【過去ログ再掲】マミっ子~クリィミーマミ30thに寄せて思うこと(2014.2.4)

※過去amebloに載せていたブログ再掲です。創作とジェンダー観について。

「魔法の天使 クリィミーマミ」大好きです。
リアルタイムでのマミっ子で、高田明美先生をリスペクトしています。
女の子憧れの世界観そのもの。
当時、放送終了後は、もう会えないと思っていました。

高田先生がアクリル絵具を使用されていると知って、自分も画材の選択肢の一つとしてアクリルを始めたのが二十歳前後。

でも、私はマミをリアルタイムで観ていた、お子ちゃまの頃から成長しているのだろうか?
新しいマミを造り出される先生を見て、尊敬と憧れを持つばかりでいいのだろうか?

最近、そんなことばかり考えてしまいます。自分でネガティブ思考に傾きがちだと思ってます。
そこで、なるべくマミ以外の、自分の好きな要素と向かい合うことにしています。

自分の原点がマミだったことすら忘れて、バンドに夢中だった高校時代。
例えば、Hi-5を聞くと、その感覚を思い出せるのです。
20代前半で出会った、同世代のバンド。音楽の通過点が近い上、音もクールでカッコいい彼ら。
当時その音を聞けたら、間違いなくファンだった。
でも、当時は彼らもロック少年のはず。それから頑張ったから、今の彼らがあるのでしょう。
そして今もクオリティを高めるため成長をし続けているのでしょう。

そんな彼らは、少女っぽいものにどこか距離を置いていた十代を思い出させる。
男女の垣根がないものを好きだった、あの頃。
ニュートラルな感性も、自分の中にあってしかるべきと思います。

男子的なものに向かい合って、感覚を真っ直ぐに戻す。
そうすると少女の要素も、より活きてくるのかなと。

マミを好きな自分と、それを忘れて生きていた自分。
両方が自分を形作っていると受け入れます。

例えば、こんなウチの子。
マニッシュコーデが得意な女の子。
MtFだけどボーイッシュスタイルが好みの子。
徹底してナチュラル指向の男子。
色んなタイプがいるけど、皆大事にしています。

私は美しいものが好きで、美しいもの作りを目指しています。
しかし、表面的な美より遥かに、精神や意味合いを重視します。
私が求める美というのは、目に見えるものではありません。
表現手段に視覚的方法を選択する私が、こんな言い方はおかしいかも知れません。
強さや脆さ。
儚さの内にあるコア。
あるいはノスタルジーとか。
そういった目に見えないものを、イメージ喚起できるようにしたいな、と。
ウチの子たちはその象徴。
彼らが自由な精神を持ち、元気に動いてくれるから、自分も気分を立て直したいと思うのでした。

テレ東「ありえへん世界」にて、美輪さんの花言葉でもありました。
自分と他人と比べないということ。
痛感します。
頭では分かっています。
ウチの子達も、成長の過程でそういう場面に出くわしました。

「君は、ちゃんと進んでるんじゃないの? 僕と比べてどうするの? 比べるなら、過去の自分とだよ」
「僕は、今の自分に納得がいかないのに苛立ってるだけです。あなたの言う通りだと思います」

拙作「被写体6」より抜粋。

https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=3355100

書いた時は、文脈があってのことだと思っていたけど、これって自分に言い聞かせるように書いたのかも知れない。
彼らの台詞は、私の本音でもあります。
自分が上を目指す道のりで、思うことです。

2014.2.4


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