2024年11月23日 相場日記
相場概況
株は上昇:アメリカのサービス業に関する経済指標が景気の底堅さを示したことや、トランプ次期大統領の減税や規制緩和政策への期待が背景にあります。特に金融株が買われ、航空宇宙機器のボーイングや電気自動車大手のテスラが相場をけん引しましたが、半導体のエヌビディアは売られました.
金利は上昇:持ち高調整の買いが入ったことが要因です。市場では、次期政権の経済政策やインフレ再燃への警戒感が続いており、利回りの動きに影響を与えています。
金は上昇:ロシアとウクライナの戦争激化で逃避需要が拡大しました。米金融政策の追加緩和見通しも注目されています。中央銀行による買い入れと、逃避需要、米金融政策の緩和転換に支えられてきました。
原油は上昇:ロシアからイランに至るまで地政学的リスクが急激に高まりました。米株式市場の堅調もリスク資産の投資妙味を高めました。
仮想通貨は上昇:市場全体でリスクオンの動きが強まっており、特にビットコインはその流れに乗って価格を上げています。投資家の間では、短期的な調整の可能性も指摘されていますが、依然として高値圏での推移が続いています。
通貨強弱
ドルは上昇:米大統領選でのトランプ氏勝利と持続的な経済成長を追い風に、22年11月以来の高値に達しました。
ユーロは下落:ユーロ圏の民間部門の経済活動(総合PMI)は11月に予想外に縮小しました。政治的な混乱と貿易を巡る対立激化への懸念による影響が顕在化しました。
ファンダメンタルズ
ユーロ圏総合PMI
ユーロ圏の民間部門の経済活動は11月に予想外に縮小しました。政治的な混乱と貿易を巡る対立激化への懸念による影響が顕在化しました。PMIの数字は、欧州経済の見通しに対する懸念を深めそうです。ドイツの連立政権崩壊やフランスの財政問題、トランプ前大統領の復権で生じ得る関税など、欧州経済は既に脅かされています。
米国総合PMI
サービス業PMIは57に上昇し、22年3月以来の高水準となりました。米国の企業活動は11月に拡大しました。トランプ次期米政権の政策期待で需要見通しが改善し、2022年4月以来の高水準となりました。サービス業の活動拡大が上昇の原動力となった一方、製造業では向こう1年の生産見通しを示す指数が22年4月以来の楽観を示しました。