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架空の殺人より架空の不倫に対してのほうが世間は異様に厳しくないか?

ふと考えたのですが、ドラマなどでフィクションの殺人はけっこう視聴者に許されてる気がするんですよね。

「それは殺しても仕方ないね!」みたいな。同情されることも多いし、時代劇なんてバンバン切り殺しているし。人気のキングダムだってそうだけど視聴者はノーツッコミ。

なのになぜ不倫は視聴者がいちいち引っ掛かったり突っかかったりするのだろう? と疑問に思ったので考えてみました。

ちなみにどちらのジャンルもさほど好きになったことがないのでフラットな目線かなと思います。

ちなみに結論から言うと答えは出ませんでした。なのでとりとめのない思考です。

その上で、もしよかったら一緒に考えてみてください。


1 罪の重さ 不倫≫殺人?


僕は現実世界に則してフィクションでも罪の重さは

不倫 < 殺人

だと思っていたのですが、世間の風当たりって

不倫 ≫ 殺人

じゃないですか?

別に不倫はもっと許されろとも、殺人はもっと批判されろとも全く思っていないのですが、架空の不倫に対する偏執的な批判の正体はなんなのだろうと疑問を持ちました。だって架空ですよ? 笑って見とけばいいじゃないですか。どうしてマジになるんでしょう?

2 仮説 不倫は身近で殺人は縁遠い?

どちらも縁遠いのであまりピンと来ませんが、加害被害に関わらず「身近な人の殺人」より「身近な人の不倫」のほうがあり得そうだなとは思います。

人口的なことはわかりませんが、殺人で嫌な思いをした人より、不倫された人のほうが多く生きているからなのか? 殺人するような人は殺人に拒否反応を持たないけど不倫した人は自己を戒めたりするからなのか?

ならいじめも身近そうなのに、学校モノにこういう批判はあまりありません。

視聴者層や男女の違いでしょうか。女性視聴者は気にするけど僕は男だからそこまで嫌悪感がない、みたいなこと? でもそういった作品は作者が女性なことも多いですよね。

暗いのもグロいのも救いがないのも無理なので、不倫や殺人への解像度が低すぎてわからない⋯⋯まてよ、解像度?

3 解像度の問題? 作品が少ない?

大人気の探偵ものやロングヒットの刑事ものは多くあります。

だから自然と作品のクオリティも上がるのでしょうか。

比べて不倫は作品として珍しく、たまにヒットするけどあまりない気がします。

だから見る側も慣れていないので現実と混同してしまうのでしょうか。

あるいは、全体数が少なく作品のクオリティが低いからマジレスされてしまうのでしょうか。

それとも、殺人は殺人主体じゃなく解決者主体だけど不倫は犯罪者が主体だから? でも殺人犯が主体でも人気出ますよね。

そもそもの解決方法みたいなスッキリしたものが不倫にはないから?

犯人がわかって逮捕されたらスッキリなら、不倫がバレて慰謝料を請求できたらスッキリ! にはなぜならないのか。

まだモヤッとします。

どうして不倫だけは「これはフィクションであり、そういうもの」だと思って楽しめる人が少ないのか。

イヤ度だと不倫現場を見せられるより殺人現場や死体を見せられるほうが不快では?

殺人のほうがマイルドに映るからでしょうか。

どっちもどっちのような気がしますが⋯⋯。

イマイチ納得できないので、最後に「納得」を糸口に考えてみます。

4 納得しにくい

冒頭でも言ったように、殺人のほうが「そりゃ殺すよね! あのキャラの境遇だったら。わかるわかる!」となりやすいのでしょうか。

「そりゃ不倫するよね! わかるわー!」もありそうなものなのに「どんな境遇でも不倫はダメ絶対!」と思考停止する視聴者がなぜ多いのか⋯⋯。

ミステリーだと異様です。「どんな境遇でも殺人はダメ絶対!」なんて思って見る視聴者はいません。

そんなことは当たり前すぎて。

どうにもまだ納得できる気がしないのですが、踏み込んで研究するためにたくさん見たいと思える分野でもないのでこのへんで。

唯一それらしく思いついたのは、現実世界で殺人は何十年も服役したり死刑になったりと、ある程度納得いくまで裁かれているが、不倫は罪に対する量刑が軽すぎるから批判がいつまでも再燃するのでは? でした。

コメントは受け付けていないのですが、誰かがこれを追究すればもっと良作の不倫モノが増えるかもしれませんね。

また明日。