見出し画像

2025年1月17日 相場日記

相場概況

  • 株は下落:前日のインフレ鈍化を示す指標により市場に安心感が広がり大幅高となった反動です。特に、大型ハイテク銘柄が下げ、全体の重しとなりました。モルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカが好調な決算を発表しましたが、主要株価指数の押し上げには至りませんでした。市場は企業決算に注目しており、今後の決算シーズンが株価に与える影響が注目されています。

  • 金利は下落:米国債相場は上昇し、利回りは低下しました。これは、FRBのウォラー理事が向こう数カ月における利下げの可能性を示唆したことが背景にあります。市場は年内の利下げが2回以上になるとの見方を強めています。

  • 金は上昇:金相場は3日続伸し、スポット価格は1オンス=2700ドルを上回りました。米CPIの発表を受けて再燃した米利下げ観測が、利子の付かない金に追い風となっているためです。利下げ期待が高まる中、金は安全資産としての魅力を増しており、投資家の買いが加速しています。

  • 原油は下落:前日は昨年7月以来の高値に上昇していましたが、トランプ次期政権がロシア産原油に対する制裁を継続するかどうかを見極めたいとの思惑が影響しています。イエメンの親イラン武装組織フーシ派が紅海での船舶への攻撃を停止するとの観測が高まり、中東の供給混乱を巡る懸念が和らいだことも価格に影響を与えています。

  • 仮想通貨はレンジ:ビットコインの高値圏維持やライトコインの上昇、ETF市場の拡大など、ポジティブな動きが目立っています。ライトコインに関して、1月15日に米証券取引委員会(SEC)へ提出されたETF関連の修正申請が市場の注目を集め、価格は過去2年間の高値水準を回復しつつあります。一方で、規制や市場の変動性に対する注意も必要です。

通貨強弱

  • 円は上昇:14日に行われた日銀の氷見野良三副総裁の講演と15日の植田和男総裁の発言では、来週の会合で利上げを判断することが言明されました。金利スワップ市場では来週の利上げ織り込みが8割台に上昇しています。

いいなと思ったら応援しよう!