。
・それをうまく伝えるための構成を考える。あるいはオマージュする。
・もう一回読みたいと思われるほど出し惜しみなく大切なことを誠心誠意伝える。大切なこと、言いたいことは、繰り返し(わたしがビデオを繰り返し見るように)何度でも発信して大丈夫!
舞台を見ている最中でなくて良かったです。。。
仕事頭に引き戻されたら、芸術の神様に申し訳ないです。
それほど、今回の舞台は感動しました。