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鬱に効くYoutubeチャンネル

 九月二週目現在、七月初旬以来の鬱サイクルに入っており、引っ越し目前だというのに日がな一日横になっていることが多い。主治医からも「周期的なものだから今はとにかく休みなさい」と指示を受けているが、引っ越しやその後の手続き、荷解き、果てはそのまた先の復職のことまで、見通しのつくものから全くつかないものまで考えがごちゃごちゃと浮かび、休むに休まらないので困ったものである。
 頓服の安定剤を服用して眠ってしまうのが私としては最善なのだが、昼寝をし過ぎると夜に眠れなくなり生活が昼夜逆転してしまう恐れがある。これの矯正がまた難しいのは明白なので、なんとかいい塩梅に頭を空っぽにして休みたい。
 今回は、そんな時に布団の中で私が試聴しているYoutubeチャンネルをいくつかご紹介。(といっても、今更私が紹介するまでもない人気のチャンネルなのでご存知の方や既に視聴している方も多そうだが)

 まずは、この連載でも度々リンクを貼らせて頂いている精神科医・益田裕介氏のチャンネル「精神科医がこころの病気を解説するCh」

 こちらは精神疾患全般から発達障害、またそれらの疾患の治療に用いられる薬の効果や副作用まで幅広く(時には時事ネタも含め)解説されているチャンネルで、疾患の症状やメカニズムを非常に分かり易く説明してくれるため、当事者のみならずその家族や近親者にもおすすめのチャンネルである。

 また、以下の動画などはうつの予防について語られているものなので今現在メンタル的な不調を抱えているわけではない人にも予防として役立つものなのでセルフケアの一環として非常に有効だ。

 更に踏み込むと以下の動画では「自分自身の不調に気付く方法」まで言及しているので、既に少し不調を感じている方は休養やメンタルクリニック受診への一つの指針にしてみるのもいいかもしれない。

 私は鬱状態の時、このチャンネルから自身の症状にマッチしそうな動画を選んで視聴し、自身の病理について理解を深めることで自責や希死念慮から逃れることがよくある。もはや第二の主治医である。

 次に紹介するのは、言わずと知れたバキバキ童貞ことお笑いコンビ「春とヒコーキ」のぐんぴぃ氏がメインで運営する「バキ童Ch【ぐんぴぃ】」だ。

 氏こそ今更説明の必要もないと思うが念の為に捕捉すると、彼は2019年4月のABEMA NEWSにおける街頭インタビューにおいて自身の性行為経験について尋ねられた際「あ、僕バキバキ童貞ですね」と回答し、その映像がネットで大バズりした人物である。当時のツイッタラーで彼の顔を見なかった人間は恐らく皆無に等しいのではないのだろうか。

 そんなぐんぴぃ氏が中心になって運営されているバキ童チャンネルであるが、脱力するような下ネタから異国情緒溢れる旅行記まで様々な動画がアップされており見飽きない。そんな中で私が特に鬱な時によく見返すのがこちら。

 上記の動画はぐんぴぃ氏がかつて寝食を共にしていた「キモシェアハウス」の仲間達と共に、そのメンバーの一人であったレンタルぶさいくこと篠原塁氏の暮らすフィリピンはセブ島を訪れる旅行記である。動画は後日談含め24本の再生リストに纏められているのだが、ぜひ通して視聴して頂きたい。笑いあり、少しの涙もありで非常に見応えがあり、頭を空っぽにして手を叩き笑いたい時にはうってつけだ。私は入院中、Wi-fiのない中この動画を一気見したせいで早々に通信制限を食らいあとの三週間ほど殆どネットを使えなくしてしまった。

 次におすすめするのはこちら。お笑いコンビ「リップグリップ」の岩永圭吾氏が語るエロゲの歴史だ。

 こちらの動画は成人向けゲームについてその芽生えから現代のエロゲ事情までを詳しく講義してくれる、ゴリゴリの下ネタではあるもののアカデミックでもある興味深い動画である。
 ちなみにリップグリップ岩永氏は定期的に「スケベ大学」という上記のような成人向けコンテンツについてアカデミックに解説するイベントを開催しており、最近そのYoutubeチャンネルも開設された。

 アップされている動画数こそまだ少ないが、こちらのチャンネルも今後注目して動画を追っていきたい。特に以下に紹介するとある論争についての動画は、言葉を扱う者としてその掘り下げ方にはシャッポを脱がざるを得なかった。

 真面目な精神医学のチャンネルから(いい意味で)ばかばかしいエロ研究のチャンネルまで少々落差が開いたが、以上が私のおすすめする「鬱に効くYoutubeチャンネル」である。参考になるかは不明だが、興味を持って頂ければ幸いだ。

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