あをによし 奈良つーと歩く ならのあすか
ワタシの休日
この日は楽しみにしていた奈良とものつきふねさんと遊ぶ(学ぶ)日。
恒例?!奈良を一緒に歩く日。
聞いていた日程、ちょうど『春日若宮おん祭』の日でした。
その、おん祭りに因んだ特別展示が奈良博で開催中、
ちょうど招待券を入手していたので、一緒に鑑賞から今回はスタート。
待ち合わせは、奈良博前。
いつもの大通りを東へ上がっていく。
近鉄奈良駅からえっちらおっちら鹿と人をかき分け、なだらかな坂道の
登大路を上がり到着。
ナラハク前で反対側から歩いてくる、つきふねさんを確認。
まいど!
ちょうどシカちゃんも近づいてきたので一緒に。
まずは観ましょう、ということで入り口へ行くと、警備員の方に
「本日は無料です」と。
あらっ、せっかく招待券持って、ちょっと得意げにやってきたのに(笑)
おん祭り
毎年行われている大きなお祭りということは知っていました。
この時期になるとあちらこちらにポスターが貼られています。
ただ、その詳細は意外と知られていない(特に南のエリア)ようにも思います。
大和国一のおん祭りとうたいながら、奈良県内でも地域での温度差があるような気がするようなしないような・・・
ということで春日若宮おん祭とはなんぞや。
ちょうどPISIAさんが詳しい記事をあげられています。
春日若宮とは大宮(御本殿)の御子様
天押雲根命 水を司り、知恵の神様
その若神様が一年に一度の12月17日に宮を出て御旅所にお迎えし
一日楽しんでいただくように、あれやこれやの舞や音楽を披露(奉納)するという神事。
1136年に始まり、一度も途絶えたことがないという。
そんなおん祭りの歴史と信仰についての展示を見学。
ということで、色々おん祭りの勉強をしました。
その後は、さてどうする?
せっかくなので春日大社へお参りに行くこと。
奈良博のちょうど南側に御旅所がありました。
この前で、舞楽、田楽、猿楽などが奉納される。
参道を挟んだ正面に特別観覧席が設けられていた。
絵巻でいうと、正面の高僧やお公家さんの特別シートかな。
久々の春日大社、参道、奥に行くほどとても濃く深い空気を感じます。
特別参拝で本殿前、奥まで参詣
御蓋山の頂上が浮雲峰という。
その遥拝所
山藤の名所という場所が遥拝所の横にあり、
今度の春はこちらの藤をみに来よう!
そう思いながら灯籠が並ぶ回廊を歩いてきた。
そして藤浪之屋という建物に入ると・・・
暗闇に仄かに照らされる灯籠の光、鏡ばりの壁にも映し出され幻想的だった。
万灯籠神事をイメージした空間とのこと。
その神事もぜひ拝見したい。
慶賀門から出ようとしていたら・・・
一頭の鹿さんが佇んでいた。
それを見つけた参拝客が次々に撮影をする中、一歩も動くことなく
じっとポージング。
外国人の子供や大人がすぐそばで一緒に立ち、撮影していても
びくとも動かず。
10分以上は経っていた。
ワタシも門と一緒の引きで撮影したかったが、何しろ人だかりで諦めた。
撮影団のキリがついた頃に
「もうよろし?」
と言わんばかりに、そっと歩いて行った。
賑やかな山道を外れて、ささやきの小径からならまちに向かって歩きます。
下の禰宜の道、ほとんど歩く人の姿は見られず、それはそれは静かで
気持ちの良い道だった。
いい道を教えてもらいました!
禰宜の道を出ると、すぐに志賀直哉の旧居があり、その前の道を西へ。
憧れの高畑の住宅街を歩く。
壁キチが喜ぶ道(笑)
大通りを渡ると、
これまた久々に浮見堂。
びっくりするほど静かだった。
途中、天神さんもお参り
そして、つきふねさんの記事でも見覚えのある神社へ。
そういえばnoteのしかちゃんもこの辺り歩いて(走って?)いましたね。
瑜伽神社
このご由緒書きにある、・・・・この辺りを奈良の飛鳥と・・・
そう、逆に奈良というとこの辺り、というのが奈良に住んでよく感じること。
なんと表現したらいいのかは分かりませんが、そうなんです(笑)
瑜伽神社からすぐの国道を渡ると、本日の最終目的地
奈良ホテル
言わずと知れた、奈良が誇る老舗ホテル。
こちらに滞在のつきふねさんにご案内いただくことになってましてね。
まずは一休み。
ティールームでコーヒーとケーキタイム。
ずっと彼女とは和菓子でのお茶タイムが続いていたので、
コーヒーというのが新鮮。
そしてここ数回は歩くよりもおしゃべりタイムの方が長いのでした(笑)
でもこの日はよく学び、まあまあ歩きましたね。
そして奈良好きが語り合うその内容は・・・うふふっ
喋りながら、たまに窓の外の景色にぼーっとしてしまうワタシを
静かに待っていてくれる。
おとなしそうに見えて熱いつきふねさんと、熱そうに見えておとなしいワタシが
あれやこれやを話す、頷く、考える、笑う・・・
楽しいひととき。
真剣なうふふな話をひとまず切り上げ、ホテル内を探索。
古き良き時代を感じる余裕の空間。
年月が経って醸し出す木材の落ち着きと温もり。
それは堂々としたもの。
今の新しいホテルには感じない、
なんていうのでしょうか・・・建物にストーリーも宿っているというような。
様々な人がそれぞれの特別な思いで過ごしたりしたであろう、なにか。
時代を過ごしたなにか。
お部屋もどうぞ、ということでお邪魔しました。
シックな内装。
そう、大伴坂上郎女が詠んだ歌は、本当に瑜伽神社あたりから見えた景色だったようです。
窓辺にテーブと椅子があり、そこでまったりおしゃべり2次会。
今度は真剣なイヒヒな話し。
陽も傾きかけてきたので、イヒヒな話もこの辺でおしまい。
またのお楽しみ〜
一緒にぶらぶら駅まで歩きました。
夕暮れ時のならまちは、昼間とはまた違った趣があり好きです。
そして、この日は猿沢池の周りにぐるっと屋台も出ていて
これまた見たことない風景。
あっという間の奈良ともと過ごした楽しい一日でした。
特に、いわゆる奈良(この辺り)は知らないところがいっぱいで、
奈良通のつきふねさんに教わることもたくさんでした。
まだまだ奥が深い、奈良。
素朴な明日香もいいし、ちょっと都な感じの奈良もいい。
古郷の飛鳥はあれど青丹よし平城(なら)の明日香を見らくしよしも
大伴坂上郎女
近くに飛鳥はあれど青丹よし友と歩む奈良の明日香は楽らしくもよし
大嘘雲上郎女
冬のならを友と歩いた。
長い記事になりましたが、最後までお付き合いいただきありがとうございます!
追記
つきふねさん、話しながら、歩きながら、キョロキョロウロウロ撮影するワタシにお付き合いいただき、ありがとうございました!
ちゃんと話は聞いておりますわよ(笑)
というよりも、なんかわかっちゃうのよね、聞かなくても・・・
うそ、そんなことはないけど、色々お話したことが実ることを願います。
がんばろうね!