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西国三十三所観音巡礼 【西山 善峯寺】京都


昨日の奈良の朝はかなり厚い雲に覆われ、前日の雨の名残満載だった。
さて、どうしたものか?
でも貴重な休み、Yahoo天気予報を信じて家を出た。

京都へ巡礼の旅。

いよいよ見たこともない聞いたこともない初めましてのお寺の巡礼が始まる。

京都の善峯寺

いつもの通り、アクセスだけは念入りに調べた。
京都に出てJ Rに乗り換え3つか4つ目の駅。

向日町駅(むこうまち)、日はどこいった?
そこから1時間に一本のバスで善峯寺行きに乗る。


バスの時間まで20分ほどあったので駅周辺をパトロール・・・何もない・・

と思ったら目の前にカフェと絵本のお店があるではないか。
可愛らしい絵本、なかなかクセのありそうな絵本、多種多様な絵本がぎっしり。
夢があっていいわ。
お茶する時間はないので、ちょこっと見せていただいて退散。


絵本愛あふれるお店とお店の方だった


そのすぐ先に竹細工のお店が何軒かあり、直売のサインで入ったのがこちら。
番犬のワンちゃんに盛大に吠えられていると、会社の方がで出来てこられ
直売所?!のような部屋を開けてくださり、所狭しと置かれた竹製品の数々。
竹細工好きには興味深い空間!
案内してくださった女性にどちらへ?と聞かれたので
「善峯・・へ」と答えると
「あそこはいいですよ〜! よく行きます」とお寺の様子やおすすめを教えていただき、地元の方大絶賛のお寺・・・何やら期待大!

「帰りにまた寄ります!」とバス停へ。

竹細工の会社


バスは地元の方らしき方が数人。
しばらく住宅街を通りながら、次第に田んぼや畑の風景に変わり
その頃には乗客はワタシだけに・・
これはいい予感!(笑)


先程のお店でも察したが、ここは竹が名産のようで
途中に見事な竹藪というより竹森が出てきた。

バスの窓から慌てて撮影。

竹と雲



シュッと伸びる竹の姿は美しい
スキ



車一台がやっと通るような細い道を普通サイズのバスと車が行き違う。
一体どうなってるんだ?と思うほど。
その為かバスの乗務員は二人体制で、一人は時に外に出て対向車のバック誘導や
交通整理をしていた。


目の前に山が近づき、少し上がった西山の途中に終点のバス停。

ここから境内に登って行く。

バス停から




枯葉散る参道


赤と緑の共演


そう、こちらは西山


もみじのレッドカーペット
ってほどではないが


スキ


上見たり下見たりと忙しく、つづれおりの坂道を登る。




階段曲がって正面に山門。

焦茶色になった木材と白い塗りとのコントラストががとても美しい。
渋いのに華やか!


山門


仁王門の金剛力士御二方、ちょっと日本人離れしたお顔立ち?!




ここまでの道の静かさと山の清々しさに、期待で相当ワクワクが止まらず
受付の方に
雲「いいですね〜、楽しみです!」
受「とにかく人が少ないので静かですよ、先程の方も東山とは大違いと
  おっしゃってました」
雲「そうなんです、東山(清水)はえらいことになってます!」
受「ごゆっくりどうぞ、小一時間はかかりますよ」

まあ東山でも今熊野観音寺はとても静かだったな。

そして始まった 西山 善峯寺フルコースの旅。

長うございますよ。
いただいたパンフレットにあるほぼコース通りに巡った写真で記録。


竹の柄杓


西山 善峯寺(よしみね)
宗派 天台宗単立
開基 源算上人
創建 長元2(1029)年

開基の源算上人は比叡山横川の恵心僧都に師事していたという。
後一条天皇より鎮護国家の勅願所と定められ「良峯寺」に寺号を賜った。
その後後鳥羽天皇より現在の「善峯寺」の宸額が下賜さた。

天皇、皇室との御縁が深く、室町時代には僧坊52に及ぶ大寺院であったが
応仁の乱で大半の坊を焼失した。
江戸時代に徳川5代将軍の綱吉公の生母、桂昌院を大壇越とし多くの寄進があり
境内の至るとこで、桂昌院寄進を見る。


山門の正面に観音堂(本堂)

本堂


御本尊は秘仏で拝見できず、写真も特に資料にない。




三方ガラス張りの
最高のロケーション



あの方



鐘楼




鐘楼堂の隣に護摩堂


護摩堂


五大明王




多宝堂は修理中


開山堂。
崖ギリギリに建ってます。

そしてそこからの眺めは・・・


開山堂


開山堂






幸福地蔵さま
自分以外のことを願いなさいと
では・・・○△○○◇□
お願いいたします




桂昌院廟





鎮守社へ


十三仏堂
弁財天堂
毘沙門堂
護法堂






大木



このお寺の最大の魅力は、この眺望!



京都盆地を望む



竹の手水



だいぶ上がってきたところに釈迦堂


明治18年建立



御本尊 釈迦如来


腰痛、神経痛にご利益あり!
とのこと








釈迦堂前の広場も眺望最高で、とても気持ちの良い場所。
「なんじゃここ〜」「最高〜」とひとりぶつぶつ。

絶景を眺めながらベンチで休憩。





稲荷社


コン




どんどん山を上がっていく。

境内でもかなり高いところにあるのが薬師堂




薬師堂





出世薬師如来とも云われるとのこと。



その眼差しの向こうは・・・


こんな景色
天下も取れそう?!


薬師如来さまが見ているこの景色を眺めながら、階段に座って一休み。

最高!







薬師堂から御陵へ。
青蓮院親王御陵が境内の一番奥に。

今まで歩いてきたモミジやドングリなどの落葉樹と
盆地を見渡す眺望の明るい雰囲気とは全く異なる
静寂と清廉な空気漂う杉の森の御陵だった。


苔が美しい


ライオン?!








静かに静かに
佇む









青蓮の滝



滝には不動明王さま




ここで一応境内はひと廻りしたのだが、竹屋さんがお勧めしてくださった
三鈷寺』(さんこじ)
善峯寺の境内の北門から一度出ることになる。

お寺?
という雰囲気。
拝観料を収めようと社務所のインターフォンを押すと
出てこられた方に本日は拝観できない、とのこと。

ということで残念ながら外から見るだけ。

竹屋さんがおすすめだったのは、その中の休憩所?からの景色だった。
天空のなんちゃら・・と


三鈷寺


天空のなんちゃらは見れなかったが
境内からの景色はもちろん絶景!





また善峯寺の北門に戻り、受付で教えていただいた通りインターフォンを鳴らすと
「お戻りですか?」と再入場に解錠してくれた。
カメラで見えているようで、「その左です、あっ行き過ぎ!」と



あとは山門目指して山を下っていく。




整ってます



反り



釈迦堂近くのトイレ
山小屋風
トイレの神様




まだまだ歩いたり眺めたりしたいところだったが
バスの時間(1時間に一本)もありそろそろ退散。


山門の受付の方に
雲「とってもとっても素晴らしかったです!」というと
受「とても軽やかに歩いていましたね、フワフワ舞うように」

雲「え〜そうでしたか?」
  「必ずまた参ります!」

フワフワ舞うように・・・って、どんな歩き方してたのか(笑)
身は重いが、気分はかなり軽やかにワクワク歩いていたのは確か。


小一時間どころか大二時間強をあっという間に過ごした。

広大な境内、とにかく綺麗に美しく手入れが行き届いていて驚いた。
こちらも季節ごとの花の見どころがあるよう。
でも、冬の葉が落ちて静かな時期も良いのではと想像する。


また何度も来たいところが一つ増えた。




バス停に向かって降りる




帰りのバスはお寺帰りの人ではなく、ハイキング帰りの方が何人かいた。

どうやらこの辺りも東海自然歩道があるよう。



苔と落ち葉




第20番札所


散華



ご詠歌 野をもすぎ山路(やまじ)にむかふ雨の空 よしみねよりも晴るる夕立




向日町駅に着いて、先程の竹屋さんに寄り商品を色々見せていただき。
小さめのザル、カゴを4つほど入手。

先程の方が「善峯寺、紫陽花が見事ですよ!」と

了解!
紫陽花の時期ですね。






巡礼という名の小旅行、西国三十三所巡礼のおかげで出逢えたお寺。
まだまだ先は長いが、これは本当に楽しみ!



京都西山の絶景のお寺の秋を歩いた。




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kumokichi
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