川村 しまえ

やっぱり本が好き。インドアな会社員しつつ子育て中。自由に文章を書くのが好き。たまにGRAPEVINE。

川村 しまえ

やっぱり本が好き。インドアな会社員しつつ子育て中。自由に文章を書くのが好き。たまにGRAPEVINE。

マガジン

最近の記事

20代だった頃の私と、その20年後。

「若い頃になんか、いくらお金つまれても絶対もどらない!」 って、伊藤理沙の漫画で読んだセリフがある。 当時30代だった私は、そうかな…?としっくりこなかったことがある。 それ、今すっごくわかるようになってた。 20代後半くらいになると、仕事も大体一人前になってきて重要な案件を任されたり昇進したり部署横断のプロジェクトを任されたりしてくる。とにかく忙しくて、でも仕事の楽しさや達成感もあったし週末の予定も好きなようにできた。(それこそ一日中寝たりゴロゴロしたり) 日々の生活に責

    • 自分の中の物語を作品にすること

      今月、2つのコンテストに3つの作品を投稿した。 投稿したあとって、なんでこんなにスッキリするんだろう。 頭も身体もすごく軽い。 どれも最後まで推敲してもしても足りず、時間も限られている中で粘る。 けど仕事もあれば家事、育児もある中での最大限になるのでどこかで区切りが必要だ。 PCを閉じた後も、ぐるぐる考える。 けどこの推敲の作業が、けっこう好きだったりもする。 昨日の自分の作品を、翌日の私が客観的に見て直していく。 絵を描いたことはないんだけど、余分なところを削ったりより

      • 坊ちゃん文学賞、応募間に合った

        9/30、坊ちゃん文学賞への応募なんとか完了……! 今年は応募する予定なくて、先月半ばくらいにXでツイート見つけて少し考えてやっぱり応募することにした。 以前から書きかけ途中のものがいくつかあるんだけど、ショートショートにマッチするであろう作品が1つあり、なんとか完成させたのだ。 後半は毎日推敲しては直し、大幅にカットしたり深ぼったり……nolaで書いていた原稿をwordやpdfにするだけで新しい間違えを見つけて。 何度も何度も。毎日ずっと。 挫折しそうになるたび、角野栄

        • ベランダ菜園

          パクチーやハーブが好きだ。 大学生の時にタイ料理のお店で初めて感動し、定期的にタイ料理屋さんも訪れるし、スーパーで見かけると買って帰る。 子どもの時は、ハーブなんて売ってなくて宅配ピザのマルゲリータに乗っているバジルが初ハーブだった。 大人になってからも、パクチーやタイムなんかは特定のスーパーでしか買えなかった。 ところがもうスーパーのハーブコーナーは充実していて、いろんな種類が常時並んでおり、見ていると嬉しくなる。 夫はパクチーは出されれば食べるが、自分から積極的に食べ

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        • GRAPEVINE関連
          2本

        記事

          ライブで受け取るモノ。

          GRAPEVINEの対バンシリーズ、betcover!!に行ってきた。 六本木、EXシアター。 スタンド指定席とスタンディングに分かれていて、今回は指定席だったので、3階からステージが良く見える。おお~!ドラムセットと、勲さんのセットはこんな複雑になっているのね、とかギターやベースの配線なんかもよく見える。 実質地下3階建てになってて天井も高く、音がかなり響いてたのも良い。2階に少しだけあるゲスト席に、アニキがやってきたのも見えたり。マスクしてたけどすぐわかるよ~! bet

          ライブで受け取るモノ。

          「息のかたち」、読み終えて。

          いしいしんじ『息のかたち』。 突然、周囲の人たちの吐く「息」が色やかたちをとって見えるようになってしまった高校生の夏実。 日常的にランニングしている近所の河原、野球チームの少年たちとの出会い、急に変わる学校生活、進路。 明るく柔軟な父と、なんでもお見通しのかっこいいおばあちゃんとのやり取り。 そして全体を覆う、コロナ禍での生活。 そうそう、こんなことあったなあ、そうだったよなあと読んでいくうちに、もうあの数年間が私の中ですっかり昔になっていたことに気づく。あんなに毎日大変で

          「息のかたち」、読み終えて。

          今年も「夏」から帰ってきた

          大人になってから、夏が待ち遠しいのはあるが、子ども時代のように好きかと問われればハッキリ答えられない。 イベントごとも多く、それぞれがすぐに”思い出”になってしまっていくから。異常な気温やゲリラ豪雨・台風なんかもイベントとして発生し現実味が薄いのだ。 確かに夏を過ごしているのに。 私の中での夏とは、1つの巨大な仮想空間があって毎年毎年そこに行って帰ってくるようなイメージがある。 その夏は常に過去も未来もごっちゃになっていて、その人の人生で1つしかない。そしてその仮想空間の中

          今年も「夏」から帰ってきた

          あの虹の下でモッシュを

          『MOSH UNDER THE RAINBOW』というハイスタの1曲がある。 「虹の下でモッシュしよう!」⇒仲良くしよう、ってことらしいけど、 直訳のが私は好きだ。 (モッシュとは、ライブにおいて観客たちが密集した状態で身体をぶつけあったり、ダイブする人がでたりする、とにかく盛り上がっている状態だが、 危険とされており今ではほぼ禁止されている) 生きてくって心配や不安もあるよね。でも、こっちにおいでよ。雨上がり、大きな虹の下でみんなでモッシュしようよ。そんな広場がある。 そ

          あの虹の下でモッシュを

          1枚5円の、袋を1枚ください

          ここ最近、身近の友達夫婦や知り合いご夫婦を見ていたり話していると、そのふたりが持っている”袋”が透けて見えてくるようになった。 それは、こだわりのエコバックだったり、デパートの紙袋や、本屋さんの袋だったり、さまざまな種類がある。 ちなみに、我が家はマルエツのビニール袋(Lサイズ)だ。 今いちばん身近で、毎日使っているアレ。 マルエツの袋には、ふたり分の昼の弁当の他、夕食の材料、明日の朝用のパン、晩酌用のチューハイやビールが、雑に放り込まれている。 オットとともに会社員で

          1枚5円の、袋を1枚ください

          雨上がりの夜に。東京で。

          バインのライブ、行ってきた。 お台場Zepp。 一人で行ったけど、周りも一人参戦or二人が多い。 年齢層は30代~50代くらいの方もいらして、大人ばかりだ。 綺麗なカバーがついた文庫本を読むマダムとか、 スーツきたままのオット&妻とか。 一人は男性陣のほうが多かった印象。 思わず翠ジンソーダをチョイスしちゃて後悔。 ライブハウスでは当時、照明が落ちると同時に前方にワーッと つめかける時代だったので、今は全くないのね。それのがいいけど。 メンバーも大人になったけど、自分もファ

          雨上がりの夜に。東京で。

          深い底に刺す、光

          『ラブカは静かに弓を持つ』を読み終わった。 チェロ教室が舞台で、いくつかの楽曲が出てくる。 中には創作のものもあったが、バッハの無伴奏曲はCMやテレビなどで 聴いたことがあるアレだった。 https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/rabuka/ ヴァイオリンよりも大きな木の楽器から、空気を振動させて奏でられていく音たち。 たまたま聴いた日が、雨の中予定があってどうしても行く必要がある。 そこで体力・心理的にもとても疲れてしまってい

          深い底に刺す、光

          20年ぶりに聴いたバンド

          GRAPEVINE。 90年代に邦ロックで勢いのあるバンドが出てきたときにデビュー。 その時期にデビューし、今も現役で続けている数少ないバンドの1つ。 高校の時に出会って、アルバム全部買ってライブに通い MDでオリジナル編集してよく聴いていた。 が、高校の時のライブ友達が大学でバラバラになってしまって それ以降ライブ生活から足が遠のいてしまい、 そのまま社会人になり、全く音楽からは遠のいてしまった。 そして、なぜか今年1月ふと田中(Vo)を思い出したことをきっかけに 久

          20年ぶりに聴いたバンド

          散らかってしまったままの部屋

          ”自分のための小説を書いている。心の中のあれこれを適切な場所にしまって整理している” 好きな小説家の一人である、凪良ゆうさんがそのように話していた。 小さい頃から増えていった、とりとめのない感情や想い、出来事、ぐちゃぐちゃ混ざった感情、ストレートな気持ち。 時を経て、成長してから変わった考え。 私の中にもたくさん散らかったままであった。 なんで文章を、小説を書きたいの? 自分のために。 まずは、整理して片付けて行こうと思う。 片付いたスペースはどんな居心地なんだろうか確かめる

          散らかってしまったままの部屋