あをによし 大和の青垣のぼる【龍王山】奈良あるき
朝から晴天!
山日和
初山に決めていた日だったのでよかった。
そして登る山は龍王山!
これも決めていた。
やっぱり龍なのでね。
奈良県天理市に聳える、盆地東側では一番高いが低山586m(笑)
JR万葉まほろば線柳本駅下車、その東側正面が龍王山。
今回は登りは崇神ルート、下りは長岳寺ルートにした。
崇神ルートは、その名の通り崇神天皇陵の近くに登山口がある。
崇神天皇陵を越えると山辺の道に合流。
見晴らしの良い休憩スポットで、腹ごしらえをしてスタート。
すぐ近くにトイレもあり。
しばらく舗装された道で周りは竹やぶ。
そろそろ山道らしくなってきた頃に、木の枝に引っかかっていたコ。
これを持て!と
本日の転ばぬ先の杖
コンクリートから土の道に。
静寂の中、川のせせらぎを聞きながらの山道
この辺りぐらいまでは歌も歌えたが・・・
だんだん傾斜がキツくなり心拍数アップに、暑くなってきた。
しばらくすると岩の道が続く
もう歌どころでなくなり、一歩ごと「よいしょっ」「ヨイショッ」
この辺りは龍王山古墳群がある。
円墳や横穴が600基を超えてあるということだが、どうも姿がわかりにくい!
確認できたのはこの横穴ぐらい。
今度は階段
かなり登ってきたところに、長岳寺の奥の院の案内。
一度横道に逸れる。
そう、長岳寺の奥の院は、かなり奥。
奥の院といってもお堂はなく、不動明王様がいらっしゃるだけ。
またもとの道に戻り、山頂目指す。
ここからすぐに林道(南城跡(山頂)と北城跡の分かれ道)に出る。
分岐点からすぐのところに 藤井・田龍王社
この辺りは雨乞いの信仰の神様が多く、龍王山は河川水系ごとに龍王神を祀っており、北西側の藤井町や田町方面へ流れ下る布留川水系の守護として藤井・田龍王社がある。
山頂近くになり、空が開け明るい気持ちの良い道の後に
最後の急な石段を登ると
南城跡、龍王山山頂到着!
12:10PM
山道は誰にも逢わずだったが、山頂には一人男性がいらして
その後も到着の人がチラホラ。
ご婦人二人組は、長谷寺からの初瀬山コースで来たと・・・
ここまで4時間、すごい!
南城本丸、そうここはかつて龍王山城があった。
豪族、十市氏が龍王山城を築き、城規模は南北に1.2kmに及び
こちら南城585.9m、北城522mほどに築かれていた。
永禄年間にかけて松永久秀の支配下となり、天正6年(1578年)に織田信長の山城破却令が出されるまで存続したとのこと。
登頂時は暑かったくらいだが、止まると汗と山頂の冷たい風で体が冷えてきた。
暖かい飲み物を持ってくるべきだったと後悔。
また上着の選択も失敗で反省。
中綿でなくダウンにするべきだった。
30分ほど休憩して下山
12:36PM スタート
先程の分岐点に戻り、今度は長岳寺を目指して下る。
こちらはなかなかワイルドな道
落ち葉の道を滑らないように!
岩場に積もった枯葉の道が一番滑りやすく怖かった。
だんだん明るくなり、こちらも竹林が麓に広がる
竹林を過ぎたら、長岳寺の裏
長岳寺の参道を通り抜けゴール
13:30前ぐらいだったかな、到着!
トレイルセンターで美味しいコーヒーで一休み。
ということで、今年最初の低山登山は無事終了!
2回目の龍王山登山、前回は初夏だったので汗だくになっての山歩きだった。
冬でも汗が出るくらいなので、やはり登山は秋から春が登りやすいと思った。
登りも下り(一人すれ違い)もほぼ誰にも逢わない静かな山道で
川の流れや、杉の木がギィ〜ギィ〜と揺れる音を聞きながら
キツいが気持ちの良い山歩きだった。
今年は少しずつ高い山も挑戦したいので、そのウォーミングアップには
ちょうどいい山だったように思う。
水の神さまに守られる大和の青垣のてっぺんを歩いた。
心地よい疲労・・
そして最高の夕日が!
麗しき大和の風景