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徒然雲 初春公演【人形浄瑠璃文楽】

三連休いかがお過ごしでしたか?

ワタクシは基本、週末祝祭日は出勤(平日休み)の仕事をあえて選んでおりますので連休も仕事ということが多いのです。

年末、職場で文楽のチケットがあるけど行く?(お誘いでなく笑)
シフト見ると、ちょうど休みだった。

雲「いただきまーす」

それが昨日の連休中日。

さて、文楽?
歌舞伎もちゃんと観たことなく、文楽はもっと馴染みがないものですが、
せっかくの機会なので日本の伝統芸能を体験してみようと思ったのです。


ということで。大阪の国立文楽劇場で開催の『初春文楽公演』へ。

公演は第三部の夕方開演で、実は少し億劫うになりつつあったのです。
大阪かぁ、夜かぁ、・・・

そんなこともあろうと、ペアチケットをいただいてたが、誰を誘うわけでもなく
当日もギリギリまでウジウジしていたが、覚悟!?を決めて、よし行くぞ!
と久々に街へお出かけ(笑)

大阪、数えるほどしか訪れたことがなく、いまだに難波も心斎橋も梅田もどこも行ったことないと言うと、みんな「えーーーーっ!」と驚かれます。
行ったことあるのは中之島美術館ぐらい。

今回の国立文楽劇場は日本橋というところにあります。
東京の日本橋は以前職場があったところで、大好きな街でした。
さて、大阪の日本橋は・・・どんなところぞ?


駅から文楽(歌舞伎)色




開演よりだいぶ早く到着。

地下鉄を出ると、高速道路沿いの殺風景な場所で、あまり雰囲気のいい場所ではない印象。

劇場の場所を確認したので、少しこの界隈を散策してみることにして
大通りの向こう側に商店街が見えたので渡ってみた。

するとそこはかなり賑やかな『黒門市場』というアーケード街。



海鮮中心の商店街で、上野のアメ横や御徒町のような活気があり、かなり盛り上がっているように見えた。
ここも海外からの観光客がほとんど?




商店街をぶらっとし、軽く食事とお茶をして会場に向かった。



大阪で成立したという人形浄瑠璃文楽

人形浄瑠璃文楽は、日本を代表する伝統芸能の一つで、太夫・三味線・人形が一体となった総合芸術です。その成立ちは江戸時代初期にさかのぼり、古くはあやつり芝居、そののち人形浄瑠璃と呼ばれています。竹本義太夫の義太夫節と近松門左衛門の作品により、人形浄瑠璃は大人気を得て全盛期を迎え、竹本座が創設されました。この後豊竹座をはじめいくつかの人形浄瑠璃座が盛衰を繰り返し、幕末、植村文楽軒が大阪ではじめた一座が最も有力で中心的な存在となり、その名を「文楽座」というようになりました。「文楽座」の人形浄瑠璃が、その後も継承され、今の「人形浄瑠璃文楽」として存在することとなります。

文楽協会HPより





国立文楽劇場はだいぶ古いのでしょうか、なかなかレトロ感のある会場で、
昔の映画館にきたような感覚でした。

ロビーの一角で初釜のお点前をしていたり、お正月飾りもあり新春らしくていい。


にらみ鯛



干し柿の串刺し?!
これは関西風?







文楽、もちろん知っていますが、その内容は人形を使ったものということぐらいしか知りませんでした。

まっさらでの初鑑賞。


第三部の演目

本朝廿四孝(ほんちょうにじゅうしこう)
 道行似合の女夫丸
 景勝上使の段
 鉄砲渡しの段
 十種香の段
 奥庭狐火の段


本朝廿四孝、戦国時代の上杉謙信と武田信玄の争いを背景にした、諏訪が舞台の武田家の勝頼と長尾家の八重垣姫の恋物語など?ですが・・・
いやはや・・・やはりなかなか難解でございました。

太夫の語りが舞台の上部に字幕スーパーが出るのですが、それを目で追っていると
人形の動きが追えず、人形をみていると話が入らず・・・

ただ、決して難しい言い回しをしているわけでもなく、慣れてくるとなんとなくわかってくるようなこないような(笑)

どちらにしてもストーリーをある程度知っていないと理解し難いことがわかり、
途中から語りに集中し人形だけ見るようした。
結局内容は7割ぐらいしかわからなかった。

そして今回初めて人形浄瑠璃文楽を鑑賞して、この太夫、三味線、人形で構成される舞台ですが、これは太夫がメインでは?!という感想に至った。

もちろん人形の動きや表情、三味線の絶妙な音色と効果音と掛け合いがあっての作品であるのですが、太夫の語りが舞台の空気や印象を作っているように感じた。
錚々たる名手が語っていることと思うので、これは良し悪しというよりも好みになるのでしょうね。

そこで今回の公演での全くの素人のワタシがとてもいいな〜と思ったのが

奥庭狐火の段豊竹 芳穂太夫

とても聴きやすく、女形の声色が伸びやかでいいな〜と聴き入りました。

その程度しか分かりませんがね。





人形は、やはり小さいのでどうしてもこじんまりと見えてしまいます。
そして、一つの人形を三人の人形遣いが操るのですが、二人は黒子ですが一人は
普通に出ているので、そちらも目に入ってしまうので人形に集中できないという・・・これまたド素人の感想です。



ストーリーさえちゃんと知っていたら、そんなに難しくないということ、
それは歌舞伎も同様かもしれません。
これはかなり予習が重要であると思いました。


何はともあれ、とても良い経験になった『初春文楽公演』でした。


昔から、西洋の音楽や舞踊、そして絵画にはかなり触れてきたのに
日本の伝統芸能は全然知らないことに、日本人としていかがなものかと。
ここ数年は日本画をかなり観るようになり、まだまだ奥深く今後も学びは続きますが、今年は伝統芸能もぜひ色々触れていきたいと思います。

そこから、日本の色や柄、香りや音を学びたいものです。






一つ残念だったのが・・・
観客の装いがあまりにもラフだったこと。

開演前にロビーで様子を眺めている中、前を通り過ぎる人の靴が
ほぼスニーカーばかりだったことに唖然とした!
登山の帰り?のような方もいた。

そもそも大衆娯楽の一つだったかもしれないが、新春のちょと晴れやかな思いで訪れるものかと思いきや、近所の買い物ついでのような雰囲気にちょっとがっかり。

日本にハレの文化が失われつつあるのかな。

歌舞伎はも少し違うように思うが、そうでもないのかな?

老舗レストランに、Tシャツ、サンダルで行くような感じてならない。



そんなこんなの初文楽鑑賞でございました。



舞台もの(ライブ感)
いいですね





【今日のおみや】

手ぬぐい








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