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💿サン=サーンスのオペラ「デジャニール」の発売(4月12日)

2024年4月12日(金)、フランスのPalazzetto Bru Zareより、サン=サーンスのオペラ「デジャニール」が発売されます。
サン=サーンスの最後のオペラともいわれている作品で、なんと今回が世界初録音だそうです。
CD2枚組で、145ページにわたるブックレットあり。日本国内流通仕様の方には解説文・歌詞全訳も付属されています。豪華。
そのティーザーがこちら。

そうなんです。
今回のオペラ(といってもコンサート形式)を指揮しているのが、なんと山田和樹氏。そしてオーケストラは、同氏が芸術監督兼音楽監督を務めるモンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団。

というわけで、今回はそのCDに関することをまとめてみます。

Q1. そもそもサン=サーンスのオペラ「デジャニール」とは?

A. サン=サーンス最後のオペラ。全4幕から構成されていて、初演されたのは1911年12月16日、初演の地はなんとモナコでした。
ちなみに、サン=サーンスがこの世を去ったのは1921年12月16日。この作品が初演されてからちょうど10年後のことでした。

さて。
レーベル会社による紹介は、以下のリンク先から閲覧できます。フランス語・英語・イタリア語対応です。

なお、フランス国立図書館(Bibliothèque nationale de France)には、初演当時の装飾などを収めた写真が保管されています。他にもフランスやイタリアなどの各種施設に、当日の様子を伝える資料が収蔵されているようです。
その一部は、以下のリンク先から閲覧することができます。

これらのサイトでは、オペラ「デジャニール」の概要が書かれているのですが……
以下では、日本でのCDの紹介文を引用します。←

【山田和樹の快挙!サン=サーンス最後のオペラ《デジャニール》世界初録音】

1898年、ルイ・ガレによる悲劇のための劇付随音楽としてベジエの野外競技場で初演された『デジャニール』でしたが、サン=サーンスはこれを音楽的に発展させ歌劇として再構成することを計画。劇音楽初演の年にガレが亡くなったことを受けて台本はサン=サーンス自らが手を入れ、1911年、歌劇《デジャニール》はモンテカルロで初演されました。
物語はギリシャ神話のヘラクレスの最期を題材としたもので、古代ギリシャのトラキスが舞台。トラキス地方の町オエカリアを征服したエルキュール(ヘラクレス)は、王の娘イオール(イオレ)を我が物にしようとするものの、妻のデジャニール(デーイアネイラ)の激しい拒否にあい、さらに友人のフィロクテート(ピロクテーテス)に裏切られイオールを奪われてしまいます。デジャニールはエルキュールが殺めたケンタウロスであるネッシュ(ネッソス)の血の付いた上着をエルキュールに着せると、その魔法の力で彼の心を変えられると信じて計画を練りますが…。
サン=サーンスが残した最後のオペラであるこの作品は、コーラングレ、バス・クラリネット、ソプラノ・サクソフォン、コントラファゴット、バス・トランペット、ハープ2台などを含む3管編成の管弦楽のほか舞台裏にブラスバンドを置くという大規模な編成で書かれており、スペクタクルな響きや美しいメロディ・ラインなどサン=サーンスらしい場面に溢れるほか、丁々発止のやり取りに添えられた鬼気迫る音楽などはワーグナーを思わせるところもあり、これまでほとんど顧みられなかったことが不思議なほどの充実ぶり。初演の地モンテカルロで山田和樹が持ち前の牽引力を発揮し、作品の魅力を十二分に引き出す素晴らしい演奏を披露しています。
原盤ブックレットは写真資料も豊富な145ページに及ぶもの(仏・英語)。

出典:「サン=サーンス: 歌劇《デジャニール》 [2CD+BOOK]」レコードホームページ
(最終閲覧日:2024年3月19日)
https://tower.jp/item/6294921/


Q2. 今回の収録はいつ行われたのか?

A . 2022年10月です!
もともとこのオペラの収録(世界初録音)は、2020年12月、ミュンヘン放送管弦楽団(Munich Radio Orchestra)が行う予定でした。
しかし、新型コロナウイルス感染症拡大の影響などにより、コンサートが中止されたことで、レコーディング自体も中止になったようです。
その後、2022年10月に、モンテカルロ・フィルがコンサートを実施。そのときの収録が「世界初録音」となりました。
その時のコンサート情報は、以下のとおりです。

2022年10月16日(日)🇲🇨
山田和樹指揮×モンテカルロ・フィルハーモニー管弦楽団
"Commémoration Albert Ier"

<曲目>
サン=サーンス: オペラ「デジャニール」(コンサート形式での上演)

<ソリスト・合唱団>
デジャニール:ケイト・アルドリッチ(Mezzo-sop)
ヘラクレス:ジュリアン・ドラン(Tenor)
イオレー:アナイス・コンスタン(Soprano)
フィロクテテス:ジェローム・ブーティリエ(Baritone)
フェニス:アンナ・ダウズリー(Mezzo-sop)
モンテカルロ歌劇場合唱団

※収録あり(Bru Zaneレーベルの“Opéra Français” collectionのひとつ)

収録は10月12日〜16日(リハ・本番の日を含む)に行われました。
その時の様子は、Monaco Info(モナコ公国の国営テレビ局)でも放送されました。

レーベル会社でも、各種SNSなどで情報発信が行われていました。

なお、10月16日(コンサート当日)も、Monaco Infoで放送されました。
以下の映像で視聴できます。


レーベル会社(Palazzetto Bru Zane)のディレクターで、今回の収録を担当したAlexandre DratwickiさんのFacebookには、コンサート当日の写真がアップされています📷

……はっ!!つい色々と紹介してしまいました!!
詳しくは、以下の「くもメモ」(旧twitter)のツリーをご覧ください。


Q3. 今回のオペラ「デジャニール」のCDはどこで購入できるのか?

A. お近くのCDショップ、またはオンラインストアにて予約受付中です。
もしくは各種サブスクなどでも配信が予定されています。
ここではすべて紹介することは難しいので、主要なサイトのみを掲載します。
各種配信サイトの一覧は、以下のリンクからご覧いただけます(Apple Music, Spotify, Amazon Musicなど)

ちなみに…
”Apple Music Classical”では、第4幕の序曲だけが試聴できるようになっていました。もし登録している方がいましたら、ぜひ試聴してみてください。

「山田和樹」で検索🔍→「アーティスト」の「山田和樹 指揮者」をタップ→「最新アルバム」のトップにある「Camille Saint-Saëns: Déjanire」をタップ→「▶️再生」を押すと、自動的に再生されます。

さて次は、CD形態のほう。
以下のリンクは、CD国内流通仕様:日本語の解説ブックレット付きのものを掲載しております。日本語解説ブックレット無しのもの(輸入盤)については、リンク先から選択できるサイトもありますので、そちらでご確認いただければと思います。

↓Amazon


↓HMV


↓タワーレコード



やぁ……楽しみすぎます。

サン=サーンスといえば、今年5月の山田和樹指揮×モンテカルロ・フィルの来日公演のメインプログラムも、サン=サーンスの交響曲第3番「オルガン付き」。こちらも楽しみですね!!
まとめた「くもノート」はこちらから↓


そんなこんなですが。
これをまとめていた日は3/19。「ミュージックの日」でもあるそう。
その日に、ニューヨーク・フィルの2024-2025シーズンプログラムが発表されました。その中に、山田和樹先生のお名前が。
すごすぎる……


ということで後日、アメリカの5大オーケストラとの共演の記録をnoteにもまとめたいと思います!(宿題)
のんびりとお待ちいただければ幸いです🙏
待てないぞ!!という方は、以下の「くもメモ」(速報版)のほうでご覧ください💦

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