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ライブで受け取るモノ。


GRAPEVINEの対バンシリーズ、betcover!!に行ってきた。
六本木、EXシアター。
スタンド指定席とスタンディングに分かれていて、今回は指定席だったので、3階からステージが良く見える。おお~!ドラムセットと、勲さんのセットはこんな複雑になっているのね、とかギターやベースの配線なんかもよく見える。
実質地下3階建てになってて天井も高く、音がかなり響いてたのも良い。2階に少しだけあるゲスト席に、アニキがやってきたのも見えたり。マスクしてたけどすぐわかるよ~!

betcover!!は、昭和・歌謡のロックというのだろうか。耳に届く単語やフレーズも独特だけど世界観が強くて、これはバインのみんな大好きなの凄くわかる…!
5人のバンド形式なんだけど、キーボードの方がとても良く、美しい音と激しさ、あの独特の世界観が作られていた。
柳瀬二郎さんの力強く伸びやかなボーカルはぐいぐい食い込んでくる。
ほぼしゃべらず、しゃっと登場してスパッと決めて終わってたのがかっこいい!

ちょっと変わっていくか?田中和将。

今年は3回目のバインライブ。お台場Zepp、日比谷野音、そして六本木。
特に今回は田中のニッコニコと、バンドで演奏できてお客さんの前で歌えるのが楽しくてしょうがない、がまた増していた気がした。
ツアー中なのもあるのかもしれない。
夏になって、『BAVEL,BAVEL』をリピートしてるんだけど
「Scarlet A」をやってくれた~~!!あの短編映画みてるような、せつなーいイントロが流れ、崩れ落ちた私。
窓辺にあらわれるのは、君らだよ。

他、セトリは最近ツアーで多い定番が多かくて、アンコールでは「Arma」来るかな?と思ってたら、「光について」「Glare」という、会場がヒュッ…!と息飲む&歓喜で大団円。
田中は、白シャツはいつもだけど久々に黒スキニーに白いスニーカー(紐が黒。上からだともっと細かくデザイン見えずだけどかわいかった)!
やっぱこれ好きなヤツ!!
特に「光~」の歌ってるときの感じが、若いとき当時の演奏を思い出す瞬間もあり、「Glare」では缶ビール飲みながらでも余裕の声の伸びと祝福感が最高。
これは映像化しなくていいのか…?

野音は当日の天候と会場の雰囲気も相まって神聖でピースフルだったけど、今回はそれぞれの演奏がより目立ってて、とにかく風格がとんでもない。
(本人たちは飄々としている感じなのがまた)
アニキのギターはとんでもないし、亀ちゃんの繊細なドラム、かねやんのかっこいいベース、勲さんは曲ごとに楽器変わるけど、ギター弾いてたの見えた!
特に田中は、これからまた少しずつ歌い方とか佇まいが変わってきそうな気がした。

バンドが長く続き、それを追うこと

先にも書いたが、今年同じバンドのライブに3回も行けており大変にシアワセだ。
メジャーで売れている大人気バンドレベルとなると、まずライブが毎年ない。ツアーもドームやアリーナになるけどチケットが取れないだろう。
その分、当選してライブ行くとめっちゃパワーもらえるし、テンションMAXなんだけど、数年に1回のお祭りで神輿を担いでいる楽しさに近い。
それも素敵なことだ。

GRAPEVINEの場合は、チケットは取れて大きくない会場だけど都内や全国をまわり、毎回違った感動が生まれるライブに触れていると、もし彼らが売れていたら?想像してみる。
GRAPEVINEのドームやスタジアムは全然想像できないんだけど(ごめん)、いざそうなれば実感するのか?わからない。
全然別物なので、比べる意味もないんだけど。

ただ、この素晴らしいバンドのライブにたくさん行けて、あの空間で演奏を聴けて、そのたびに感じ取れる何かがあることが、たまらなく嬉しい。
ライブでのあの特別な空間の中で、こちらもいつでも受け取れるように感覚を研ぎ澄ませていたい。

若いときは、好きなバンドが50代以上になっていくって想像できなかった。
こんな気持ちになるなんだな。
多くのバンドが解散したり、誰かがいなくなったりしていく。
20年続けるってすごいことだ。

同じく、私も歳をかさねる。
続けていてくれて、ありがとう。
そんなことを考えながら、家に帰ってきてビールをあけた。



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