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炊飯器を手放すまでの道のり

「どんなに物を減らしても、スイッチひとつでご飯が炊ける炊飯器だけは手放せないなぁ」とずっと思っていました。
そんな我が家のキッチンから、ついに炊飯器の姿が消えました。
今はステンレス鍋で白米も玄米も炊いています。
炊飯器を手放すまでに、それなりに長い葛藤があったので、そのあたりを備忘録として綴っておきます。

炊飯器は必要か否か、という話ではなく、自分に合った生活スタイルは何か自分が求める心地よさはどこにあるのか
そんなことを自分に問いかけながら、時間をかけて答えを探すことの積み重ねが、少しずつ人生を豊かにしてくれる鍵なのかなぁと思います。

* * *

◆ステンレス鍋購入に至るまでの脳内会議

ということで、数ヶ月に渡り脳内でぐるぐる考えていたことを時系列順にただただ並べてみました。
すごい低レベルな悩みが延々と続きます(苦笑)

最近炊飯器の調子が悪い。

そろそろ買い替えのことを考えないと。

炊飯器って、分解して洗う細々としたものが多くてめんどいな。
そういえば鍋でも白米美味しく炊けるらしいな。

鍋で炊けたら洗い物が楽やん!

しかも、炊飯器の場所が空くやん!

でも我が家の主食は玄米……

さすがに玄米は鍋ではうまく炊けないだろうな
……って、炊いてる人おるやん!!(ググった)

そうか、玄米は圧力鍋で炊くと美味しいのか!

……圧力鍋もいろいろ分解して洗わないといけないのか。
結局お手入れめんどいな。

炊飯器のスイッチポン!で炊ける機能、なんだかんだ最高やな。
やっぱ買い換えるなら炊飯器かな。

うわ!羽釜で炊いたご飯、めっちゃ美味しそう!
(ツイッタに流れてきた)

羽釜ってアルミなのか……
(アルミ鍋には抵抗がある勢)

お!銅の羽釜があるやん!
……って、めっちゃ高ッ!!!3万とか!!!

いや待て、良い炊飯器を買うよりは安いのか……

しかし、炊飯器のスイッチポンなお手軽さはやっぱり魅力……
え!ちょっと!うちの炊飯器、横から水が漏れてきてるんですけど!?

炊飯器を買うか、鍋で炊くか……決断を急がねば……!

けっこう玄米を鍋で炊いてる人多いなぁ(くみたしらべ)
めんどくないのかなぁ。

土鍋は重いし割れるし扱いが難しいから毎日使うにはめんどそうだなぁ。

羽釜で炊いたご飯、美味しそうだなぁ……
ここはやはり3万円で銅の羽釜を……

いや待て、やっぱり普通の鍋で炊いてる人多いな!

とりあえず、うちにある片手鍋で白米炊いてみるか。
(え、適当でも意外といける……普通に炊ける……美味しい……)

しかし吹きこぼれないように気をつけるのしんどいな。
あと、中が見えたら蓋を開けずに確認しやすいな。
吹きこぼれにくい形状でガラス蓋の鍋が良さそう!

テフロン加工の鍋は洗いやすいけど、コーティングがすぐ剥がれてくるしな

よし!ステンレス鍋を買おう!

というわけで、購入したのがこのなんの変哲もない『ふきこぼれにくいステンレス鍋』
じゃじゃーん!

もっと安いステンレス鍋はありましたが、蓋が立てれるこちらにしました。我が家には、20cmがちょうどよいサイズ感!しかも軽い!
炊飯器を購入するより圧倒的に安いです。
そして炊飯器に負けない(もしかしたら勝ってる?)美味しいご飯が炊けます!
(お焦げが好きな人には、ステンレス鍋はあまりおすすめではないかも)

ちなみに『ご飯鍋』というカテゴリーがあるので、こちらの方がご飯を炊くのに特化した鍋になると思います。ご参考まで。

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羽釜
の方がきっともっと美味しいんだろうけど、十分に美味しいのでしばらくはステンレス鍋でご飯を炊きます!

◆今現在のライフスタイルに合わせて決断する

ひとつの物事にこれだけ時間をかけて考えることができるのは、心と時間に余裕があるからだと思うのです。
きっと昔のように忙しい時だったら、思考停止で新しい炊飯器を購入していたと思います。
というか、その時期ならば、多少お手入れがめんどうでも、スイッチひとつで炊けて、タイマー予約もセットできる炊飯器を選んでいると思います。

断捨離の効果だと思いますが、最近は新しいものを増やす時、これは本当に必要なのか、買った時にどこに置くか、捨てるときはどうするか、まで考えてから慎重に選ぶようになりました。
そして家事の短縮、効率化を頑張ることにより生まれた時間で、これまでできなかったことにチャレンジする余裕ができた気がします。

今の私は炊飯器を手放しましたが、また気持ちに変化が起きたときは、炊飯器を購入すれば良いのだと思います。
その時のライフスタイル、その時の自分の気持ちにピッタリ合ったものを買うと、幸福度が高くなることを知ってしまったので、そこは妥協せずに選んでいけば、最終的には好きなものに囲まれた、心地よい空間が手に入ると思っています。

そして何事も、ひとまずやってみることって大切だなと思ったのでした。
頭で考えているときは難しく感じても、やってみると意外と簡単だった、みたいなことが多いです。失敗してもいいから、とりあえず試してみるべきだと思いました。

◆鍋で炊くメリット・デメリット

もちろん、炊飯器には炊飯器の良さ、鍋には鍋の良さがあるので、ここで個人的に感じた、ステンレス鍋で炊くご飯のメリット・デメリットを簡単に。

【メリット】
お手入れが簡単。
鍋と蓋を洗う、というシンプルなお手入れになりました。
以前の炊飯器は圧力をかけて炊くタイプのものだったので、炊飯するごとに細々とした部品を分解して洗う、ジャーの内側・外側の部分を毎回布巾で拭く、内釜を洗う、と数多くの工程が発生し、それがとても面倒でした。

炊飯時間の短縮。
白米は20分ほどの違いですが、玄米になると圧倒的な時短になります。
私が使っていた炊飯器の玄米モードは1時間半ほど炊飯に時間がかかっていました。鍋であれば25~30分ほどで炊けます。

省スペース。
炊飯器を置いていた場所が、まるっときます。
以前トースターを新しくした時に、縦型から横型になったので、家電置き場が窮屈でした。それが解消されて地味に嬉しい♪

炊飯器で炊くより美味しい……かも?
かも? とつけたのは、実はそんなに違いがわからないからです。
でも炊飯器で炊くより美味しいような気がします。……気がするだけです!
つまり、炊飯器と同じように美味しく炊ける!ということです。
厳密に食べ比べたらわかるのかな?

【デメリット】
コンロを一つ占領してしまう。

うちのコンロは3口ですが、コンロの口数が少ない場合は料理をしながらの炊飯はしにくいかもしれません。
といっても、私も3口同時に使うことはなく、ご飯を蒸らしている10分のあいだに味噌汁を作ったりしているので、慣れてくればうまくやりくりできるようになると思います。もしくはおかず作りの前に炊飯してしまうのも手。

手動による手間。
スイッチひとつの炊飯器と違って、当たり前ですが火加減調節や、自分で火を消すなどの手間が発生します。
これも慣れの問題で、はじめの数回は鍋を気にしながらの調理になりますが、すぐに慣れて手間に感じなくなります。

保温できない。
おかずが完成するよりだいぶ前に炊きあがってしまった時などは、お茶碗に盛り付けてから軽くレンジでチンします。最近はおかず完成とともにご飯も炊きあがるくらいには慣れてきました。
私的にはそんなに気にならないデメリットですが、念の為。

メリット・デメリットをあげてみましたが、私的にはメリットの方が大きかったです。ご参考まで!

◆鍋で炊くご飯の心構え

スイッチひとつで炊ける炊飯器と違って、鍋の種類や水分量、火加減なんかで炊き時間が変わってくるので、何度か炊いてみないと最適解は見つかりません。しかし一度わかってしまえば簡単に炊けるようになるので、はじめの数回は失敗するもの、という心構えでいると良いみたいです。

白米はけっこう簡単に炊けたのですが、ステンレス鍋で炊く玄米は、はじめの数回べちょべちょなおかゆみたいな仕上がりになってしまいました。そこには落とし穴があり、わかってしまえば簡単なことでした。長くなってしまったので、次回はそのあたりを記事にしたいと思います。

写真は、麦入り玄米♪

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【関連note】


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