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1/26 7時間半ビーチコーミング@阪南市

こんにちは。くもです。

前回、男里川河口部干潟海岸でビーチコーミングをしてから早3週間。こんなに早く再訪できることになるとは。

前回が楽しすぎたので「また行きた〜い」と行っていたら母が「1/26朝から和歌山行くから男里川寄って降ろしてあげよか?」と神提案。
そういうわけで私と私の愛車(ママチャリ)を男里川河口部干潟で降ろしてもらったのがAM10時前。自転車で砂浜をハシゴしまくり迎えに来て貰ったのがPM6時前。小休憩と移動時間を除いても7時間半弱ずっとビーチコーミングをしていた自分の集中力にも驚きですが、収穫も沢山あったのでまとめます。
※ウニの洗浄に時間がかかり記事がなかなかアップできませんでした。

当然ですが長いです。備忘録なので悪しからず。

移動ルートと砂浜

自転車で阪南市を縦断しながら幾つかの砂浜をハシゴしたので砂浜ごとに番号を振らせていただきます。

ルート1
ルート2
ルート3
ルート4
地味に峠越えをしていますがもっと良いルートがあります
Googleマップに騙されました
ルート5
ルート6


①男里川河口部干潟海岸(泉南側)

ここは前回訪れた場所です。
前回は干潮時刻だったこともあり干潟が見れましたが今回は満潮だったので干潟は見れず。
相変わらず飛行機で強い風が吹いていて寒いです。人もいません。

男里川河口部干潟海岸(泉南側)
河口の方は意外と深い

前回同様川の方から海の方にじっくり地面を見て歩きます。
ここは大きめのシーグラスや陶片が多く拾えます。かなり昔から使用されていた場所だったようで古伊万里や戦前のガラス瓶・陶器の破片もちらほら見つかります。
貝はたまにあるタカラガイくらいでそこまで良いものが拾える訳ではないのですが今回は驚きの発見が!

タツノオトシゴ

エッ?
タツノオトシゴ…?!
調べると近くに生息しているようで、ここまで流れ着いたみたいです。人生初なのでめっちゃ嬉しい。
少し離れた場所にはヨウジウオも。同じところから流れ着いたのでしょうか?

いるんだ、ヨウジウオ。
※周りの貝は別の砂浜の戦利品

また、前回同様サンショウウニの死骸が大量に打ち上がっていました。

こんなのが大量にある

サンショウウニは既に沢山持っているのでもう拾わなくてもいいかなと思いつつも手が勝手に拾っていきます。無限ウニ回収機。
漂白大変なのにな〜〜

この浜では陶片、シーグラス、ウニを沢山拾うことができました。

②男里川河口部干潟海岸(阪南側)

①の対岸です。前回気になりつつ行けなかったので嬉しい!!

こちらの方が整備されてる

ビーチコーミングをされいる方のブログを調べていると砂浜が〜と出てくるので全体的に砂浜になっているのかと思っていましたが、下記のように小石エリア砂浜エリアに分かれていました。

小石エリアは泉南側と同じような感じですが、こちらの方が陶片やシーグラスが大きく運が良ければ昔の瓶の完品も拾えそうな感じです。
時間も沢山あるので小石エリアから散策します。

地面はこんな感じ
カマキリの卵

なぜかカマキリの卵を見つけました。木が植えられているのでそこに産んだのかな?
気泡たっぷりの戦前に作られた瓶の破片も結構見つけられました。完品も拾いたいよう。
あとコレ。

シー玉

シー玉!!!!!

人生で初めて見つけたので興奮しました。このエリアでは他に2つ拾うことができました。特徴的に古いものでは無さそうですが時間をかけて擦れたビー玉はロマンを感じます。
あとこんな土器片?も。

土器片?

轆轤で作られたようです。
母の知人の学芸員さんに写真を送ったところ、実際に見てないから何とも言えないけど焼塩土器の底部分に似ているとのこと。また確認してくださるそうです。ありがたい。
貝は泉南側とほぼ変わりません。マテガイがあったくらいかな。

さて、砂浜側に移動します。

砂浜エリア

一見するとどこが砂浜やねんという感じですが、地面は砂浜。波打ち際の方もちゃんと砂浜になっています。

意外と砂浜
真ん中にあるのは丸瓦の破片

石もありますが大量の貝殻と漂着物で砂浜がかなり隠れているようです。こちらは小石エリアとは違いガラスは少なく、とにかく貝殻や魚、ウニ、ゴミが多かったです。

貝殻が沢山
フグも

サクラガイが拾えるという情報があり確かに少し落ちていたのですが、ユウシオガイ(サクラガイの仲間)の方が多かったです。

③福島海岸

②の南にある浜を福島海岸というそうです。4つに分かれているのですが今回行ったのは一番南側の海岸。途中のコンビニで購入したおにぎりを口に詰め込んで早速ビーチコーミングです。

福島海岸

画像右側はウニやサザエなど大きめの漂着物が多く、左側は小さめの貝殻やシーグラスが沢山。

男里川から続く道もある
散歩もできるね!
いい感じに貝が溜まってる
大きめのシーグラスや陶片も
ユウシオガイ

ユウシオガイはサーモンピンク、白、黄色と色が沢山あってかわいいです。場所によっては絶滅危惧種にもなっている貝ですがここはかなり多いですね。少ないですがサクラガイやムラサキガイ(これも割とレア)も拾えました。

ちなみにサクラガイなどの割れやすい貝を持ち帰る際は普通の貝殻を入れる袋とは別で小さめのタッパー等があるといいです。

④えびの浜

③から海沿いを自転車で数分南下するとここに到着します。入り口の目の前に駐車場があるので分かりやすいです。

えびの浜

入って目の前の砂浜は正直シーグラスくらいしか拾うものがありませんでしたが、左側に行くと奥の砂浜に続く道があります。

奥に砂浜が続いてる
※テトラポットの方には行かないようにしましょう
砂浜が現れた

こちらは漂着物が多そうです。

2連カメノテ
イタヤガイの仲間
右側の見切れてるのはマツバガイ
貝殻沢山
海綿ぽいものやまたカマキリの卵も

割れているものも多いですが大きめの貝殻を沢山拾えて満足。

⑤ハマボウフウの浜(浜有手の浜)

④から自転車で数分、漁港を抜けた先にあります。

お手製看板

入ってすぐ、お手製の看板が迎えてくれました。
ところどころ掠れてしまっていますが、下記のように記載されています。

ここはハマボウフウの浜
昔の名では浜有手(ぼうで)の浜
ウミホタルもいて春の大潮のときは海中と干潟で見られます
大阪府では珍しいハマボウフウとハマヒルガオの群生地

自然豊かな浜みたいですね。ウミホタル見てみたいな〜。

地面はこんな感じ

写真の通り丸い小石が多いです。つまり小さいシーグラスが多いってこと!

かわいいね
あっという間に夕方

日が沈む前に少し離れた海岸にも行きたかったので退散。

⑥箱作自然海岸

Googleマップに騙されママチャリで峠越えをしてたどり着きました(根に持ってる)。
すぐ近くに海水浴場があるのですが(この後行きます)ここはその横にひっそりとある自然の海岸です。

手作り看板
奥に猫がいる

先程と同じ会が作ったであろう看板がありました。
内容は下記。

ここは箱作自然海岸
大阪で唯一残された自然状態の浜辺です
「土佐日記」今日は箱の浦浦といふところより、綱手引きて行く
とあるのはここのことでしょう 海辺の動植物と共に大切にしましょう
ハマヒルガオがあります 焚火BBQキャンプはしないでください

まあなんか紀貫之も歩いたすごい海岸みたいです。近くに石碑もあるみたいですね。全然知らずに素通りしてしまいました…。

ポイ捨てなのか漂着物なのかゴミが多かったです。また、他の海岸と違い海藻が沢山打ち上げられていました。

海藻だらけ

貝も色々あるのかもしれませんが波打ち際は海藻だらけで何も見えません。そして到着したのが17時過ぎだったこともあり薄暗くなってきたためここでは何も拾いませんでした。

紀貫之も見たかもしれない景色

⑦箱作海水浴場(ぴちぴちビーチ)

最後は⑥のすぐ横にある海水浴場に来ました。かなり広い海水浴場で夏場は多くの人で賑わう姿が想像できます。

箱作海水浴場

完全に暗くなるまで貝を探してみます。

貝溜まり

他の砂浜と違い微小貝が多く打ち上がっています。拾える貝は須磨海水浴場と若干違いますがよく似ています。海水浴場ってこんな感じなんかな。

イタヤガイの仲間
ハイガイと巻き貝

他の砂浜と明確に違ったのはハイガイが結構落ちていた事です。須磨でも海水浴場の方でハイガイを拾った事はありません。小さめサイズのものもあってついつい拾ってしまいました。

日没

日も沈んでいよいよ暗くなってきたためここで終了です。
この海岸を少し南下すると淡輪のきらめきビーチがあります。淡輪は泉南郡岬町に位置するため、私は泉南市の海岸沿いを端から端まで移動したようです。

成果

さて、今回の成果です。ここまで長かった。

タツノオトシゴやサクラガイ、ユウシオガイなど
ユウシオガイ
アクア系シーグラス
陶片、シー玉など
右上の方は古伊万里
白、緑、茶のシーグラス
貝殻たち
下の大きいのはサイゼのモエギイガイなので関係ない
大きめの貝殻たち
ウニ殻(漂白済)
サンショウウニの殻(漂白済)

流石に7時間、7カ所も回れば拾える量もヤバイですね。サンショウウニだけで100個以上ありました。こわいよ。

気になったシーグラス達

BEAL ARTSのエンボス
調べたけど出てこず
△のエンボス
昔の薬瓶や化粧品の瓶でしょうか?
ブスのエンボス
コロンブスの靴クリーム瓶の一部
書体に昭和を感じる


黒バック撮影

いつも通り黒バック撮影を少し。

タツノオトシゴ

タツノオトシゴは黒バックで撮影するとめっちゃカッコイイ。

ヨウジウオ
ヨウジウオ(頭)

ヨウジウオは長くて全体写真は上手くいかず。頭のアップはやはりタツノオトシゴと同じような感じですね。

バフンウニ
バフンウニ(アップ)

バフンウニは今回初めて拾いました。サンショウウニより鮮やかな緑色で優しい見た目が印象的です。棘も短くて手に刺さりにくい。

サクラガイとユウシオガイ(瓶詰め)

サクラガイ(一番左)とユウシオガイを色分けしてみみました。こういうのからしか得られない栄養がある。

サクラガイとユウシオガイのグラデーション
グラデーション(アップ)
ミックス

瓶から出したほうがキレイですね。

貝殻やシーグラスの洗浄に1週間、ウニの漂白に2週間近く要し記事を書くのが遅くなってしまいました。

場所によって拾えるものが異なり、それを1日で実感することができて面白かったです。暖かくなると生物観察も楽しめそうです。そういう事も今年は出来たらいいな〜。

ではまた更新します。

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