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あをによし アスカとシナノと万葉歌と 奈良あるき

本年初の明日香パトロールに出動!

天気は雨のスタート。

基本晴れ女ですが、こんな日もあり。
そして今日は雨でもいいな〜と思っていた。


水位は相変わらず低い




甘樫坐神社にむかっているうちに雨は小ぶりになり
晴れ間も見えてきた。



しめ縄が新調されていた
ゴールド
本年もよろしくお願いいたします!




そして今回、ここ豊浦と呼ばれる場所についての話。
何度も通っているが、ちゃんと記録したことはなかった。

現在、向原寺(こうげんじ)のある場所は推古天皇豊浦宮小墾田宮のあった所とも伝えられている。
豊浦宮で即位した推古天皇は603年豊浦宮地と桜井寺地とを交換され、旧宮跡に桜井寺を移し豊浦寺といい、寺地に移った宮を小墾田宮と称したといわれる。

豊浦寺は由緒からいえば日本最初の寺であり、舒明朝には塔婆が建立され、持統天皇のときには、飛鳥五大寺の一つであったという。




向原寺





ここにはもう一つ興味深い伝説がある。

豊浦宮跡地のすぐ横にある難波の池という小さな池があり
そこにまつわる仏像の話。


さきに百済の聖明王は仏像経論を献ずると共に仏法のかぎりなき功徳を説き、その弘通をすすめましたが、物部尾輿・中臣鎌子等は強くこれに反対し、向原の寺を焼き、仏像はナニワの堀江に捨てました。

その後推古天皇の8年、信濃国主に従って上都した本田善光(同国伊那群誉田の人)が、或日のこと都見物をしようとて、難波池の辺りを通りますと「善光 善光」と呼ぶ声が聞こえるので善光がふとその方を向くと、池中から光がさして来ます。よく見るとそこにはピカピカと金色に輝く気高い霊像があります。

善光は驚いてすぐさまこれを拾い上げ、傍なる瀧ですすぎ清めますと、それは世にも珍しい霊妙不可思議の三尊像であります。

これこそかねてから話に聞く阿弥陀如来の尊像に違いない。吾等衆生救済のため、五劫にわたる思惟を重ね苦行を積んで下さった御仏であると、有難涙にくれながら、この仏像を背に負い信濃に返って我が家に安置し一心に礼拝供養致しました。

これが信州善光寺の起源であると申します。

向原寺縁起より



難波の堀江


難波池


この池に物部尾輿が、百済の聖明王から献上された金銅の釈迦仏を投げ入れ
後に本田善光さんが拾い上げ、信濃まで持ち帰ったという謂れの池(難波の堀江)

そしてその仏像は長野善光寺の御本尊となる。


この近くに、拾い上げた仏様を洗ったというすすぎの瀧というのがある。

こらが全くの存在感がなく、道沿いの草むらに隠れてひっそりもいいとこ。

石碑の裏側に回ると、これまた草ボーボーの中に小さな祠と
その奥に石が積まれた瀧らしきもの(水は流れていない)が見える。


ひっつき虫にひっつかれながら写真を撮った。

もう少しキレイに整えればよろしいかと・・・




すすぎの瀧石碑



すすぎの瀧
らしきもの



サビサビの鈴



善行さん、飛鳥から信濃までえっさほいっさ担いで帰ったと・・・


坂内直頼『善光寺縁起』より



仮に伝説的要素が多いにしても、何かしらの繋がりが飛鳥と信濃にあり、
その一方が全国でも有数の大仏閣となった稀有な顛末が面白い。


落とし物に福があり
?! 笑



善光寺、ぜひ参詣してみたいお寺の一つ。
シナノ詣での際に行ってみよう。



そしていつものコース。
甘樫丘へ。




今日は万葉のこの木なんの木と歌巡り


ユズリハ


弓削皇子
天武天皇の皇子




アセビ
馬酔木




スギ
高市皇子
天武天皇の皇子




ヒノキ
柿本人麻呂



今まで気にしたことなっか万葉の植物と歌。
最近、万葉集に興味を持ち始めたので改めて見ていると面白い。

古の人々も見た植物たちが歌に込められていると思うと
なかなか感慨深い。





枯れた紫陽花が気になる


新芽









貸切




下りはいつも階段の方




保湿



水も滴る・・・



水を得たシダ
最強!



栄枯盛衰







夢の楽市(産直市場)はまだお休み。

飛鳥坐神社まで行くことに。



春待ち



いつもの田んぼ、そこで発掘作業が始まっていた!

これは追ってレポートせねば!

何が出るかな?






神籬さんにて
見事なロウバイ






飛鳥坐神社



飛鳥坐神社、こちらは以前記事にしているのでサクッとお参り。



本殿


1:5:4




3:3:3





茅葺


大二柱
最強!





飛鳥山口神社




4:3:3




絶妙なバランス感覚をお餅、じゃないお持ちのみなさま・・・

密かに好きな神社であります。




正面が甘樫丘






晴れたので、今一度池を見て帰りたく同じルートで戻ることに。



今年も巡回スタート



ネッシー
よし!






大きな異常はなく、梅の蕾などを確認し今年は開花が早そう。

また発掘現場が気になるので、こちらは進捗状況確認に要パトロールとなります。



ということで新春スペシャルパトロールでございました!




小さい春を垣間見た、雨上がりの明日香を歩いた。



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kumokichi
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