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コスメの未練は地縛霊

どうも。50過ぎて今さらメイクにはまり、YouTube先生の動画見たりプチプラアイテムをちまちま買って塗ってみたりしてる人です。

改めてメイクの楽しさに目覚めて1年とちょっとが過ぎた。

一昨年の秋、化粧下地というか日焼け止めを切らしてしまい、通販で入浴剤を買ったおまけのサンプルを顔に塗ったら真っ白おばけになり驚愕。いったいこれはなんですかー!!!といろいろ検索してみると美容系YouTubeが百花繚乱。最新コスメ情報から使い方、塗ってみた試してみた、もうそれはそれは驚いた、と同時に心躍る新しい扉がぱかーっと開いた瞬間でありました。
(そのサンプルは「コントロールカラー」というやつで部分使いするものだった。全顔に塗っちゃだめなんだね、学んだ)

知らないアイテム、用語、熱心に履修した。
少しずつアイテムも買い揃えた。
どこに何をどう塗るのか、だいぶんマスターしたと思う。
やっと
なんとか毎朝楽しくお化粧できるようになりました。

しかし。
1年とちょっと、心の底に積もり積もった「もやもや」がある。
それは
欲しくて買いたかったのに買えなかったコスメへの心残りである。

化粧品というのはもうほんっっとうに次から次へと新製品が発売される。
シーズンごとに新作が発表され、流行のルックも変わっていく。
この前まで主流だったものがもう古くなり、ツヤになったりマットになったり、くるくると手を替え品をかえ、きれい!欲しい!ってなる。

また、春が来た。
ちょっぴり切ない気分になりながら昨年の今頃を思い出す。

一番最初に「買いたかったのに買えなかったコスメ」はデパコスのチーク。深いモーヴカラーの
「GIORGIO ARMANI ネオヌードカラーバーム 50」

YouTube先生が「これをまとうと人生の格があがる」と紹介していた。
じ、人生の格があがるアイテムとは!?欲しい!
アルマーニのカウンターは近くになく、触って確かめることはできない。
通販しかないわけだが、価格は7千円近くする。
その頃まだメイクに目覚めたばかりで、買い揃えるべきアイテムが順番待ちしていた。なのに、ワンアイテムに7千円突っ込む?プチプラ千円のものが7個買えちゃうんだよ?
でもなあ、きれいだなあ、何度も何度も通販ページを眺めたり閉じたり、きれいだけど、パソコンのモニター越しじゃよくわかんないな。

などと逡巡していたある日、YouTube先生ご出演の「春コスメ特集」がアップされ、「春はやっぱり儚げカラー、桜色よ!」と。新しい限定カラーのチークが紹介された。
スパーンと季節が変わった。
みずみずしい春色を見てしまったら、深いモーヴカラーが冬っぽく、いかにも古臭く感じてしまったのだ。
とはいえその春限定カラーなんか瞬殺で販売終了、コスメ素人に入手できるわけもなく。

あれだけ欲しかったものが、魅力を失い、
買いたかったのに、買えなかった。
自分であきらめたのに、「買えなかった」という未練だけが澱のように心の奥に沈み、人生の格もあがらないままだ。

そういう未練コスメが死屍累々と心の中にある。まさに地縛霊。
ここに書き出してお焚き上げ供養とさせていただきたい。


買えなかったアイテムを思い出してみると、化粧下地、フェイスパウダー、チーク、リップ、あらゆるアイテムが思い浮かぶが、特にアイシャドーへの未練がひどい。たとえばこんな調子だ。

昨年冬の限定カラー

インスタ、「あなたこういうの好きなんでしょ」とリコメンドというか、メイクとかコスメのショート動画がやたら流れてくる。まあ好きですけど。
そこで知らない人がこのアイシャドウを使ってメイクしてる動画に釘付けになった。かわいい!
指でぐぐっとラフに、目の周りぐるっとモーヴカラーをのせた。
キラメンコラメもぐぐっと、めっっちゃ可愛かった。
手にとってみたくてロフトに行ったが、限定カラーだったようで店頭から消えていた。

Amazonでまだ売ってた。買える。どうしよう。

「ベルベットリボン」お名前もかわいい

迷いに迷っているうちにこのエクセルのアイシャドーを発見した。
これ、モーヴカラーに加えてカーキもあってお得なのではないか?
これも冬の限定。触ってみたかったがやはり店頭になし。
こちらを使ってメイクしたモデルさんのイメージはかなり濃厚。
エクセルの他のカラーを持っているが、相当発色がよいタイプ。

そもそもイエベ52歳、
こんなかわいいモーヴカラーで囲み目とか、正気の沙汰か?
悶々と悩んでいるとドラッグストアでこれを見つける。

モーヴじゃなく「グレイスベージュ」

あら上品。モーヴほど濃くなく、ほんのりピンクみのあるグレージュ。
つまりは「ピンク」に憧れがあるんでしょ?
じゃあこれでいいんじゃない?
とサンプルを手首にスウォッチしてみるが、んん・・・淡い。
いかにも淡い。

「モーヴポップ」

程なくしてKATEから発売されたこちら。
おお、モーヴカラーではないか。発売直後に店頭でスウォッチ。
やはりこれも淡い発色であった。

ヴィセにしろケイトにしろ、いろんなユーチューバーによる仕上がりを見るに、「自然な立体感」である。色を塗っているというより、素材を引き立てる、という感じ。目が自然にでっかく見えますよというね。

こういうの、オフィスメイクではこれが最適解かもしれん。
上品で、派手でなく、ビジネスの場面でも浮かず好印象。万人に好まれる。

だがおいら自営業、べつにそういう気遣いはいらねぇんだ。

だったらさ、自分の好きなように、濃かろうが派手だろうが、塗ったらいいじゃん?
と気を取り直し、意を決してエテュセのモーヴを買おうと思ったら春の新色が出た。

ほわほわピンク〜〜〜〜

春はこれですよ。
淡い、心浮き立つピンクですよ。
はい、モーヴはもう冬。おしまい。ざんねんでした。
かといってこのポワポワした感じは似合う気が全くせず買っていない。

これ、昨年春もおんなじことやったな・・・デジャヴかよ・・・

ということで2年越しでモーヴカラーを買いそびれているのだった。
この先永遠にこうやって悩むんだろうな。モーヴの輪廻。

しかしついにこの春、新しいアイシャドウパレットを買ったの!
その話はまた今度ね。





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